フェブラリーS2010予想
例年にない寒さは関係ない?

スナフキン
09期 予想歴27年

◎エスポワールシチー
  1着/1人気

○テスタマッタ2着/5人
▲グロリアスノア5着/6人
×サクセスブロッケン


美浦トレセンにも雪がたくさん降りましたし、栗東も例年になく寒いですね。過去の美浦栗東の2月の気温を見ると最低が3~7℃、最高が8~15℃くらいです。今年は最低が0~2℃、最高が5~8℃くらいでここ5年間でもっとも寒いんです。
これって、大型馬やローテの開いた馬に影響はないのでしょうか。
それでなくても、ローテの詰まった川崎記念からの好走馬(ヴァーミリアン、サクセスブロッケンなど)の成功例は、この寒い時期を乗り切る方法と自分は思っている。

今年はテスタマッタがいますが、他に1月の出走馬は良いとしてもJCDから直行のエスポワールシチーはどうだろう?
馬体重が500キロ前後で不安要素というのはないのか、大型馬なら根岸Sや平安S組は1月の後半なので仕上がりの面ではまだいいと思う。エスポが負けるならこの寒さがどう出たのかが
気になるところです。次位の注目の1月に走っていないブロッケンも520キロの馬体、坂路主体も栗東ポリトラックを併用していてこの両馬には当日の馬体重には気をつけたい。

ならばローテの開いていない400キロ台の馬、ケイアイテンジン、テスタマッタ、スーニー、ワイルドワンダーなどと妙味ある馬たちが・・・。

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【本命】エスポワールシチーがダントツの人気になるでしょうけど、絶対って思った時の敗退を何度も見て来ましたよ。
ホントに死角はないんだろうか?

昨年は前半58.8というハイペースに脚をなくしたレース。その後、好位差し競馬を経験して脚質に幅が出ていて今年は無理に行かなくても良さそう。
JCDではスピードを駆使して他を寄せ付けず、先行陣はサクセスブロッケン以外はこっぱみじんになった。

JCDレースラップ
12.5 - 11.1 - 12.7 - 12.5 - 11.9 - 12.1 - 12.4 - 11.8 - 12.9
圧倒的?だったのか、ラップを見ると前半しっかりペースを落としていて快速をし続けたわけではない。
好発から2角まででリードを奪い、バックSを流して3角からペースアップ。
エスポとてどこかで息を入れないと持つわけがない。
強かったのにこの時期は差し寄りの馬場状態で先行馬には、不利な要因もありその中での勝利の意味が大きかった。
ポイントは息を入れるには、逃げて主導権を奪うか好位から脚をタメるか。
前者の方がわたしは良いと思う。

東京1600mは内外の芝の部分の長さが違うので、不利有利は多少はあるでしょう。スタートでの芝のスピードが入りの速いラップに与える影響は大きく、そのままダートに入れば内枠は包まれないように押し上げて行くしかない。
先行有利が前提のダート、前への意識が強いのは当然。
直線は500mあり芝よりもダートの方が坂の高低差があるので、差し馬の好戦もよく目にすることがあります。3角までで先行争いを早めに終わらせないと差し展開になりやすい。このフェブラリーでは例年、スローはなくM~Hペースで流れ砂圧も軽いことから、快ラップが常識。

今年は芝路線からの参戦馬ローレルゲレイロがペースを握りそうで、リーチは逃げずに好位追走あるいは中団差しを匂わせている。レッドスパーダは大型馬の割にピッチが速く、芝の短いところによくいるタイプだし高速馬場のNHKマイル好走からもスピード優先でしょう。陣営は当初からダートを使うつもりだったらしくそこに運良く横典が乗っている点は良い偶然でしょう。

だが全くダート実績がなくいきなりのG1では荷が重すぎるし、ダートでローレルがイケるかもわからない。馬も乗り手も探りながらのレースでは何を信用していいか。

エスポは出たなりで逃げても良さそうで、あとは阪神とは全然違うコースなのでどこでタメを作るかがポイントでしょう。哲三がJCDのようにスピードの違いで押し切れるなどと考えているなら危険ですけど。


【危険か】サクセスブロッケンの昨年は外枠発走が勝因の一つ、エスポよりも展開は向いた感はある。ダービーに出走したように脚元が悪くなければ芝路線を歩みたかった馬、その敗退で芝に見切りをつける。フットワークはトビが大きいが馬体はすっきりと見せる、キ甲からの落ち込みがあるタイプは反応の悪さを抱えているのでダートに向いていると考えられる。阪神のように瞬発力が必要なコースは置かれることがある。
昨年の勝利はその欠点を補える舞台だからこそでしょうけど、そんな勢いは近走見られずここは定量、完成の域のエスポには分が悪く思います。
前走はバックSではかかり気味で3角ペースアップに対応できなく、ヴァーミリアンの早仕掛けに恵まれて仕掛けが遅れた分、差せた印象で好材料にはできません。叩き型ですが、川崎を使った昨年の詰まったローテではなく良いのだろうか。
寒い時期の大型馬の仕上がり面は注意したい。

【狙い】休み明けを叩いたグロリアスノア、ちょっと力不足もあるけど上昇度次第では展開にハマる一頭です。
キレのなさが東京で補われていて躍進しているようです。例年通りのペースなら差してくる候補の一頭。

【狙い】前走の川崎では3着のテスタマッタ、休み明けもあり先行が前提の地方戦では何とか抑えながらの追走、2走目の距離短縮で流れに乗れそう。もともと差しタイプですから、交流戦のような先行策では持ち味が出ないようでノア同様に展開が向けば差し込む脚がある一頭。


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フェブラリーS2010回顧

スナフキン
09期 予想歴27年

次走狙い:テスタマッタ


何かしら悩ませることとなった芝馬勢はやっぱりかという結果でしたね。平均ペースで逃げたローレルゲレイロは、昨年より少し遅い流れを作り楽に追走するエスポワールにとって勝利のペースメーカーの役割を果たしてしまいました。
ですが自身も好走すべき手段から芝馬勢のトップでゴールを決め、まずまずでしょうか。

エスポワールシチーは陣営が思っているよりも成長しているようで、枠ペース、時期、輸送、休み明けでさえ克服する力を身につけてしまっています。「砂王」という称号にふさわしい馬に成長しました。

2着テスタマッタは差しに徹し、ノドの手術の効果があってか本来の鋭さが戻った来ました。馬群を引き離した脚は目を引くものがあり、さらに次走の上積みを感じた内容でした。
今年に入っての岩田騎手は吹っ切れた感があり、もう大丈夫ですね。

勝ちに来たサクセスブロッケンの敗退、陣営は3着でもがっかりのはず。馬体重が10キロ以上のプラス、レース前は筋肉の増量とも取れるデキの良さ。悪くはなかったとしても前2走を含めて折り合えない以上、気性面の成長が優先課題です。
前半が58秒前後なら折り合えるでしょうが、チャンスは少なそう。今後馬具の工夫があるなら気をつけて見ていたい。

上位3頭は不利な内枠発走をこなしてのもので、現ダートの力関係を垣間見た気がします。ワンツーともに芝からの転身で飛躍した馬たち、今回の芝路線組の出走に口をはさむのはどうかですが・・・。
どうしても今の日本競馬は芝路線が主体になりますから、ダイショウジェットのような生粋のダート馬が出て来るようなレースプログラムの改善は今後求めたい。
中央でのG1が増えれば生産者側の思考も変わり、配合から強いダート馬の育成や調教施設等の負荷のかかるコース設定などに変化して行く必要も。栗東ではDWが廃止になったことでパワートレーニングの場が坂路しかなく、さらにダート界の衰退を招く恐れを感じます。

カネヒキリやヴァーミリアン、エスポワールシチーらの良いところを継承できるように、デビュー当初からダートの頂点を目指す組立てが理想ですね。次第にレベルも上がり路線が確立しますし、芝からのちょっと路線変更などは稼ごうという気は起こらないでしょう。今回も馬場適性に合ったカラダ作りをして来た馬には、敵わない結果となったぽっと出の芝馬たちでした。


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