セントライト記念2019予想
オルフェーヴル産駒の狙うタイミング

夏影
14期 予想歴36年

◎オセアグレイト
  14着/4人気

○リオンリオン1着/1人


下記はエポカドーロのデビューから菊花賞までのレースの前半1000㍍の時計と着順である

新馬     64.4 3着
未勝利    60.3 1着
あすなろ賞  60.5 1着
スプリングS 59.6 2着
皐月賞    59.2 1着
ダービー   60.8 2着
神戸新聞杯  61.9 4着
菊花賞    62.7 8着

ステイゴールドとその息子オルフェーヴルの産駒には、実は共通点がある。
それは、『気の悪さ』がある事である。
三冠路線は、2000㍍→2400㍍→3000㍍て常に距離延長ステップなので、進む毎にペースが緩くなるステップとなりやすい。
気の悪い馬は基本的に、ダラダラと単調に流れる時間与えてしまうと、走りに集中出来なくなる。
エポカドーロもその特徴は顕著に出ており、前半61.0以内のペースて流れてくれれば、走る気持ちが切れず激走してくれるが、61.0を越えるダラダラしたペースになると、走る気持ちが切れてパフォーマンスを落としている事がはっきりと理解出来る。

気持ちを切らしてしまうタイミングとして一番考えられるのは、バックストレッチを通過するタイミング。
長距離レースではこのタイミングで必ずペースが落ち着く。
直線の短いコースだと、この時間が短くなる為、気持ちを切らさず走り切る事も可能だが、この距離が長くなれば、バックストレッチを通過するのに要する時間も長くなってしまい、走る気を失うリスクが高くなる。

その事を説明するには、ゴールドシップの例を用いるのが一番。
ゴールドシップは3000㍍以上のレースを7戦して5勝。
そのうちの内回りの阪神大賞典は3戦3勝。
外回りで行われた菊花賞と天皇賞は4戦2勝。
その2勝は、バックストレッチで仕掛けてのもの。
即ち、馬の気持ちが切れそうなタイミングでジョッキーが気合いを付けた形だ。

非常に長い前置きとなってしまったが、要はオルフェーヴル産駒は気の悪さを持つ為、距離短縮や格上げステップなど、前走よりもペースアップしやすいタイミングでこそ買いという事である。
但し中山2200㍍というのは、2コーナー過~4コーナー手前まではほぼ直線となり、この距離が長いので、本来は気の悪い馬には、気持ちを切らせてしまう可能性が高いコース形態でもある。

そこを踏まえて結論を出すと…

◎オセアグレイト
2600㍍→2200㍍の距離短縮プラス、2勝クラス→G2の格上げ、前残りの馬場故に各馬前目のポジションを意識した競馬になる事を考えると、コース形態的な不利よりも、ステップから受ける恩恵の方が遥かに大きいと見る。
ここは迷わず、この馬の4連勝に期待。
相手は気の良さがありステイヤー色の強い先行馬、ルーラーシップ産駒が面白い。
先週の紫苑Sもルーラーシップ産駒の1-2フィニッシュだった。
リオンリオンに注目。


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