08期 予想歴22年
◎ワーケア
10着/1人気
○ブラヴァス1着/2人
▲ピースワンパラディ7着/4人
△サトノダムゼル5着/7人
★傾向分析★
2015年 タイム 1’58”2 (稍重) 1FAve=11.82 3FAve=35.46
テン35.5-中盤47.6(3F換算35.70)-上がり35.1 『一貫』
1着パッションダンス・・・ディープインパクト×ジェイドロバリー=ディープインパクト×ミスプロ 〔20-a〕 3-3
2着マイネルミラノ・・・ステイゴールド×Polish Precedent=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔4-c〕 2-2
3着ファントムライト・・・オペラハウス×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-f〕 8-6
2016年 タイム 1’57”5 (良) 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン35.0-中盤47.4(3F換算35.55)-上がり35.1 『一貫』
1着アデイインザライフ・・・ディープインパクト×サクラバクシンオー=ディープインパクト×プリンスリーギフト 〔9-e〕 17-17
2着アルバートドック・・・ディープインパクト×Unusual Heat=ディープインパクト×ヌレイエフ 〔不明〕 13-13
3着ロンギングダンサー・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔7〕 16-16
2017年 タイム 1’57”9 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.37
テン35.2-中盤48.1(3F換算36.08)-上がり34.6 『加速・中弛み』
1着タツゴウゲキ・・・マーベラスサンデー×シングスピール=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔4-i〕 2-2
2着アストラエンブレム・・・ダイワメジャー×ウォーエンブレム=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔3-c〕 4-5
3着カフジプリンス・・・ハーツクライ×シンボリクリスエス=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4〕 3-3
2018年 タイム 1’57”5 (良) 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン35.6-中盤47.3(3F換算35.48)-上がり34.6 『加速・一貫』
1着ブラストワンピース・・・ハービンジャー×キングカメハメハ=ダンチヒ×キングマンボ 〔9-c〕 11-11
2着メートルダール・・・ゼンノロブロイ×Silver Hawk=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-e〕 12-13
3着ショウナンバッハ・・・ステイゴールド×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔9-g〕 12-11
2019年 タイム 1’57”5 (良) 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン34.9-中盤48.2(3F換算36.15)-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着ユーキャンスマイル・・・キングカメハメハ×ダンスインザダーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-l〕 13-12
2着ジナンボー・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔9-f〕 4-4
3着カデナ・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔16-h〕 17-15
流れは、以前は『加速』が基本で『中弛み』も複合することが多かったが、近年は『一貫』の流れも増え、上がり特化の末脚勝負になることが多い。『加速』や『中弛み』は、展開上逃げが有利なはずなのだが、好走馬の多くは差しが中心で、直線が長いので脚を溜めて、最後までばてない末脚を繰り出すタイプに向いていると考える。
血統の傾向は、グレイソヴリン系(=トニービン、タマモクロス、コジーンなどの系統)が活躍しています。ホワイトマズルなどリファール系も好走。
これらの血統は東京コースのマイル~中距離でも活躍する傾向があり、東京コースとの適性は(直線の長いコーナー2つというコース形態からも)関連があると考える。
サンデーサイレンス系なら、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。近年はディープインパクト産駒の好走が多く、欧州スタミナ型血統との配合馬ならなお良い。
牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕が好走馬が多い。これらは完成度が高くスピードに優れた牝系です。No.〔9〕の牝系も好走が多く、直線の長いコースでの好走が多い特性が活きていると思われる。
分枝記号は、b・e・wが複数好走馬を出しています。
b記号は、ストレスの少ない時に鮮度を活かして好走しやすい特性あり。
e記号は、重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強くパワーに優れています。
w記号は、典型的なローカル巧者。好走馬が多いのも納得です。
ステップの傾向は、前走関屋記念活躍組が近年では不振ということ。同じ小倉記念組も活躍組がやや不振。
関屋記念組が不振な理由としては、速い時計で好走→次走で反動がでて失速(=距離も延長だし)というのが考えられます。
小倉記念組は、コーナー4つの小回りコースで好走できる適性(=マクリ勝負型)、対して新潟記念の適性は窮屈な小回りコースで脚を余したタイプが広い外回りコースで能力全開(=末脚の加速&持続性能)と思われる。ただ近年は好走馬も出ています。
前走七夕賞組なら3着前後に好走した馬がよく好走しています。福島コース→新潟コース向きのタイプが、近走好走で調子を持続して反撃という感じではないかと思います。
★予想★
新潟記念のポイントは、
①上がり勝負になりやすいが、流れ次第で好走する馬の位置取りが変わる。差し・追込が届く流れになるかを良く考えること。
②スタミナ型サンデーサイレンス系向きの重賞。ディープインパクト産駒は特注。
③グレイソヴリン系やリファール系にも向くので、欧州型のスタミナが必要。
④サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系にも注目。
⑤リピーターが好走しやすく、好走した血統配合馬も注意が必要。
⑥七夕賞・小倉記念組は、好走馬は小回り向きが多く、適性が向かずに負けた馬の反撃が期待できる。特に5着前後に負けた馬は、調子自体は悪くないので、反撃の期待大となる。
⑦休み明けよりは、叩き2戦目・3戦目あたりの馬を狙うこと。
⑧近走好走している条件戦馬も注意は必要だが、これまでの重賞好走実績などをより重視すべし。
◎ワーケア・・・ハーツクライ×Oratorio=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔不明〕
前走ダービー8着(=東京芝2400m:1.0秒差)。新潟芝コースは初で、芝2000m戦は(0-1-1-0)。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Oratorioはダンチヒ系で、1400m〜1600m向きの芝向き血統だが、気性が悪く、人気でもあてにならず、一方、人気薄で突っ込む穴タイプが多い狂気の血統。
牝系については不明。
◯ブラヴァス・・・キングカメハメハ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔12-c〕
七夕賞2着(=福島芝2000m:0.2)。新潟芝コースは(0-0-0-1)、芝2000m戦は(3-2-1-3)。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父ディープインパクトはサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
▲ピースワンパラディ・・・ジャングルポケット×アグネスデジタル=グレイソヴリン×ミスプロ 〔12〕
前走エプソムC7着(=東京芝1800m:0.4秒差)。新潟芝コースは(0-1-0-0)、芝2000m戦は(0-1-1-0)。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父アグネスデジタルはミスプロ系で、アグネスデジタルは現役時代に芝・ダート兼用型でマイル~中距離で強さを発揮した異能のオールラウンダー。産駒もその特性を受け継いでいるようでマイル~中距離で強さを発揮し、また軽いスピードを披露しながらすぐに差しを覚える産駒も多く、脚質の幅と学習能力の高さを有している。基本は人気馬が信頼にこたえて好走することが多く、人気薄での好走がかなり稀であり、またローテーションも間隔を詰めたときに好走が多いのも特徴。前走と同じ距離を走った時の成績が良く、変化や刺激を好まない。また各馬に得意の距離が存在する。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
△サトノダムゼル・・・ディープインパクト×Acatenango=ディープインパクト×ハンプトン 〔1-h〕
前走佐渡S1着(=新潟芝1800m)。新潟芝コースは(2-0-0-0)、芝2000m戦は(0-0-0-1)。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Acatenangoはハンプトン系で、重厚でありながら優れたスピードも持つドイツ血統。ノーザンダンサーやミプタープロスペクターやサンデーサイレンスなど、主流の血統を内包せず完全な異系血統。そのため本血統との配合で、肉体的にも精神的にも健全さが増す。持久力や底力もより備わる。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
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