宝塚記念2008予想
そして誰もいなくなった系グランプリ(加筆修正しました)

356
08期 予想歴16年

◎メイショウサムソン
  2着/1人気

○ロックドゥカンブ12着/2人
▲エイシンデピュティ1着/5人
×アサクサキングス
×エアシェイディ


大相撲は5月で夏場所なのに、この季節に春のグランプリというのもつくづくヘンな話だと以前から思っている。メンバーがあまりにも集まらないので、6月アタマからこの時期に施行が移されたのはかれこれ12年前の話。それでも頭数が集まらず、レースが初めてフルゲートとなったのはようやく去年。GI馬7頭が揃う豪華メンバーだった(のにリーチのウマが勝ってしまったのは個人的にサムい)。

そして今年は、3歳馬はおろか、ダスカもウォッカもカワカミもアドマイヤジュピタもいない。枯れ木も山のにぎわいのコスモバルクもいない。GI馬がわずか2頭の「そして誰もいなくなった系グランプリ」。こういう宝塚は、GI馬がさらにもう1個勲章を手に入れる、いわば本場の宝塚でいうと「お披露目公演」パターン。実績馬から素直に狙いたい。

前走で復活の狼煙をあげ、直前の気配もすばらしいメイショウサムソンが不動の軸◎。雨も味方しそう。先週は「そろそろユタカが来る!」と書いたら4着どまりだったが、今度こそ。

対抗だが、重馬場を想定して、ここのところ評価を下げているロックドゥカンプを思い切って○。唯一の重馬場でのマカオJCトロフィーのVTRを見てびびった。3角で置いて行かれながらも最後に図ったような差し切り勝ち。

ちなみに、このマカオJCT、先週◎にしたブリトマルティスも出てたんですが、3角から絶好の手ごたえで上がっていきながら、直線ズブズブだった…。先週このVTRを見てれば…orz。

ぜひロックドゥについてここで言っておきたいのが、前走・目黒記念のこと。このレースを見て「やっぱ南半球産馬は成長力がない」説が噴出してるようですが、馬齢で「南半球産馬1キロ減」なのに57キロを背負ったということは、実質58キロのトップハンデ扱いだったってことですよね。僕間違ってませんよね。であれば、鉄砲で勝ったホクトスルタンより実質2キロ重く背負わされて0.4秒差3着は上々なのでは。-8と絞ってきたのも勝負気配と見たい。

テン乗りウチパク、初距離、苦手の58キロと不安要素は多いですが、金鯱賞の粘り腰はきょうの馬場でこそ生きる気もします。迷ったが、エイシンデピュティ▲。自分パドックとかあまりわからないんですが、金鯱賞のパドックVTRをレース後に見ていて、やけに嬉々として回ってるヤツがいるなあ…と思ってよく見たらエイシンデピュティだった。坂路の入り口で膠着したり、けっこう気分屋さんだそうで。まあ、雨の日好走するにはヤル気が大事ですよ。パドック次第で。

あとは、Djobi Djobaさんの予想を見てウンウン頷いてしまったのだが、ドリパスを△に。たしかに有馬の高田を見てはため息、大阪杯の松岡を見てはため息の連続だったが、蛯名正ならやってくれそうな気がする。期待できる。

毎回先行しながら前も捕まえられず後ろからは差され、さらにまた差した逃げ馬にも迫られる情けないレースの続いてるアサクサは×。

輸送の苦手なエアシェイディは意外に体重が変わらなかったが…×。


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宝塚記念2008回顧
最初で最後の戴冠系グランプリか

356
08期 予想歴16年

次走狙い:インティライミ
次走危険:アサクサキングス
次走危険:エイシンデピュティ


「そして誰もいなくなった系グランプリ」の結末は「GI馬に再戴冠」ではなく「上がり馬に初の戴冠」という、宝塚でよくあるもう一つのパターン。

最大の勝因は雨でもウチパクでもなく、メイショウとインティの「露払い」役を果たしたアサクサキングス、といったら怒られるかもしれない。だが、メンバーがわりと手薄なこのレースは他力本願系の決着が多く見られ、勝ち馬がそれに見合った名声を手に入れられないケースが多々あることも事実だ。

果たしてエイシンデピュティはこの勝利をたまゆらの輝きとするのではなく、さらに秋以降飛躍し、その名声を確固たるものとすることはできるだろうか。オサイチジョージやダンツフレームのような末路をたどることのないよう、これからの馬生に幸多かれと祈らざるを得ない…。ここで脚をヤッては何にもならない。まずは無事に夏を過ごしてほしい。


1着▲エイシンデピュティ:
テン乗り、初距離、58キロもなんのその。

「パドック次第で」と書きましたが、金鯱賞と同じく上機嫌に見えました。頭を上げてカメラ目線でパドックを周回してたので…。本馬場入場とかでは少しイレ込んでるかな、と思いましたが気性で走るタイプなのでしょうか、あまり関係ありませんでしたね。口取りでも立ち上がってました。元気ですね。

夏を挟んで秋初戦が試金石ですが、今回はカワカミ、ダスカ、ホクトスルタンなど先行馬がまったく出てなかったので、同脚質の馬が揃い、GI、東京となると厳しいでしょう。

気が早いが、有馬は逆に狙ってみる手も(笑)。
【秋初戦が試金石】


2着◎メイショウサムソン:
内枠を嫌い、一旦下げてから外目に持ち出して1コーナーへ。3角からやおら進出するも、4角では「速い脚がない」ため、ちょっと置かれる。
でもって、直線はアサクサに寄られてアタマ差届かず。他馬に寄られるのでは、何のために外に出したのか分からない。まあ、2着に来たから僕はいいですけど、勝てば官軍、負けたのでチグハグな印象。GI5勝するほどの馬ではないと思ってます。
【3連単の頭にするな】


3着無印インティライミ:
2歳から走っているが、前走-10の464キロは最低馬体重。「恐ろしくパドックでうなってた」(信じるさん)。追い切りでも「気をつけずに馬場に入ってこようとした馬がいたから、声を出したら、それに反応してハミをガツンととった」(井内利彰ブログ)とか、今になって気合乗りのよさが伝わってくる情報がチラホラ。ここ2~3走を見ていると狙えなかったが、やっぱ体重は大事だな! 460キロ台まで絞れてきたら見直したい。

レースは、ギリギリの仕上げだっただけに、不利が痛い。哲三ムチ落としたらしいし。同じディープ世代が勝つんだったらこの馬に勝たせたかった。哲三のコメントとか不器用なインタビュー聞いてると、この馬に賭ける期待の大きさが痛いほど伝わってきて泣きそうになります。タップも宝塚勝ったのは7歳時だし、また頑張ろう。
【460キロ台で狙え】


4着無印サクラメガワンダー:
4角からすごい大外ぶん回し!上がりもメイショウの次に速い。夏場のG3くらいなら狙える。
【ローカルなら】


5着×アサクサキングス:
この馬、直線で他馬と並ぶとひるむってことはないだろうか?
大阪杯はダスカに並びかけてから。
天皇賞はホクトスルタンに馬体を併せ掛けてから外に逃げてる。
そして今回も。
よく見ると菊花賞も直線で外に膨れてる。
どうしようもない馬。
しばらく消そう。
【ホクトスルタンを】この世代は弱い【除いては】


12着○ロックドゥカンブ:
マゾでも負け惜しみでもナンデもなく、脚が無事だったらそのままなだれ込んで勝ち負けしてただろう。重はイケる馬だった。岩田の先行策は、武豊先生の位置取りと違ってとても理に適っていたと思うので、騎乗に注文はありません。ただ、このような残念なことになってしまうと、ずっと柴山が乗っていたほうが心情的にスッキリするということはある。きょう1日は阪神に残ってるそうなので、抹消されるか療養に出されるかどうかは明日決まるのでしょうね。軽症であることを祈ります。


レースレベル:
前後半が60.6-62.1のラップは、馬場を考えれば速いペース。しかも縦長ではなく一団のタフなレース。こういうレースは、レベル云々というより、重不良時のデータを各馬に蓄積してくれるという点で重要だ。


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