14期 予想歴37年
◎モズアスコット
5着/11人気
○エアアルマス10着/8人
▲クリンチャー11着/5人
△クリソベリル4着/1人
×アルクトス
×カフェファラオ
下記は、過去5年の勝馬とレース上がりである。
2019年 クリソベリル (ステイヤー色) 35.7
2018年 ルヴァンスレーヴ (ステイヤー色) 35.9
2017年 ゴールドドリーム(スピード色) 36.2
2016年 サウンドトゥルー(スピード色) 37.7
2015年 サンビスタ(スピード色) 37.9
ここ2年は牡馬のステイヤー系が先行策、つまりが体力を生かした競馬をした馬が勝っている。
よく見ると、面白い事にスローになり上がりが速くなるとステイヤー色の馬が勝ち、ハイペースになって上がりが掛かると逆にスピード色の馬が勝つ傾向にある。
ゴールドドリームとサウンドトゥルーは牝馬産駒に良績が集まるヴァイスリージェント系の血の持ち主で、サウンドトゥルーは騙馬である。
そしてサンビスタは牝馬。
スズカマンボの平地の代表産駒と言えば、このサンビスタとメイショウマンボで、共に牝馬であったりするところも注目すべき点である。
レースの世界観としては、
スローで前残りとなれば牡馬的な体力が問われ、激戦になると牝馬的なスピードやキレが問われるのかな?…といった感じ。
メイショウワザシが内枠を引き、インティという強力な同型、さらにヨシオが絡んでいくようなら、かなり速いながれも期待出来そう。
そんなこんなで、牝馬に良績が偏る血統に注目してみたい。
結局、予想が劇的に変わって結論がこんな感じになった。
◎モズアスコット
父フランケルの代表産駒と言えば、ソウルスターリングとミスエルテ…共に牝馬である。
しかも、サドラーズウェルズ系には珍しく、母方の特徴を引き出すタイプだ。
ヨーロッパ色の強い母を持つソウルスターリングはオークスを先行して押し切るような体力勝負型。
アメリカ色の強い母を持つミスエルテは、ファンタジーで抜群のキレを見せた馬だ。
この馬も母方がアメリカ色が強く、スピードとキレに特化したタイプに出た。
この馬を評価した最たる理由は、「武蔵野Sを使った事」である。
武蔵野Sを使わず、このレースに直行なら正直評価はしなかった。
武蔵野Sは2番人気で7着と凡走…これは、当たり前のアクションである。
南部杯は超高速馬場で、武蔵野Sとの勝ちタイムの差は2.2秒。
これほど「超軽→タフ」感の強い馬場のギャップを体験しておきながら「辛い」と感じない方がおかしい。
前走タフな馬場でハイペースを経験した事により、逆に今回は「楽→苦」的要素が薄くなるというもの。
南部杯から直行するアルクトスは、逆に「超軽→タフ」のギャップ悩まされると見て、消し馬の筆頭に挙げておきたい。
安田記念制覇は、「1400㍍OP→1600㍍G1」で且つ連闘によるもの。
フェブラリーS制覇は、「1400㍍G3→1600㍍G1」で且つレース間隔は中2週。
メンバー強化ステップやレース間隔が詰まってマイナスになる馬ではない。
増してはG1を2勝した馬、激戦向きでない訳はない。
前々走で高速馬場を先行出来ている事からも、高い競走意欲は維持出来ていると見るべき。
巻き返しに期待する。
○エアアルマス
スピード&キレという点から見れば、モズアスコットの次に挙げるのはエアアルマスでは無かろうか?
ダートを使われるようになったのはここ6戦で、それまでは芝のレースを使われ、3勝全てがマイル戦。
芝11戦のうち、実に6戦が上が最速、もしくは2位。
昨年の天神橋特別では、サウンドキアラを0.7秒速い上がり(33.4)で圧倒している。
アメリカのクラッシック血統という面では、カフェファラオと共通しているが、カフェは早熟気味なのに対し、こちらは奥手気味のバイオリズムを持つ。
更に、カフェは休み明け激走後のダメージが気になるところだが、こちらは前走凡走後の叩き2戦目とパフォーマンスの上積みが見込めるタイミング。
カフェよりも上位に評価したい。
本来ダートの中距離向きの物理指向を持つマジェスティックウォーリア産駒だが、これまでマイル以下のレースばかり使われており、得意の中距離に対し新鮮味があるというのも興味深いポイントである。
更に、今回は生涯初のチャンピオン戦でもあり、高いモチベーションが期待できるタイミング。
本命とほぼ同格の評価として挙げておきたい。
▲クリンチャー
△クリソベリル
サウジカップでクリソベリルの欠点がはっきりしたようにも思える。
実はクリソベリルのJRA出走は3回しかない。
そこで、その3回のテン2ハロンと前半1000㍍のラップをみてみた。
新馬 24.4(12.9→11.5) 64.2
500 万下 23.4(12.4→11.0) 62.2
チャンピオンズC 24.1(12.8→11.3) 60.8
1番速い経験というのが、チャンピオンズCではなく、500万下の平場戦。
この時は、2角で11頭中8番手とかなり位置取りを落としたが、相手が弱かった事もあり捲る事が出来た。
チャンピオンズCは、500万下平場のレースより0.7秒遅い流れだったので、運良く先行でき力勝負に持ち込めた…というのが真相だろう。
サウジカップは世界各国から強力なメンバーが集って激ペースの競馬になり、結局スピードに付いて行けないまま競馬が終わった。
ちなみに、今年の武蔵野Sでメイショウワザシは、テン2ハロン23.0をはじき出している。
南部杯の前半1000㍍は57.3、武蔵野Sは58.6。
前走マイル戦を使ったメンバーは、このようなペースを刻んでいる訳で、クリソベリルはこういうペースになっての不安が付き纏う。
そこで注目しているのが、クリンチャーである。
クリンチャーは皐月賞を体験している。
テン2ハロンは、22.9(12.1→10.8)、前半1000㍍は59.0。
このペースを大外枠から切れ込み1角で3番手のポジションを確保出来ている。
そんな事からも、激ペースで末脚を失い、凌ぎ合いになって分がありそうなのはクリンチャーの方ではないか?と見る。
レース全体的に時計が掛かるようなら、クリソベリルの目は捨て切れない。
土曜競馬を見ている限り、かなり力の要る馬場になっている印象。
アルクトスは、「激軽→タフ」という馬場のギャップに苦しみそう。
カフェファラオは、馬場適性以上にメンバーのレベルのギャップに苦しみそう。
前走のメンバーも「?」、世代のレベルにも疑問。
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