京王杯2歳S2020予想
こちらは打って変わって多頭数なだけに…

夏影
14期 予想歴37年

◎モントライゼ
  1着/2人気

○ファルヴォーレ9着/12人
▲ブルーシンフォニー8着/3人
△ストライプ4着/7人


ファンタジーSの12頭立てに対し、こちはフルゲート。
内枠に先行内枠が揃い、2勝もしくは重賞を連対しオープンになった馬が5頭と、かなりハイレベルな競馬が期待できそうだ。

「レベルで問われる要素」
低レベルの競馬とハイレベルな競馬では問われる要素はガラっと変わってくる。
低レベルな競馬は、面子も貧弱でスローの競馬になりがち。
スピードと気の良ささえあれば、それだけで圧倒出来る。
しかしながら、レベルが上がれば上がるほど体力面子でのお釣りを残さない競馬になってくる訳で、「体力温存などという策が全く通用しなくなる」という話は、阪神JFの予想時にほぼ毎回言っている事。

最近であれば、リアアメリアが良い例だろう。
アルテミスSは少頭数競馬。
前半60.6の超どスローの流れで後方待機策。
上がり33.0の末脚を駆使し豪快に勝ち上がった。
そのインパクトの強さから、阪神JFで、単勝1.8倍という圧倒的1番人気に推された。
しかしながら、レシステンシアが作り出した前半57.5という激ペースでは、流石に体力的にお釣りを残す競馬なんぞ出来る訳もなく、35.7という平凡な上がりで馬群に沈んだ。

レベルの高い競馬に強いのは、スローの競馬に強い馬ではなく、ペースが激化して強い馬を狙うのがセオリーである。
今回は1400㍍という事で体力消耗面で甘さを残す距離体系だが、大半の馬はペース激化となり消耗度が上がるステップとなるはず。

「馬場」
先週の天皇賞(秋)を振り返ると、アーモンドアイはスピードを生かした競馬で優勝も、他馬を圧倒するといった内容ではなく、むしろフィエールマンやクロノジェネシスといったタフなステイヤーが速い上がりを駆使し、ダノンプレミアムやキセキのように楽に先行した馬を差した内容に注目している。
この2頭と2〜3着馬との着差が2馬身と離されている事からも、馬場の内側が荒れている事が窺える。
今回は1400㍍とはいえ、ある程度のタフさは問われると考える。

◎モントライゼ
前走の競馬を評価。
重馬場で、前半33.9秒という激ペースを2番手追走という、川田らしい強気な競馬。
一旦抜け出すも、勝ったメイケイエールの完成度と競馬の上手さが際立っており、こればかりはお手上げ。
内容的には素晴らしい競馬だった。
前走ほどの厳しい競馬にはなりそうにもないし、ペースが激化するようなら位置取りを下げるというカードも残されており、このレースで崩れる事は考え難い。
メンバー中、最も「苦→楽」的ステップを感じさせる馬で、馬券の中心として考えてみたい。

○ファルヴォーレ
新馬戦の前半3Fは36.6→2走目は34.4→3走目は34.2。
キャリアと共に前半3Fが激化しており、それと共にこの馬のパフォーマンスは6着→4着→1着と上昇。
そして前走は、34.6と緩み4着。
ペース激化に対する適性は高い。

ただ、この馬の魅力は能力ではなく、ステップから受ける恩恵の部分。
前走は体力不足を補う策。
気の良いタイプでもなければ、悪いタイプでもなく、それなりに脚は溜められるが爆発力はないといった感じ。
厳しい流れの中で競馬をさせた方が真剣に走るようで、気の抜けたような走りでもあった。
マイル以上では足りない馬だろう。
パワーはあるが、スプリント質のスピードにも「?」がつく。
それ故に、時計の掛かる馬場でスピード不足を補われ、距離短縮、根幹距離→非根幹距離といったステップにより体力不足や、精神的な欠点が補われるタイミングとなる今回は面白い。
いろいろな欠点が誤魔化せる環境下になり、パフォーマンスアップに期待したい。

▲ブルーシンフォニー
ここ2戦が新潟外回りのマイル戦で、しかも前走は捲る競馬。
1400㍍というよりは、中長距離的な体力で勝負するイメージ。
距離的には?も、直線の長い府中コースの荒れ馬場は向くはず。


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