安田記念2020予想
距離適性と位置取りの関係、そしてスピードの源は?

夏影
14期 予想歴37年

◎アーモンドアイ
  2着/1人気

○インディチャンプ3着/2人
▲クルーガー14着/13人
△ノームコア4着/7人
×アドマイヤマーズ
×グランアレグリア


基本は、マイル~中距離適性ならば先行、スプリント適性ならば差し。
マイル~中距離適性馬ならば、アーモンドアイの昨年の安田記念と今年のヴィクトリアマイルを比較すれば理解しやすい。
昨年は、4角9番手の競馬で一歩足りない競馬になってしまったが、今年のヴィクトリアマイルでは4角4番手の競馬で圧勝した。
マイル~中距離適性馬の場合、スピード的に分が悪い分、位置取りでカバーしたいところだ。

アドマイヤマーズは、この路線ではスタートダッシュ力とトップスピード共に乏しい血統背景でちょっと厳しい感じ。
NHKマイルCでは後方待機策で成功したが、同じ競馬がこのレースで通用するとは思えない。

グランアレグリアは差し競馬で面白そうだが、インリアリティーの血を内包しているアーモンドアイやインディチャンプ相手に、トップスピード面で分が悪そうな感じ。
人気上位2頭が枠に恵まれた感が強く、ちょっと不利感が否めない。

注目はクルーガー。
再び中距離路線からの路線変更だが、前走はマイルの競馬で4角5番手としっかり先行出来ている。
母はインリアリティー系で、上位2頭のスピードに対抗しうる血統背景を持っているところがミソだ。
父キングカメハメハはディープインパクトとの比較において、ピリッとした感じが強くこのレースに対する適性は上。
過去にロードカナロアのような勝馬も輩出している。
中距離路線で一歩足りなかった馬が、スプリント~マイルで変わり身を見せる例はよくある話。
マイルCS勝ちの超高速マイラーであるダノンシャークを、力でねじ伏せた経歴を持つ。
2016年のマイラーズCで、インをこじ開け差し切った。
これこそ、インリアリティーの血の破壊力である。

横山典は馬場状態にシビアな騎手。
多少馬の個性には目を瞑ってでも、馬場に合わせて乗るところがある。
そもそも、ノームコアも牝馬中距離路線を歩んで来た馬。
根っからのマイラーよりも底力のある馬である。
母父クロフネは、スピードと中距離への融通性を兼ね備えた牝馬の産駒が多いのが特徴。
この枠順で前目の位置取りで競馬するようなら注意が必要だろう。

アーモンドアイは中距離適性馬、インディチャンプはタフな秋の京都の馬場でも完勝しており、馬場多少変わった程度でコロっと凡走するような馬ではない。
増しては、有馬記念のような物理特性が、そのままこのレースで問われる事など有りはしない(笑)。
上位人気馬は素直に評価すべきであろう。
むしろ、2頭を評価しつつ穴馬を見出だした方が賢明と見る。


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