08期 予想歴21年
◎アフリカンゴールド
3着/1人気
○アイスバブル11着/4人
▲パリンジェネシス7着/10人
△タイセイトレイル2着/5人
★傾向分析★
2500m(12.5F)のため、テン3.5F-中盤6F(前半3F-後半3F)-上がり3Fで分けています。
2014年 タイム 2’30”5 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12
テン42.1(3F換算36.09)-中盤73.7(前半35.6-後半38.1)-上がり34.7 『加速・中弛み』
1着フェイムゲーム・・・ハーツクライ×アレミロード=サンデーサイレンス×リボー 〔1-t〕 8-7
2着クリールカイザー・・・キングヘイロー×サッカーボーイ=リファール×ファイントップ 〔4-c〕 2-1
3着スーパームーン・・・ブライアンズタイム×Sadler’s Wells=ロベルト×サドラーズウェルズ 〔12-c〕 6-5
2015年 タイム 2’34”0 (重) 1FAve=12.32 3FAve=36.96
テン43.9(3F換算37.63)-中盤75.9(前半38.5-後半37.4)-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着ゴールドアクター・・・スクリーンヒーロー×キョウワアリシバ=ロベルト×レイズアネイティヴ 〔1-p〕 3-3
2着メイショウカドマツ・・・ダイワメジャー×Kris S.=サンデーサイレンス×ロベルト 〔A4〕 2-2
3着レーヴミストラル・・・キングカメハメハ×Highest Honor=キングマンボ×グレイソヴリン 〔1-p〕 12-14
2016年 タイム 2’33”4 (良) 1FAve=12.27 3FAve=36.82
テン44.2(3F換算37.89)-中盤75.0(前半37.7-後半37.3)-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着シュヴァルグラン・・・ハーツクライ×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 6-5
2着アルバート・・・アドマイヤドン×ダンスインザダーク=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔19〕 8-8
3着ヴォルシェーブ・・・ネオユニヴァース×Thunder Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-f〕 11-11
2017年 タイム 2’30”0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00
テン42.1(3F換算36.09)-中盤72.3(前半36.6-後半35.7)上がり35.6 『加速』
1着スワーヴリチャード・・・ハーツクライ×Unbridled's Song=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-a〕 7-7
2着ソールインパクト・・・ディープインパクト×Exchange Rate=ディープインパクト×ダンチヒ 〔不明〕 4-4
3着セダブリランテス・・・ディープブリランテ×ブライアンズタイム=ディープインパクト×ロベルト 〔13-a〕 4-4
2018年 タイム 2’33”7 (良) 1FAve=12.30 3FAve=36.89
テン43.7(3F換算37.46)-中盤76.7(前半38.8-後半37.9)-上がり33.3 『加速・中弛み』
1着パフォーマプロミス・・・ステイゴールド×タニノギムレット=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-c〕 6-5
2着ムイトオブリガード・・・ルーラーシップ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-d〕 8-7
3着マコトガラハッド・・・スズカマンボ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔22-b〕 4-4
流れは『中弛み』になりやすく、『前傾』『加速』がオプション的な扱い。
展開は、逃げ馬は苦戦傾向だが、先行馬差しは4コーナー5番手以内で好走が多く、差しも4コーナー10番手以内なら比較的決まる感じ。追込は届いても3着までの傾向。
血統の傾向は、菊花賞や天皇賞春好走血統の好走が多く、トニービン系、ロベルト系、サドラーズウェルズ系など、やはり欧州スタミナ型血統向き。
特注は、4年連続して好走馬を排出しているジャングルポケット産駒(=08年2着ジャガーメイル、09年3着ヒカルカザブエ、10年1着トーセンジョーダン、11年2着オウケンブルースリ)。
またグラスワンダー産駒も好走が多いです(=08年1着スクリーンヒーロー、09年2着アーネストリー、10年3着コスモヘレノス)。
ゼンノロブロイ産駒も3年連続して好走馬を輩出していて、相性は良いと思います(=11年1着トレイルブレイザー、12年1着→13年3着ルルーシュ)。
ハーツクライ産駒も近年好走が多く(=13年2着アドマイヤラクティ、14年1着フェイムゲーム、16年1着シュヴァルグラン、17年1着スワーヴリチャード)、やはり長距離に強いスタミナ型とトニービン系を内包している点が合うのだと考えます。
またステイヤー血統の特性か、休み明けの馬は人気でも負けることが多く、叩き3~4戦目のタイプが調子をあげて好走することが多い。
ステップの傾向は、ハンデ戦ということもありハンデの軽い馬の激走も多く、前走条件戦使用馬でも侮れません。特に前走上がり上位で好走していた馬は要注意。
近年好走が多いのは、前走1600万条件戦オクトーバーS(=東京芝2400m)好走馬(=08年1着スクリーンヒーロー・2着ジャガーメイル、12年2着ムスカテールなど)。
前走アイルランドT(=東京芝2000m)好走馬も、相性は良いと思います(=10年1着トーセンジョーダン、11年3着カワキタコマンドなど)。また僅差に好走していた馬で、上がり上位を繰り出して好走していた馬にも注意は必要(=13年1着アスカクリチャンなど)。
京都大賞典好走馬はハンデも重くなるためか好走馬が少なく、逆に京都大賞典凡走馬の方が期待値は高くなると思います。
前走オールカマー凡走組(=5着前後)の馬も、近年好走馬は増えています(=10年2着ジャミール、12年1着ルルーシュ、14年1着フェイムゲーム・2着クリールカイザーなど)。
アルゼンチン共和国杯は、ステイヤーズSとはつながりにくい傾向(=ステイヤーズSはスタミナとコーナーリング適性が問われる)。小回りコース向きのタイプよりも、このレースでは東京芝コースや京都芝コース実績を信頼すべし。
また近年は好走馬がGⅠでも活躍するようになり、今後の活躍に期待する馬を狙うのもありと思います(=06年2着アイポッパー:05年天皇賞春3着、07年1着アドマイヤジュピタ:08年天皇賞春1着、07年2着トウカイトリック:07年天皇賞春3着、08年1着スクリーンヒーロー:08年JC1着・09年天皇賞秋2着、08年2着ジャガーメイル:10年天皇賞春1着、08年3着アルナスライン:07年菊花賞2着・10年天皇賞春2着、09年2着アーネストリー:10年宝塚記念3着・天皇賞秋3着・11年宝塚記念1着、10年1着トーセンジョーダン:11年天皇賞秋1着・12年天皇賞春1着、11年2着オウケンブルースリ:08年菊花賞1着・09年JC2着、14年1着フェイムゲーム:15年天皇賞春2着、15年1着ゴールドアクター:14年菊花賞3着・15年有馬記念1着、16年1着シュヴァルグラン:16年JC3着・17年天皇賞春2着、17年1着スワーヴリチャード:17年大阪杯1着・17年安田記念3着、18年1着パフォーマプロミス:19年天皇賞春3着など)。
★予想★
アルゼンチン共和国杯のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。展開的には逃げが恵まれるが、直線が長いコースということもあり、目標にされやすいためか逃げ馬の好走は少ない。先行・差しを中心にすべし。
②東京芝コース実績は大切。小回りコース向きよりも広いコース向きのタイプを。
③東京芝2500mはステイヤータイプの好走が多いコース。菊花賞や天皇賞春好走血統に注目。
④特注はグレイソヴリン系、ロベルト系。
⑤近走条件戦好走馬。好調な上、ハンデも軽く、好走しやすい。
⑥今後GⅠで活躍しそうな馬を狙うのもあり。
⑦前走アイルランドT上位好走馬(=0.2秒差以内)は要注目。上位好走馬も上がり上位でなら期待できる。
⑧京都大賞典からのステップ馬は3~5着前後の馬に注目。ただし斤量は重い馬が多いので、ヒモ受けが正解。
⑨前年好走馬は割引が必要。東京巧者ならヒモには一考。
◎アフリカンゴールド・・・ステイゴールド×Gone West=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔10-c〕
前走六社S1着(=東京芝2400m)。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝2500mは初。
ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Gone Westはミスプロ系で、吹き上がり抜群の2サイクル・エンジンを自慢に、スプリント能力に加え、抑えもきくので、相手次第では中距離もこなす。平均より速いペースから上がりが少しかかる展開が向く。素質のある馬は早い時期に頭角を現し、2歳SやNHKマイルCのステップ戦に合う。仕上がり早く、3歳が成長曲線の山となり、あとはそれをどこまで維持できるかが鍵となる。芝の中距離以上狙うのなら中央よりもローカルで、ダートもこなすが、信頼性からいえば芝になる。湿ったダートは買い。
No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
◯アイスバブル・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔2-r〕
前走小倉記念7着(=小倉芝2000m:0.4秒差)。東京芝コースは(1-1-0-1)、芝2500m戦は(0-1-0-0)。
ディープインパクト産駒はディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。
▲パリンジェネシス・・・タートルボウル×メジロライアン=ノーザンダンサー×ノーザンテースト 〔10-d〕
前走京都大賞典10着(=京都芝2400m:1.2秒差)。東京芝コースは(1-0-0-3)、芝2500m戦は(1-0-0-1)。
タートルボウル産駒はノーザンダンサー系で、芝・ダート兼用型。ダートは1400m以下型と1800m型に分かれ、芝は中距離が中心。芝の勝ちコースには福島、小倉、函館、阪神内回りが並び、東京、京都は苦手だが、得意な距離、競馬場を持った産駒が多く、個々によって判断する方が賢明。スローからの上がり勝負に泣いていた馬の小回りコース替わりを狙うのはズブい欧州血統の常套手段。芝でキレ負けしを喫していた馬のダート替わりも然り。4歳になっての成績は、勝率、連対率、複勝率とも、2歳時、3歳時を上回り、古馬にての上昇が見込める。母父メジロライアンはノーザンテースト系で、12秒前後のラップが続く平均ペースの芝1600~2000mに適性を示すスピード持続血統。道悪やタフな馬場も得意とする反面、スローの決め手勝負は苦手。スタミナも備えている。
No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
△タイセイトレイル・・・ハーツクライ×シンボリクリスエス=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-d〕
前走丹頂S3着(=札幌芝2600m:0.7秒差)。東京芝コースは(1-0-1-0)、芝2500m戦は(0-1-0-0)。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳春の時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
tipmonaとは?