阪神JF2018予想
阪神JF 上がりと仕上がりの早さを重視。

軍神マルス
08期 予想歴20年

◎シェーングランツ
  4着/3人気

○クロノジェネシス2着/2人
▲タニノミッション7着/5人
△ビーチサンバ3着/4人


★傾向分析★
2013年 タイム 1’33”9 (良) 1FAve=11.74 3FAve=35.21
テン34.2-中盤24.2(3F換算36.30)-上がり35.5 『前傾・中弛み』
1着レッドリヴェール・・・ステイゴールド×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔2-d〕 8-8
2着ハープスター・・・ディープインパクト×ファルブラヴ=ディープインパクト×ノーザンダンサー 〔9-f〕 14-14
3着フォーエバーモア・・・ネオユニヴァース×Pentelicus=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-n〕 6-5

2014年 タイム1’34”4 (良) 1FAve=11.80 3FAve35.40
テン35.0-中盤24.2(3F換算36.30)-上がり35.2 『一貫・中弛み』
1着ショウナンアデラ・・・ディープインパクト×Elusive Quality=ディープインパクト×ミスプロ 〔1-n〕 13-12
2着レッツゴードンキ・・・キングカメハメハ×マーベラスサンデー=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-r〕 9-10
3着ココロノアイ・・・ステイゴールド×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔14-f〕 9-8

2015年 タイム 1’34”5 (良) 1FAve=11.81 3FAve=35.44
テン34.8-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり35.8 『前傾』
1着メジャーエンブレム・・・ダイワメジャー×オペラハウス=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔B3〕 2-1
2着ウインファビラス・・・ステイゴールド×アドマイヤコジーン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔18〕 6-6
3着ブランボヌール・・・ディープインパクト×サクラバクシンオー=ディープインパクト×プリンスリーギフト 〔4-m〕 8-10

2016年 タイム 1’34”0 (良) 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン34.7-中盤24.1(3F換算36.15)-上がり35.2 『前傾・中弛み』
1着ソウルスターリング・・・フランケル×Monsun=サドラーズウェルズ×スターリング 〔不明〕 3-4
2着リスグラシュー・・・ハーツクライ×American Post=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔1-l〕 15-13
3着レーヌミノル・・・ダイワメジャー×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔2-c〕 5-5

2017年 タイム 1’34”3 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.36
テン35.3-中盤24.6(3F換算36.90)-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着ラッキーライラック・・・オルフェーヴル×Flower Alley=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔6-a〕 8-8
2着リリーノーブル・・・ルーラーシップ×クロフネ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔4-c〕 6-5
3着マウレア・・・ディープインパクト×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔9-f〕 8-8

 近5年の流れは、13年・14年・16年・17年と4年で『中弛み』が複合していて、14年は『一貫』、13年・15年・16年は『前傾』と比較的厳しい流れも内在しているので、底力と完成度の高さを競う流れになると考える。
 そのため07年1着トールポピーはオークス1着、08年1着ブエナビスタは桜花賞1着・オークス1着・秋華賞2着、09年1着アパパネは桜花賞1着・オークス1着・秋華賞1着とクラシック牝馬3冠達成、09年2着アニメイトバイオは秋華賞2着、10年2着ホエールキャプチャは桜花賞2着・オークス3着・秋華賞3着、11年2着アイムユアーズは桜花賞3着、13年1着レッドリヴェールは桜花賞2着、13年2着ハープスターは桜花賞1着・オークス2着、14年2着レッツゴードンキは桜花賞1着、15年1着メジャーエンブレムはNHKマイルC1着、16年1着ソウルスターリングは桜花賞3着・オークス1着、2着リスグラシューは桜花賞2着・秋華賞2着、3着レーヌミノルは桜花賞1着、17年1着ラッキーライラックは桜花賞2着・オークス3着、17年2着リリーノーブルは桜花賞3着・オークス2着とクラシックで好走できる能力を秘めている証明ができるレースと考える。逆に言えば来年のクラシックで狙いたい馬を素直に評価するレースといえると考える。

 血統の傾向は、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多く、スペシャルウィーク、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイ、ディープインパクトと東京芝2400m好走血統が好走しています。またタニノギムレットやジャングルポケット、キングカメハメハなどの好走からも、東京芝2400m好走血統は要注目と思います。
 それからグレイソヴリン系やニジンスキー系などスタミナ型血統も好走が多く、持続型の流れに強い特性があり、厳しい流れに向いています。特に母父として存在感が大きく、好走馬の血統ポイントとして重要です。またファルブラヴ産駒(=07年2着レーヴダムール、11年2着アイムユアーズ)も好走馬を輩出していて、相性は良いと思います。
 09年はヴァイスリージェント系を父や母父に持つ馬が1~3着独占。10年・12年も2着にヴァイスリージェント系を持つ馬が好走。ヴァイスリージェント系は、仕上がりが早いので2歳戦では完成度が高く、鮮度や勢いを活かせる状態なら要注目。
   
 ステップの傾向は、黄菊賞(=京都芝1800m)好走馬が06年・07年と連続して1着馬(=06年1着ウオッカ、07年1着トールポピー)を出しているステップ。牡馬と対等に戦えるだけの力の証明と対戦ストレスが少ないことが好走の要因と思われます。また好走した2頭はともに東京芝2400mのGⅠを勝つことになる馬。ダービーやオークス好走血統ならば堅軸と考える。
 また赤松賞(=東京芝1600m)好走馬も08年・09年と好走馬(=08年2着ダノンベルベール、09年1着アパパネ)と好走馬を輩出。東京芝1600mの赤松賞を好走した2頭とも最速上がりで好走していたことから、速い上がりを繰り出して好走している馬で、こちらもダービー・オークス血統ならば要注目と考える(→赤松賞は12年より、同条件で重賞格上げでアルテミスSになったので、アルテミスSには注目)。14年・15年・16年好走の上位馬はアルテミスS好走からの連続好走も多く、中心視すべき(=アルテミスS→阪神JF:14年2着→2着レッツゴードンキ、14年1着→3着ココロノアイ、15年2着→1着メジャーエンブレム、16年1着→2着リスグラシュー、17年1着→1着ラッキーライラック)。
 またファンタジーS好走馬は、好走馬も多いが2・3着になりやすい傾向(=06年2着アストンマーチャン、07年3着エイムアットビップ、09年3着ベストクルーズ、10年2着ホエールキャプチャ、11年2着アイムユアーズ、12年1着ローブティサージュ、15年3着ブランボヌールなど)。

★予想★
阪神JFのポイントは、
①『中弛み』が基本の流れになりやすく、オプションとして『前傾』『加速』『一貫』などの流れが付加される。そのため求められるのは瞬発力と完成度の高さ。
②瞬発力勝負のため、器用なサンデーサイレンス系向きのレース。母父サンデーサイレンスも要注意。
③グレイソヴリン系の好走も多く、父や母父にグレイソヴリン系が入っているとなお良い。父系にトニービン系の要素の入っているハーツクライ産駒やタニノギムレット産駒もあうが、中心よりはヒモに一考とすべし。
④ヴァイスリージェント系も好相性。
⑤ここ数年好走馬がクラシック(=特に東京芝2400m)で好走していて、東京芝2400mGⅠ好走血統は特注。
⑥芝1400m~1800mの牡馬混合戦での重賞やオープン実績がある馬で、瞬発力勝負に強い上がりの速い馬は特注。
⑦ファンタジーS好走馬は好走するが、2・3着になりやすい。その中でも上がり上位馬を狙うべし。

◎シェーングランツ・・・ディープインパクト×Monsun=ディープインパクト×スターリング 〔不明〕
 前走アルテミスS1着(=東京芝1600m)。阪神芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-0-0)。半姉ソウルスターリングは16年阪神JF1着馬。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Monsunはスターリング系で、日本のスピードにも対応出来るスタミナの塊のドイツ血統。もちろん時計のかかる馬場にも強く、洋芝ならなお良い。格が高いレースになればなるほど凄みを発揮し、底力と順応性に優れている。
 牝系については不明。

○クロノジェネシス・・・バゴ×クロフネ=レッドゴッド×ヴァイスリージェント 〔20-a〕
 前走アイビーS1着(=東京芝1800m)。阪神芝コースは初で、芝1600m戦も初。
 バゴ産駒はレッドゴッド系で、凱旋門賞好走を好走した欧州スタミナ型の芝向き中長距離血統。同系にスウェイン産駒がいるが、スウェインほど重厚ではない様子。ただこの系統は、総じてスローの上がり勝負よりも、平均して脚を使うような厳しい流れでこそ持ち味が活きる。距離延長で中長距離の大レースに強い特性もある。未勝利戦勝ちに手間取るも、勝ち上がり格上挑戦で通じるような相手強化は望むところ。また勝ち鞍が多いのは芝1800mとD1400m。クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。
 No.〔20〕の牝系は、フサイチエアデールやフサイチリシャールなどがいる、2歳戦から走れて仕上がりは早いが、古馬になりもう一皮向ける成長力を有す牝系。人気では詰めが甘く、脇役にての好走が多い牝系でもある。小回りコースは得意だが底力はなく、近年は苦戦傾向にある。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

▲タニノミッション・・・Invincible Spirit×タニノギムレット=ダンチヒ×ロベルト 〔3-l〕
 前走新馬戦1着(=東京芝1600m)。阪神芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-0-0)。母ウオッカは06年阪神JF1着馬。
 Invincible Spirit産駒はダンチヒ系で、仕上がりの早さとスプリント能力に優れ、短距離〜マイルが適距離の芝向き血統。気性は悪く、人気薄で突っ込む穴タイプが多い狂気の血統。母父タニノギムレットはロベルト系だが、父母父グレイソヴリン系の影響なのか直線の長いコースとの相性が良い。またロベルト系なので叩き良化型のタイプでもある。長い直線、急坂のないコースで、後方から33秒~34秒台のカミソリの切れ味で差してくる。自分から動くと末脚をなくしてしまうので、展開が向かなければ不発の危険はあるが、嵌った時の能力の高さには期待出来る。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

△ビーチサンバ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔20-a〕
 前走アルテミスS2着(=東京芝1600m:0.1秒差)。阪神芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(1-1-0-0)。
 クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔20〕の牝系は、フサイチエアデールやフサイチリシャールなどがいる、2歳戦から走れて仕上がりは早いが、古馬になりもう一皮向ける成長力を有す牝系。人気では詰めが甘く、脇役にての好走が多い牝系でもある。小回りコースは得意だが底力はなく、近年は苦戦傾向にある。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。


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