札幌記念2019予想
札幌記念 格が重要なレース。

軍神マルス
08期 予想歴21年

◎フィエールマン
  3着/1人気

○ワグネリアン4着/2人
▲ブラストワンピース1着/3人
△サングレーザー2着/4人


★傾向分析★
2014年 タイム 1’59”1 (良) 1FAve=11.91 3FAve=35.73
テン34.9-中盤47.9(3F換算35.93)-上がり36.3 『前傾』
1着ハープスター・・・ディープインパクト×ファルブラヴ=ディープインパクト×ノーザンダンサー 〔9-f〕 9-4
2着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 12-4
3着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 9-9

2015年 タイム 1’59”0 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン35.1-中盤47.7(3F換算35.78)-上がり36.2 『前傾』
1着ディサイファ・・・ディープインパクト×Dubai Millennium=ディープインパクト×ミスプロ 〔12-c〕 2-2
2着ヒットザターゲット・・・キングカメハメハ×タマモクロス=キングマンボ×グレイソヴリン 〔8-h〕 12-12
3着ダービーフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕 9-8

2016年 タイム 2’01”7 (稍重) 1FAve=12.17 3FAve=36.51
テン35.6-中盤49.2(3F換算36.90)-上がり36.9 『前傾』
1着ネオリアリズム・・・ネオユニヴァース×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔3-l〕 1-1
2着モーリス・・・スクリーンヒーロー×カーネギー=ロベルト×サドラーズウェルズ 〔10-d〕 9-7
3着レインボーライン・・・ステイゴールド×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔19〕 12-11

2017年 タイム 2’00”4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12
テン35.4-中盤49.3(3F換算36.98)-上がり35.7 『一貫・中弛み』
1着サクラアンプルール・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔13-c〕 6-6
2着ナリタハリケーン・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔3-e〕 9-8
3着ヤマカツエース・・・キングカメハメハ×グラスワンダー=キングマンボ×ロベルト 〔2〕 5-4

2018年 タイム 2’01”1 (稍重) 1FAve=12.11 3FAve=36.33
テン34.4-中盤49.1(3F換算36.83)-上がり37.6 『前傾・中弛み』
1着サングレーザー・・・ディープインパクト×Deputy Minister=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔2-b〕 7-9
2着マカヒキ・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔1-m〕 13-11
3着モズカッチャン・・・ハービンジャー×キングカメハメハ=ダンチヒ×キングマンボ 〔10-a〕 16-14

 流れは『加速』や『前傾』や『中弛み』と様々だが、『中弛み』や『加速』といった前有利な流れでは、好走馬のほとんどは4コーナー5番手以内に位置して好走することが多く、ここも「ローカルコースの鉄則」が活きやすい。ただ近年は『前傾』の流れも多く、その場合は、小回りでも差し馬の好走も多く、流れを想定して軸馬を考える必要があると考える。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系×欧州スタミナ血統の配合が好走馬多し。サンデーサイレンス系なら、スタミナ型サンデーサイレンス系(=ディープインパクト、マンハッタンカフェ、ダンズインザダーク、ステイゴールドなどが好走している)が合う。
 欧州スタミナ型血統は、大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、ニジンスキー系、サドラーズウェルズ系など)、グレイソヴリン系やロベルト系も好走馬は多く、洋芝のスタミナ適性が合うので要注目。キングカメハメハ産駒も欧州型として適性は合うようです。

 牝系の傾向は、No.〔3〕〔12〕〔16〕が近年では複数好走馬を出しています。やはり牝系も、スタミナ豊富なタイプは好走しやすい傾向。
分枝記号は、c・fが好走馬多し。
分枝記号cは、開幕週・最終週の持久力勝負に強くパワーのある馬が多く、洋芝の力の要る馬場に向いているため好走が多いと思われます。
分枝記号fは、休養明けを苦にせず間隔をつめて好走する特性があり、ここでの好走馬の多くは今まで重賞好走歴のあった実績馬の休み明けからその特性が出ているものと考える。

 また過去の好走馬には中山1800mの好走馬(=バランスオブゲーム、ローエングリン、トウカイポイント、フミノイマージンなど)も多いです。このコースは欧州型のスタミナ血統向きのコースなので、持続型のスタミナが必要な適性ということではないか?と考えます。

 ステップの傾向は、函館記念好走馬は好走しやすい傾向(=函館記念→札幌記念:07年3着→3着サクラメガワンダー、08年2着→3着フィールドベアー、09年1着→3着サクラオリオン、11年3着→2着アクシオン、15年1着→3着ダービーフィズなど)。
 また前走クイーンS組は特注。特にクイーンS好走馬は、札幌記念でも好走することが多く(=クイーンS→札幌記念:05年2着→1着ヘヴンリーロマンス、06年3着→2着レクレドール、07年5着→1着フサイチパンドラ)、似たようなロングスパート型の傾向になりやすく、札幌芝コースの馬場状態が似ているからではないか?と考えます。
 3歳馬はダービーからの休み明けでの好走馬(=サクラプレジデント、アドマイヤムーンなど)がいますが、これらは中山芝2000m好走歴あり。中山コース適性はポイントと思います。
 それから近年は、前走宝塚記念からの出走馬が、前走凡走馬でも好走多し。夏のローカル重賞の特性として、GⅠに出走できるレベルの馬の能力は素直に評価すべしと考えるべしと思います。

★予想★
札幌記念のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。
②「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。
③欧州スタミナ型血統(=大系統ノーザンダンサー系)に注目。スタミナ型サンデーサイレンス系も好走多し。
④札幌コース巧者は要注意。中山芝コース巧者も適性高し。
⑤芝2000m好走実績も要注目。
⑥特注ステップは宝塚記念組。クイーンSからのステップ馬(=クイーンSで0.5秒差以内なら狙える)にも注意。
⑦内枠がやや有利。
⑧これまでのGⅠ好走歴など格を重視すべし。強い馬はやっぱり強い。

◎フィエールマン・・・ディープインパクト×Green Tune=ディープインパクト×ニジンスキー 〔不明〕
 前走天皇賞春1着(=京都芝3200m)。札幌芝コースは初で、芝2000m戦も初。18年菊花賞1着、19年天皇賞春1着馬。長距離GⅠを好走している実績からスタミナの裏付けがある馬で、芝1800m戦は(2-1-0-0)と中距離でも好走実績がある馬。先行力もあるので、崩れにくい馬と考えて評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Green Tuneはニジンスキー系で、グリーンダンサー系はマイラー血統とノーアテンション(スーパークリークの父)に代表される中距離血統に分かれるが、グリーンチューンはマイラー血統。母父Mr.Prospectorから日本向きの軽いスピードも備えている。
 牝系については不明。

○ワグネリアン・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔4-r〕
 前走大阪杯3着(=阪神芝2000m:0.1秒差)。札幌芝コースは初で、芝2000m戦は(1-1-1-1)。18年ダービー1着、19年大阪杯3着馬。芝2400mの好走歴からスタミナの裏付けがあり、芝1800〜2000mでも好走が多い点から好走の可能性が高い馬と考えて評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

▲ブラストワンピース・・・ハービンジャー×キングカメハメハ=ダンチヒ×キングマンボ 〔9-c〕
 前走目黒記念8着(=東京芝2500m:0.9秒差)。札幌芝コースは初で、芝2000m戦は(1-0-0-1)。18年有馬記念1着馬。距離延長時は凡走が多いが、距離短縮は好走が多くプラス要因となるので、今回は前回からの距離短縮にも期待して評価する。
 ハービンジャー産駒はダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

△サングレーザー・・・ディープインパクト×Deputy Minister=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔2-b〕
 前走安田記念5着(=東京芝1600m:0.2秒差)。札幌芝コースは(3-0-0-0)、芝2000m戦は(1-1-0-3)。18年天皇賞秋2着馬で、18年札幌記念1着馬。札幌芝コース好走実績もあり、前走安田記念5着からもまだ衰えは少ないと考えて、好走に期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Deputy Ministerはヴァイスリージェント系で、芝・ダート兼用型。オープン入りすると芝は苦戦するが、試しにダートを使うと通用するというのがこの父系の出世パターン。好不調の波もわかりやすく、惨敗後の大駆けは少ない。本格化すると準オープンまでは一気に上り詰める。適距離は1700〜2200mで、仕上がりは早く、2歳から走り、3〜4歳時が最も充実する。GⅠ級の底力も十分にある。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >