08期 予想歴21年
◎ロシュフォール
9着/3人気
○ケイデンスコール14着/2人
▲サラキア5着/5人
△オールフォーラヴ10着/7人
★傾向分析★
2014年 タイム 1’32”5 (稍重) 1FAve=11.56 3FAve=34.69
テン34.9-中盤23.2(3F換算34.80)-上がり34.4 『一貫・加速』
1着クラレント・・・ダンスインザダーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕 6-5
2着ダノンシャーク・・・ディープインパクト×Caerleon=ディープインパクト×ニジンスキー 〔1-u〕 3-3
3着サトノギャラント・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔9-c〕 15-14
2015年 タイム 1’32”6 (良) 1FAve=11.58 3FAve=34.73
テン36.4-中盤22.9(3F換算34.35)-上がり33.3 『加速』
1着レッドアリオン・・・アグネスタキオン×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕 1-1
2着マジェスティハーツ・・・ハーツクライ×ボストンハーバー=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔13-c〕 8-10
3着ヤングマンパワー・・・スニッツェル×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔21-a〕 3-3
2016年 タイム 1’31”8 (良) 1FAve=11.48 3FAve=34.43
テン34.4-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり34.7 『一貫』
1着ヤングマンパワー・・・スニッツェル×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔21-a〕 6-6
2着ダノンリバティ・・・キングカメハメハ×エリシオ=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔4-d〕 3-3
3着マジックタイム・・・ハーツクライ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-e〕 14-14
2017年 タイム 1’32”2 (良) 1FAve=11.53 3FAve=34.58
テン35.2-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり34.3 『加速・ハイレベル』
1着マルターズアポジー・・・ゴスホークケン×Old Trieste=ストームバード×エーピーインディ 〔12-b〕 1-1
2着ウインガニオン・・・ステイゴールド×ポリッシュネイビー=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔1-b〕 2-2
3着ダノンリバティ・・・キングカメハメハ×エリシオ=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔4-d〕 4-4
2018年 タイム 1’31”6 (良) 1FAve=11.45 3FAve=34.35
テン34.2-中盤23.0(3F換算34.50)-上がり34.4 『一貫』
1着プリモシーン・・・ディープインパクト×Fastnet Rock=ディープインパクト×ダンチヒ 〔6-e〕 9-8
2着ワントゥワン・・・ディープインパクト×ファルブラヴ=ディープインパクト×ノーザンダンサー 〔1-n〕 15-15
3着エイシンティンクル・・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔16-g〕 1-1
流れはテン-上がりのラップ差と直線の長さから『加速』になりやすく、中盤弛む『中弛み』もオプションとしてつきやすい。ただ近年は『一貫』の流れも増え、差しも決まりやすい傾向と考えます。
『加速』や『中弛み』の場合、展開上逃げが有利なはずだが、直線の長いコースのため、前に位置することで目標にされやすいからなのか、逃げはやや割引が必要と思われる。先行・差しが中心で、展開が嵌れば(=中盤が弛まなければ)、追込が決まる感じ。
血統の傾向は、以前はノーザンテースト系が強い傾向。父か母父にノーザンテースト配合馬の活躍が多く、高齢馬でも好走しています。ノーザンテースト系は成長力豊かなタフな特性があり、スピード持続型の流れに強い傾向が嵌るのだと思います。
またグレイソヴリン系も好走馬が多く、そのなかでもトニービン系の好走馬が多い。また疑似グレイソヴリン系のタニノギムレット産駒(=ロベルト系)は近年好走馬が多く、東京コースに似て直線が長いことで、グレイソヴリン系の特性が引き出され好走していると思われます。
ダンチヒ系も複数好走馬がいます。スピード持続型の流れに強いのがダンチヒ系の特性だが、その上で夏の暑さにも強い特性も活きていると思われる。やっぱり夏はダンチヒ?
またこのレースは毎年休み明けの馬の出走が多いですが、長期休養明けは不振気味(=07年はカンパニーが好走しましたが)。休み明けなら5・6月に使っていた短期休養馬の方がよいと思いますが、基本は7月に使っていた馬の方が良いと思います。
★予想★
関屋記念のポイントは、
①流れは『加速・中弛み』になりやすい。ただしテンがゆるゆるにならないと逃げ馬の好走は難しく、基本逃げ馬は割引。
②ノーザンテースト系強し。ノーザンテースト系は古馬での成長能力が著しいので、侮るべからず。またスピード持続型の血統にも注意(=ダンチヒ系、ストームバード系など)。
③グレイソヴリン系も好相性。擬似グレイソヴリン系のタイプ(=タニノギムレット、ハーツクライなど)も適性は高い。
④近走の上がり重視。前残りで届かずの内容ならば狙う価値あり。
⑤外枠に好走馬が多い。内枠の馬は割引だが、近年はそれほど外枠有利ではなくなってきている点には注意。
⑥4歳馬の好走が多い。
⑦春のGⅠ・GⅡ出走馬に注目。GⅢ戦で浮上しそうな馬に期待。
◎ロシュフォール・・・キングカメハメハ×フレンチデピュティ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔1-l〕
前走七夕賞11着(=福島芝2000m:1.3秒差)。新潟芝コースは(1-0-1-0)、芝1600m戦は(0-1-0-0)。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。
○ケイデンスコール・・・ロードカナロア×ハーツクライ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-t〕
前走NHKマイルC2着(=東京芝1600m:0.1秒差)。新潟芝コースは(2-0-0-0)、芝1600m戦は(2-2-0-1)。
ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父ハーツクライはサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号tは、京都や中京などスパイラルカーブのあるコースで本領を発揮する。一瞬の脚があるので中山も得意。
▲サラキア・・・ディープインパクト×Lomitas=ディープインパクト×ニジンスキー 〔不明〕
前走エプソムC2着(=東京芝1800m:0.1秒差)。新潟芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-0-3)。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Lomitasはニジンスキー系で、血統全体はスタミナの塊だが、そこは質実剛健。スピード競馬にも対応してしまう。成長力は晩成型。2歳時〜3歳前半よりも、古馬になってからの方が良いタイプ。
牝系については不明。
△オールフォーラヴ・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔22〕
前走米子S1着(=阪神芝1600m)。新潟芝コースは初で、芝1600m戦は(2-0-0-1)。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。消耗戦を前々にて踏ん張るタイプが多く、ペースが上がる締まった流れに向く。分枝記号なしは、分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
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