ア共和国杯2018予想
アルゼンチン共和国杯 今後の活躍に期待できる馬を中心に。

軍神マルス
08期 予想歴20年

◎ムイトオブリガード
  2着/1人気

○ルックトゥワイス8着/2人
▲パフォーマプロミス1着/3人
△ノーブルマーズ9着/5人


★傾向分析★
2500m(12.5F)のため、テン3.5F-中盤6F(前半3F-後半3F)-上がり3Fで分けています。

2013年 タイム 2’30”9 (良) 1FAve=12.07 3FAve=36.22
テン42.4(3F換算36.34)-中盤73.3(前半37.1-後半36.2)-上がり35.2 『加速・中弛み』
1着アスカクリチャン・・・スターリングローズ×ダイナレター=ミスプロ×ノーザンテースト 〔3-n〕 7-8
2着アドマイヤラクティ・・・ハーツクライ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔8-f〕 11-8
3着ルルーシュ・・・ゼンノロブロイ×Highest Honor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔13-b〕 4-3

2014年 タイム 2’30”5 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12
テン42.1(3F換算36.09)-中盤73.7(前半35.6-後半38.1)-上がり34.7 『加速・中弛み』
1着フェイムゲーム・・・ハーツクライ×アレミロード=サンデーサイレンス×リボー 〔1-t〕 8-7
2着クリールカイザー・・・キングヘイロー×サッカーボーイ=リファール×ファイントップ 〔4-c〕 2-1
3着スーパームーン・・・ブライアンズタイム×Sadler’s Wells=ロベルト×サドラーズウェルズ 〔12-c〕 6-5

2015年 タイム 2’34”0 (重) 1FAve=12.32 3FAve=36.96
テン43.9(3F換算37.63)-中盤75.9(前半38.5-後半37.4)-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着ゴールドアクター・・・スクリーンヒーロー×キョウワアリシバ=ロベルト×レイズアネイティヴ  〔1-p〕 3-3
2着メイショウカドマツ・・・ダイワメジャー×Kris S.=サンデーサイレンス×ロベルト 〔A4〕 2-2
3着レーヴミストラル・・・キングカメハメハ×Highest Honor=キングマンボ×グレイソヴリン 〔1-p〕 12-14

2016年 タイム 2’33”4 (良) 1FAve=12.27 3FAve=36.82
テン44.2(3F換算37.89)-中盤75.0(前半37.7-後半37.3)-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着シュヴァルグラン・・・ハーツクライ×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 6-5
2着アルバート・・・アドマイヤドン×ダンスインザダーク=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔19〕 8-8
3着ヴォルシェーブ・・・ネオユニヴァース×Thunder Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-f〕 11-11

2017年 タイム 2’30”0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00
テン42.1(3F換算36.09)-中盤72.3(前半36.6-後半35.7)上がり35.6 『加速』
1着スワーヴリチャード・・・ハーツクライ×Unbridled's Song=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-a〕 7-7
2着ソールインパクト・・・ディープインパクト×Exchange Rate=ディープインパクト×ダンチヒ 〔不明〕 4-4
3着セダブリランテス・・・ディープブリランテ×ブライアンズタイム=ディープインパクト×ロベルト 〔13-a〕 4-4

 流れは『中弛み』になりやすく、『前傾』『加速』がオプション的な扱い。
展開は、逃げ馬は苦戦傾向だが、先行馬差しは4コーナー5番手以内で好走が多く、差しも4コーナー10番手以内なら比較的決まる感じ。追込は届いても3着までの傾向。

 血統の傾向は、菊花賞や天皇賞春好走血統の好走が多く、トニービン系、ロベルト系、サドラーズウェルズ系など、やはり欧州スタミナ型血統向き。
 特注は、4年連続して好走馬を排出しているジャングルポケット産駒(=08年2着ジャガーメイル、09年3着ヒカルカザブエ、10年1着トーセンジョーダン、11年2着オウケンブルースリ)。
 またグラスワンダー産駒も好走が多いです(=08年1着スクリーンヒーロー、09年2着アーネストリー、10年3着コスモヘレノス)。
 ゼンノロブロイ産駒も3年連続して好走馬を輩出していて、相性は良いと思います(=11年1着トレイルブレイザー、12年1着→13年3着ルルーシュ)。
 ハーツクライ産駒も近年好走が多く(=13年2着アドマイヤラクティ、14年1着フェイムゲーム、16年1着シュヴァルグラン、17年1着スワーヴリチャード)、やはり長距離に強いスタミナ型とトニービン系を内包している点が合うのだと考えます。

 またステイヤー血統の特性か、休み明けの馬は人気でも負けることが多く、叩き3~4戦目のタイプが調子をあげて好走することが多い。

 ステップの傾向は、ハンデ戦ということもありハンデの軽い馬の激走も多く、前走条件戦使用馬でも侮れません。特に前走上がり上位で好走していた馬は要注意。
 近年好走が多いのは、前走1600万条件戦オクトーバーS(=東京芝2400m)好走馬(=08年1着スクリーンヒーロー・2着ジャガーメイル、12年2着ムスカテールなど)。
 前走アイルランドT(=東京芝2000m)好走馬も、相性は良いと思います(=10年1着トーセンジョーダン、11年3着カワキタコマンドなど)。また僅差に好走していた馬で、上がり上位を繰り出して好走していた馬にも注意は必要(=13年1着アスカクリチャンなど)。
 京都大賞典好走馬はハンデも重くなるためか好走馬が少なく、逆に京都大賞典凡走馬の方が期待値は高くなると思います。
 前走オールカマー凡走組(=5着前後)の馬も、近年好走馬は増えています(=10年2着ジャミール、12年1着ルルーシュ、14年1着フェイムゲーム・2着クリールカイザーなど)。

 アルゼンチン共和国杯は、ステイヤーズSとはつながりにくい傾向(=ステイヤーズSはスタミナとコーナーリング適性が問われる)。小回りコース向きのタイプよりも、このレースでは東京芝コースや京都芝コース実績を信頼すべし。
 また近年は好走馬がGⅠでも活躍するようになり、今後の活躍に期待する馬を狙うのもありと思います(=06年2着アイポッパー:05年天皇賞春3着、07年1着アドマイヤジュピタ:08年天皇賞春1着、07年2着トウカイトリック:07年天皇賞春3着、08年1着スクリーンヒーロー:08年JC1着・09年天皇賞秋2着、08年2着ジャガーメイル:10年天皇賞春1着、08年3着アルナスライン:07年菊花賞2着・10年天皇賞春2着、09年2着アーネストリー:10年宝塚記念3着・天皇賞秋3着・11年宝塚記念1着、10年1着トーセンジョーダン:11年天皇賞秋1着・12年天皇賞春1着、11年2着オウケンブルースリ:08年菊花賞1着・09年JC2着、14年1着フェイムゲーム:15年天皇賞春2着、15年1着ゴールドアクター:14年菊花賞3着・15年有馬記念1着、16年1着シュヴァルグラン:16年JC3着・17年天皇賞春2着、17年1着スワーヴリチャード:17年大阪杯1着・17年安田記念3着など)。

★予想★
アルゼンチン共和国杯のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。展開的には逃げが恵まれるが、直線が長いコースということもあり、目標にされやすいためか逃げ馬の好走は少ない。先行・差しを中心にすべし。
②東京芝コース実績は大切。小回りコース向きよりも広いコース向きのタイプを。
③東京芝2500mはステイヤータイプの好走が多いコース。菊花賞や天皇賞春好走血統に注目。
④特注はグレイソヴリン系、ロベルト系。
⑤近走条件戦好走馬。好調な上、ハンデも軽く、好走しやすい。
⑥今後GⅠで活躍しそうな馬を狙うのもあり。
⑦前走アイルランドT上位好走馬(=0.2秒差以内)は要注目。上位好走馬も上がり上位でなら期待できる。
⑧京都大賞典からのステップ馬は3~5着前後の馬に注目。ただし斤量は重い馬が多いので、ヒモ受けが正解。
⑨前年好走馬は割引が必要。東京巧者ならヒモには一考。

◎ムイトオブリガード・・・ルーラーシップ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-d〕
 前走1600万条件戦六社S1着(=東京芝2400m)。東京芝コースは(3-0-0-0)、芝2500m戦は初。
 ルーラーシップ産駒はキングマンボ系で、距離適性はキングカメハメハ産駒よりは適距離はやや長めで、芝1800m以上で本領を発揮し、ステイヤー型。忙しい距離には向かず、芝1400~1600mの1番人気は大不振で、消しどころ。牝馬ならそのうち上級マイラーも出るだろうが、基本的に忙しい競馬や、高速馬場の人気馬はアテにならない。逆に言えば、芝1600mで強い勝ち方のできる馬は注目の価値あり。父キングカメハメハよりも母父トニービンの影響を強く感じさせ、いい脚を長く使えるのが最大の長所。ロングスパート勝負に強い反面、一瞬の脚の勝負には脆い。重賞の3着の多さも特徴で、末脚の鋭さはいまいち。相手が強くても弱くても3着という、長所なのか、短所なのか。上がりの速くない芝2000m重賞も合う。キングカメハメハ産駒が、芝・ダート問わず、短距離~長距離まで活躍馬を出しているように、同様に万能性があり、バラエティに富む。コースは現状、京都芝、中山芝の連対率が高いが、それより展開を重視するべき。スローで不発だった差し馬を、長い直線替わりや、外伸び馬場で狙い撃ち。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

○ルックトゥワイス・・・ステイゴールド×Alzao=サンデーサイレンス×リファール 〔8-h〕
 前走1600万条件戦六社S2着(=東京芝2400m:0.2秒差)。東京芝コースは(1-4-0-1)、芝2500m戦は初。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Alzaoはリファール系で、適距離は個々によって異なり、1600〜2400mまで幅広く捉えたい。どの距離でもいえるのが、ピリっとした脚を欠くこと。もともとリファール系は追いまくってこその血統であり、スローで泣いていた馬がハイペースで突き抜ける。成長力は強く、2歳よりも3歳以降で一段と成長する。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

▲パフォーマプロミス・・・ステイゴールド×タニノギムレット=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-c〕
 前走宝塚記念9着(=阪神芝2200m:1.0秒差)。東京芝コースは(0-2-1-1)、芝2500m戦は(1-0-1-0)。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父タニノギムレットはロベルト系だが、父母父グレイソヴリン系の影響なのか直線の長いコースとの相性が良い。またロベルト系なので叩き良化型のタイプでもある。長い直線、急坂のないコースで、後方から33秒~34秒台のカミソリの切れ味で差してくる。自分から動くと末脚をなくしてしまうので、展開が向かなければ不発の危険はあるが、嵌った時の能力の高さには期待。
 No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

△ノーブルマーズ・・・ジャングルポケット×Silver Hawk=グレイソヴリン×ロベルト 〔1-s〕
 前走宝塚記念3着(=阪神芝2200m:0.5秒差)。東京芝コースは(0-2-0-1)、芝2500m戦は(0-1-0-1)。
 ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は新潟や中京や京都芝コースで好走が多く、速い上がりも繰り出せるので広いコースで末脚を活かすタイプ。しかし阪神Dコースでも好走していて、小回りの持続型も対応可能なタイプと考える。総じて産駒のの特徴としては、緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父Silver Hawkはロベルト系で、1800m&2200m&2500mの半端な距離を得意とし、堅実に走るも詰めの甘さのある芝向き中長距離血統。母父としてはマイルGⅠ勝ち馬(=ブラックホーク、ピンクカメオなど)を出しているが、やはり半端な距離が得意で、さらに配合種牡馬を尊重しながら、惜敗癖は抜けきらない。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。


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