スプリングS2020予想
スプリングS 欧州スタミナ型タイプに期待。

軍神マルス
08期 予想歴22年

◎ヴェルトライゼンデ
  2着/1人気

○サクセッション3着/2人
▲アオイクレアトール5着/5人
△ココロノトウダイ7着/4人


★傾向分析★
2014年 タイム 1’48”4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.13
テン35.8-中盤36.6-上がり36.0 『一貫・中弛み』
1着ロサギガンティア・・・フジキセキ×Big Shuffle=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔8-b〕 5-3
2着アジアエクスプレス・・・Henny Hughes×Running Stag=ストームバード×グレイソヴリン 〔4-m〕 8-7
3着クラリティシチー・・・キングカメハメハ×スペシャルウィーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔2-f〕 10-5

2015年 タイム 1’49”1 (良) 1FAve=12.12 3FAve=36.37
テン36.7-中盤37.9-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着キタサンブラック・・・ブラックタイド×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔9-g〕 2-1
2着リアルスティール・・・ディープインパクト×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔20〕 8-7
3着ダノンプラチナ・・・ディープインパクト×Unbridled's Song=ディープインパクト×ミスプロ 〔18〕 5-4

2016年 タイム 1’48”1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン36.0-中盤35.9-上がり36.2 『一貫』
1着マウントロブソン・・・ディープインパクト×Mr. Greeley=ディープインパクト×ミスプロ 〔2-r〕 5-5
2着マイネルハニー・・・マツリダゴッホ×ナリタブライアン=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-l〕 1-1
3着ロードクエスト・・・マツリダゴッホ×チーフベアハート=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔13-c〕 10-10

2017年 タイム 1’48”4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.13
テン36.4-中盤35.7-上がり36.3 『一貫』
1着ウインブライト・・・ステイゴールド×アドマイヤコジーン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔18〕 8-6
2着アウトライアーズ・・・ヴィクトワールピサ×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔14-f〕 8-6
3着プラチナヴォイス・・・エンパイアメーカー×マンハッタンカフェ=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔2-f〕 7-2

2018年 タイム 1’48”1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン35.6-中盤36.1-上がり36.4 『前傾』
1着ステルヴィオ・・・ロードカナロア×ファルブラヴ=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔11-c〕 7-6
2着エポカドーロ・・・オルフェーヴル×フォーティナイナー=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔1-l〕 2-2
3着マイネルファンロン・・・ステイゴールド×ロージズインメイ=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔6-b〕 4-3

2019年 タイム 1’47”8 (良) 1FAve=11.98 3FAve=35.93
テン35.8-中盤36.3-上がり35.7 『一貫』
1着エメラルファイト・・・クロフネ×スペシャルウィーク=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-g〕 7-4
2着ファンタジスト・・・ロードカナロア×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔16-g〕 11-8
3着ディキシーナイト・・・ダイワメジャー×ホワイトマズル=サンデーサイレンス×リファール 〔19〕 4-2

 中山芝1800mのらしく、中盤が弛まない厳しい流れになりやすく、『前傾』や『一貫』といった流れになりやすい重賞。牝馬のフラワーCや中山牝馬Sでは『中弛み』の流れになることも多いが、この重賞は弛みにくくきつい流れで底力が問われることが多いと考える。14年・15年と弛んだ流れとなってはいるが、本来は厳しい流れになりやすい。そのため逃げ馬にはきつい流れなのだが、直後につけた4コーナー2・3番手の馬が良く好走している傾向がある。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系に向く感じです。持続型の流れになりやすいこともあり、欧州型のノーザンダンサー系やロベルト系、グレイソヴリン系・レッドゴッド系の大系統ナスルーラ系も好走する傾向に思えます。全般的にスタミナ型に向くといってよいと思います。

 ステップの傾向は、前走きさらぎ賞好走馬が最良のステップ。過去に好走馬は多く(=04年1着ブラックタイド、06年1着メイショウサムソン、08年1着スマイルジャック、13年2着タマモベストプレイなど)、好走の確率が高いと考えます。きさらぎ賞好走馬は後にダービーや菊花賞で好走することが多く、スタミナ型の証明がされているので、現時点での完成度と適性が嵌りやすいのかもしれません。
 また前走共同通信杯好走馬(=06年2着フサイチリシャール、07年1着フライングアップル、08年3着ショウナンアルバ、10年1着アリゼオ、12年2着ディープブリランテ、15年2着リアルスティールなど)も好走が多い。中山好走歴があるならば好走確率は高いと考えます。
 前走朝日杯FS好走馬も近年では好走が多く(=09年3着フィフスペトル、10年3着ローズキングダム、13年1着ロゴタイプ、14年2着アジアエクスプレス、15年3着ダノンプラチナ、18年1着ステルヴィオなど)、GⅠ好走している能力の高さと完成度の高さで好走しやすいのではないか?と考えます。ただ休み明けとなる分、やや割引は必要かも。

★予想★
スプリングSのポイントは、
①中盤の弛みにくい流れで、締まったペースになりやすい。逃げ馬には厳しいが、その直後2・3番手に位置する馬の好走が多い。
②スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。
③欧州スタミナ型血統(=大系統ノーザンダンサー系:ニジンスキー系やサドラーズウェルズ系など、大系統ナスルーラ系:グレイソヴリン系やレッドゴッド系など、ロベルト系なども)に向く。サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合馬には注目。
④きさらぎ賞好走馬の好走が多く、信頼性は高い。
⑤朝日杯FS好走馬も、休み明けでの好走が多い。
⑥共同通信杯好走馬も好走が多く、中山芝コース実績があればなお良い。
⑦1着にはオープン・重賞好走実績のある馬が好走しやすく、2・3着なら条件戦好走馬も好走は可能。どちらかというと実績重視の方が良い。
⑧馬体重480㎏以上の馬に注目。520kgを超えた馬も好走が多い。

◎ヴェルトライゼンデ・・・ドリームジャーニー×Acatenango=サンデーサイレンス×ハンプトン 〔3-d〕
 前走ホープフルS2着(=中山芝2000m:0.2秒差)。中山芝コースは(0-1-0-0)、芝1800m戦は(2-0-0-0)。
 ドリームジャーニー産駒はサンデーサイレンス系で、父ドリームジャーニー同様に中山芝2200mを得意としている。長い直線や平坦コースで切れ負けしていた馬の小回りや坂のあるコース替わりでの好走はきっちり抑えたい。1800m以上で本領発揮し、使われながら成長する。ダートはこなす程度。母父Acatenangoはハンプトン系で、重厚でありながら優れたスピードも持つドイツ血統。ノーザンダンサーやミプタープロスペクターやサンデーサイレンスなど、主流の血統を内包せず完全な異系血統。そのため本血統との配合で、肉体的にも精神的にも健全さが増す。持久力や底力もより備わる。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

◯サクセッション・・・キングカメハメハ×ディクタット=キングマンボ×マッチェム 〔2-n〕
 前走ジュニアC1着(=中山芝1600m)。中山芝コースは(2-0-0-0)、芝1800m戦は初。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父ディクタットはマッチェム系で、短距離~マイルを抑えつつ、マンノウォー系だけに距離適性は幅広い。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。

▲アオイクレアトール・・・キングカメハメハ×アグネスタキオン=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔5-e〕
 前走3歳1勝クラス2着(=東京芝1600m:0.0秒差)。中山芝コースは初で、芝1800m戦は(0-1-0-0)。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父アグネスタキオンは、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。
 No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すしたが、と復活が難しく、調子のピークが短い。

△ココロノトウダイ・・・エイシンフラッシュ×アグネスタキオン=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-f〕
 前走共同通信杯5着(=東京芝1800m:0.8秒差)。中山芝コースは初で、芝1800m戦は(2-1-0-1)。
 エイシンフラッシュ産駒はキングマンボ系で、同父系のキングカメハメハが芝、ダートとも距離に幅があるのに対し、本産駒は中距離に傾倒し、牡馬、牝馬とも1800m、2000mで勝ち鞍を重ねている。短距離は若駒のうちか、牝馬の下級条件。産駒は欧州の重厚血統ばかりが強調されたのか、勝みの遅さが目立つ。速い上がりだけの勝負よりは、スタミナを問われる流れやタフな馬場になるとようやく着順を上げてくる。稍重以上になると勝率、連率とも上昇。北の洋芝も得意コース。母父アグネスタキオンは、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。


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