08期 予想歴21年
◎ジェネラーレウーノ
4着/2人気
○フィエールマン2着/1人
▲ダンビュライト6着/3人
△メートルダール3着/5人
★傾向分析★
テン3F-中盤5F-上がり3Fで分けて考えています。
2014年 タイム 2’14”0 (良)1FAve=12.18 3FAve=36.55
テン36.5-中盤61.1(3F換算36.66)-上がり36.4 『一貫』
1着ヴェルデグリーン・・・ジャングルポケット×スペシャルウィーク=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-b〕 10-6
2着サクラアルディート・・・ディープインパクト×マルゼンスキー=ディープインパクト×ニジンスキー 〔16-a〕 5-2
3着フェイムゲーム・・・ハーツクライ×アレミロード=サンデーサイレンス×リボー 〔1-t〕 8-8
2015年 タイム 2’13”6 (良) 1FAve=12.15 3FAve=36.44
テン37.7-中盤61.3(3F換算36.78)-上がり34.6 『加速』
1着クリールカイザー・・・キングヘイロー×サッカーボーイ=リファール×ファイントップ 〔4-c〕 2-1
2着ミトラ・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3-l〕 2-2
3着エアソミュール・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-r〕 6-5
2016年 タイム 2’12”0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00
テン36.3-中盤60.3(3F換算36.18)-上がり35.4 『加速・一貫』
1着ディサイファ・・・ディープインパクト×Dubai Millennium=ディープインパクト×ミスプロ 〔12-c〕 6-4
2着スーパームーン・・・ブライアンズタイム×Sadler’s Wells=ロベルト×サドラーズウェルズ 〔12-c〕 8-8
3着ショウナンバッハ・・・ステイゴールド×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔9-g〕 12-9
2017年 タイム 2’11”9 (良) 1FAve=11.99 3FAve=35.97
テン35.8-中盤47.9(3F換算35.93)-上がり36.3 『前傾・一貫』
1着タンタアレグリア・・・ゼンノロブロイ×Stuka=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔不明〕 6-3
2着ゼーヴィント・・・ディープインパクト×ブライアンズタイム=ディープインパクト×ロベルト 〔13-a〕 10-3
3着ミライヘノツバサ・・・ドリームジャーニー×シルバーチャーム=サンデーサイレンス×ストックウエル 〔11〕 2-2
2018年 タイム 2’13”3 (良) 1FAve=12.12 3FAve=36.35
テン36.3-中盤61.0(3F換算36.60)-上がり36.0 『一貫』
1着ダンビュライト・・・ルーラーシップ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔16-a〕 2-2
2着ミッキースワロー・・・トーセンホマレボシ×ジャングルポケット=ディープインパクト×グレイソヴリン 〔10-e〕 3-3
3着マイネルミラノ・・・ステイゴールド×Polish Precedent=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔4-c〕 1-1
近年の流れは、『加速』や『一貫』が多く、小回りコースの中山芝コースのコース形態も相まって中盤の弛みは少ない傾向。
好走馬の多くは4コーナー5番手以内が多く、コーナーを回りつつ加速していくようなタイプ(=瞬発力型とは対極のタイプ)向き。
血統の傾向は、大系統ナスルーラ系(=ネヴァーベンド系・ボールドルーラー系・グレイソヴリン系)の血をもつ馬の好走が多い傾向。また馬場状態と流れから欧州型のノーザンダンサー系(=ニジンスキー系・ノーザンテースト系・リファール系)の血も好走馬に多いようです。
最近の傾向では、サンデーサイレンス系×持続型血統(=ネヴァーベンド系・ボールドルーラー系・ノーザンテースト系など)の好走が多く、暮れの中山コースの重賞好走結果からも中心と考えます。
また好走馬の多くが中山コースを得意としていた(=好走歴あり)ため、中山好走歴はチェックすべきと思います。特に芝1800m・芝2200m・芝2500mが比根幹距離で流れが似ていることも多く、この適性は非常に重要と考えます。
セントライト記念、オールカマー、AJCCと中山芝2200m重賞で過去に好走したことのある馬は、同じコースで再度好走しやすく要注意。
★予想★
AJCCのポイントは、
①ペースは『加速』や『一貫』になりやすく、中盤は締まる傾向。4コーナー5番手以内につけられそうな馬に注目。
②中山コースのスペシャリストか、GⅠ好走クラスの馬でないと、後方からの位置取りで届くのは至難の業。
③中山芝コース巧者。特に中山芝2200m重賞実績があれば最良。中山芝1800mや中山芝2500mの非根幹距離での実績馬も好走しやすい。
④サンデーサイレンス×スピード持続型血統配合(=ネヴァーベンド系やボールドルーラー系の大系統ナスルーラ系、ニジンスキー系やノーザンテースト系のマイル~中距離のスピード対応型の大系統ノーザンダンサー系)。
⑤ジャングルポケット産駒も好走多し。トニービン系もポイントになるので、母父などでも要注意。
⑥近走の重賞好走馬から、ステップや世代間の能力差を考えることもポイント。
⑦前年のオールカマー好走馬に注目。適性、能力ともに評価すべし。
⑧前走有馬記念出走馬なら、巻き返し好走も可能(=なるべくは着順も良い方が良い)。
⑨近走凡走馬でも、休み明けで僅差好走馬なら要注意。
◎ジェネラーレウーノ・・・スクリーンヒーロー×ロックオブジブラルタル=ロベルト×ダンチヒ 〔2-f〕
前走菊花賞9着(=京都芝3000m:1.0秒差)。中山芝コースは(3-0-1-0)、芝2200m戦は(1-0-0-0)。中山芝2200mは18年戦とセントライト記念1着好走歴があり、中山芝巧者。最内枠で先行馬と好走の可能性が高く、堅軸として評価する。
スクリーンヒーロー産駒はロベルト系で、強さと気性の激しさ、融通性のなさが同居し、これはブライアンズタイム系に通じるロベルト系らしさを有している。同じロベルト系のグラスワンダー産駒と同じように、早くから活躍するマイラーと古馬熟成の中長距離馬がいるが、もっと振り幅の大きい重賞大駆けのタイプで、ぬるい競馬は合わない。行きたがるマイラーは速い流れ向きで、スローで流れるより速い流れの方が能力を活かせる。中長距離馬は上がりタイムの上限に注意。中山や札幌など上がりのかかるコースが得意で、東京は勝ちきれなかった馬が、成長すると切れ味を身につけて、速い上がりにも対応する。切れ味がないままなら、小回りを先行策で押し切る競馬に向く。芝の道悪は得意で、馬場が悪化するほど連対率と複勝率が上がる。母父Rock of Gibraltarはダンチヒ系で、溜めて差す競馬よりも強気に前々で勝負した方が結果が出る先行堅実型。展開も、スローより淀みのない流れが向くが、スピード一辺倒ではなく、中距離をこなせるスタミナも備えている。早い時期から走る馬もいる一方、使われながらじりじり力をつける馬もいて、充実期は3~4歳。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
○フィエールマン・・・ディープインパクト×Green Tune=ディープインパクト×ニジンスキー 〔不明〕
前走菊花賞1着(=京都芝3000m)。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝2200m戦は初。小回り福島芝コースの18年ラジオNIKKEI賞2着(=福島芝1800m:0.1秒差)の好走歴もあり、菊花賞1着馬と能力は高い。後方からの差し馬にて、差し損ねの危険性はあるが、毎回上位の上がりで好走もしていて、今回の少頭数なら好走の可能性は高いと考えて、好走に期待して評価する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Green Tuneはニジンスキー系で、グリーンダンサー系はマイラー血統とノーアテンション(スーパークリークの父)に代表される中距離血統に分かれるが、グリーンチューンはマイラー血統。母父Mr.Prospectorから日本向きの軽いスピードも備えている。
牝系については不明。
▲ダンビュライト・・・ルーラーシップ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔16-a〕
前走チャレンジC4着(=阪神芝2000m:0.7秒差)。中山芝コースは(1-0-3-0)、芝2200m戦は(1-0-1-1)。18年AJCC1着馬。18年オールカマー3着(=中山芝2200m:0.5秒差)。前々走天皇賞秋では放馬して競争除外と気性面の難しさはあるが、中山芝2200m好走歴から反撃の可能性は十分にあると考えて、好走に期待して評価する。
ルーラーシップ産駒はキングマンボ系で、距離適性はキングカメハメハ産駒よりは適距離はやや長めで、芝1800m以上で本領を発揮し、ステイヤー型。忙しい距離には向かず、芝1400~1600mの1番人気は大不振で、消しどころ。牝馬ならそのうち上級マイラーも出るだろうが、基本的に忙しい競馬や、高速馬場の人気馬はアテにならない。逆に言えば、芝1600mで強い勝ち方のできる馬は注目の価値あり。父キングカメハメハよりも母父トニービンの影響を強く感じさせ、いい脚を長く使えるのが最大の長所。ロングスパート勝負に強い反面、一瞬の脚の勝負には脆い。重賞の3着の多さも特徴で、末脚の鋭さはいまいち。相手が強くても弱くても3着という、長所なのか、短所なのか。上がりの速くない芝2000m重賞も合う。キングカメハメハ産駒が、芝・ダート問わず、短距離~長距離まで活躍馬を出しているように、同様に万能性があり、バラエティに富む。コースは現状、京都芝、中山芝の連対率が高いが、それより展開を重視するべき。スローで不発だった差し馬を、長い直線替わりや、外伸び馬場で狙い撃ち。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
△メートルダール・・・ゼンノロブロイ×Silver Hawk=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-e〕
前走中日新聞杯5着(=中京芝2000m:0.9秒差)。中山芝コースは(1-0-1-1)、芝2200m戦は(0-0-0-1)。休み明け2戦目は(2-1-0-1)と好走が多く、ゼンノロブロイ産駒はこのレースで好走馬も輩出しているし、母父ロベルト系からも今の馬場に合っていると考えて好走に期待して評価する。
ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。母父Silver Hawkはロベルト系で、1800m&2200m&2500mの半端な距離を得意とし、堅実に走るも詰めの甘さのある芝向き中長距離血統。母父としてはマイルGⅠ勝ち馬(=ブラックホーク、ピンクカメオなど)を出しているが、やはり半端な距離が得意で、さらに配合種牡馬を尊重しながら、惜敗癖は抜けきらない。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。
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