14期 予想歴37年
◎スーパーホープ
11着/9人気
○モントライゼ10着/4人
▲ホウオウアマゾン9着/3人
△テーオーダヴィンチ16着/15人
×ドゥラモンド
「馬場評価」
先週の阪神JFは、ソダシが好位から抜け出す競馬、最後はサトノレイナスの猛追を退け優勝した。
意外だったのは、逃げたヨカヨカが5着と健闘した事。
勝ち時計1.33.1は、阪神JF史上2番目に速い時計だ。
路盤の硬い前残り馬場だったのでは?…と考える。
内を差して来たサトノレイナスが差し切ったに見えたが、最後脚が止まりソダシとのクビの上げ下げの差で負けた。
ホームストレッチを見る限り、内側の芝の色が多少薄くなっている。内よりは外といった印象。
ソダシは馬場の『三分どころ』から抜け出して来たが、その部分を通って抜け出して来る先行馬には注意したい。
そんな事を考慮に入れながら、朝日杯を想定して考えみたい。
まずポイントとして、前残りの高速競馬というのは惰性が生かす競馬という事。
速度維持に体力を消耗しない走りができるので、そのレースでのダメージは残り難いし、前走のダメージの影響も出難い。
しかし、差し競馬はその限りでない。
先行馬の速度が落ち難い分、差し馬は追走にも差しにも苦労する訳で、激走すれば無理した分ダメージが残り、ダメージが残った状況での出走ならば、追走し切れない。
「デイリー杯の評価」
少頭数の高速前残り。
先行馬にとっては、この上なく楽なレース環境。
ホウオウアマゾンの勝ちパターンに思えたが、レッドベルオーブが狭いインを突く。
2頭の叩き合いの末にレッドベルオーブが先着したという内容。
スピードが落ちない競馬で、先行して抜け出したホウオウアマゾンは楽をしていたが、レッドベルオーブはホウオウと馬体を併せるまでにかなり無理を強いられていたはずで、その後更に道中で楽をした相手との叩き合いを制している。
非常に厳しい内容の競馬を制した訳で、非常に強い内容だったのと同時にかなりのダメージも残したはずである。
レッドベルオーブは、レース間隔を開けているにも関わらず、2戦続けて馬体を減らしている。
前走の走りを見ても、かなり闘志のこもった走りを見せており、一走当たりのエネルギー放出量が非常に高いのではないか?…と考える。
前走の内容から、おそらく今回も馬体を減らしての出走になるのでは?…と推測する。
自分の器以上に無理をするタイプなので、大事に使って欲しい。
既に重賞を獲ったので、休養を入れて体力充填に専念して欲しかったというのが本音だ。
「京王杯の評価」
距離以上の体力が問われた非常にタフな競馬。
テン2ハロン後から1.4秒のブレーキが掛かり、2ハロン息が入った後に2.0秒の急加速。
モントライゼは好位を楽勝に追走し、楽な手応えで抜け出した。
着差こそクビ差だが、余力のある内容で実質的に楽勝といった感じ。
ちょっと完成度が違う。
当時の府中よりは、今の阪神の方が馬場状態が軽いはずで、「苦→楽」のステップとなりうる。
1200㍍のレースで善戦を続けて来たが、タフさが問われた前走でパフォーマンスアップを果たしている事から、1200㍍よりはマシな結果を残せるはず。
阪神JFのメイケイエールよりも、1つ上の結果が残せるはずだ。
「ドゥラモンドの評価」
前走は、前半48.5−後半48.6とフラットなペース配分。
馬場がタフだった事を考慮しての事だろう、道中は後方待機。
残り600㍍地点から仕掛け始めるが、4角で捲り切れず。
直線に出てから差す形もラストは止まる。
仕掛けを待ったイルシーヴパンサーに、最後詰め寄られた。
脚を使ったのは2ハロンのみといった感じ。
3着馬モメントグスタールは東スポ杯9着。
4着馬マルスはカンナS7着、ダリア賞10着。
5着馬ビーマイセルフは未勝利馬。
…この程度の馬相手を捲り切れないとか、矯めて2ハロンしか使えないようでは、レッドベルオーブ、ホウオウアマゾン、モントライゼ相手に互角の競馬出来るとは到底思えない。
「無敗のドゥラメンテ産駒」という事だけで、人気になっているのだろう。
「力量評価でない人気」という事で、自信を持って切りたい。
◎スーパーホープ(超注目)
父キズナはダマスカス色を強く主張する種牡馬。
長距離ダート向きのパワーとスタミナを伝える。
母はゼダーン系 ✕ ノーザンダンサー系でフランス色が強い。
前走は少頭数の高速前残りの競馬。
血統面から見れば追走スピード面での強調要素乏しく、本来超激軽な条件は全く向かないはずだが…。
道中8頭中6番手。
かなり後ろ目の位置取りとはいえ、高速競馬の流れにはきちんと乗れていた。
そして最後の直線では、レッドベルオーブ、ホウオウアマゾンに食らいつく健闘を見せた。
3着以下がかなり離されている事からも、この3頭の力量は相当なものである事が窺える。
レッドやホウオウはアメリカ的なスピード色を持った馬で、デイリー杯に対するレース適性はかなり高い。
対し、この馬は物理的な不利を抱えての健闘。
その不利を力だけで克服しに掛かっていたように映り、かなりの力量を秘めた馬だという印象を受けた。
上がり2位の伸び脚を見せている事から、おそらくは母方のフランス色が色濃く反映されているような感じだ。
現時点で皐月賞に一番近いのは、おそらくこの馬であろう。
来年はマイルではなく、クラッシックを狙ってほしい。
デムーロは、力量ある馬の体力を上手く引き出すジョッキー、願ってもない乗り替わりだ。
いくら前残り馬場であっても、デイリー杯よりはタフさが問われるはず。
パフォーマンスアップは必至。
大外枠になってしまったが、この馬の力量に賭けてみたい。
○モントライゼ
(評価は「京王杯の評価」にて。)
▲ホウオウアマゾン
(評価は「デイリー杯の評価」にて。)
今回の方が多少厳しい競馬になる分、「楽→苦」的ステップとなりうるので、モントライゼを上位に評価した。
△テーオーダヴィンチ
前走スローのマイルで、脚を矯める競馬をマスターした事を評価。
母系はスピード色が濃く、おそらくは速い流れにも対応出来ると見るが、前走の前半が48.4とかなり遅く、今回のペースとのギャップにどれほど戸惑うかに関しては未知ではある。
前走のレースを見る限り母父の影響が強そうで、気の良さとスピードがある。
今回の馬場との適性は非常に高いと感じている。
良い枠順を引き当てたので、評価を上げてみた(笑)。
△レッドベルオーブ
(評価は「デイリー杯の評価」にて。)
このレースでは本来「1番」の評価だか、前走のダメージが微妙なところ。
堪える事が出来るか?…が焦点。
3連系の馬券中心に攻めるならば、押さえは必要だろう。
tipmonaとは?