10期 予想歴17年
◎フィエールマン
3着/2人気
○クロノジェネシス1着/1人
▲ラヴズオンリーユー10着/6人
△モズベッロ15着/14人
■馬場傾向
タイムが遅く、差しが効くタフな馬場。
内枠はいまいち。中枠が優勢。
やや波乱傾向で、能力はもちろん馬場への適性も問われる。
■レース傾向
過去10年のデータを基に「有馬記念攻略のポイント」を探す。
「トリッキーなコースで適性が問われる」イメージがあるが、実際には1、2番人気の成績がとても良い。実力馬が力を発揮できるレースだと言える。
そんな中で穴を開けている(7番人気以下)のは以下の馬達。
18年 3着 シュヴァルグラン ボウマン 9人気
17年 2着 クイーンズリング ルメール 8人気
15年 1着 ゴールドアクター 吉田隼 8人気
14年 2着 トゥザワールド ビュイッ 9人気
12年 2着 オーシャンブルー ルメール 10人気
11年 2着 エイシンフラッシュ ルメール 7人気
11年 3着 トゥザグローリー 福永 9人気
10年 3着 トゥザグローリー ウィリア 14人気
トゥザヴィクトリー産駒が目立つ……のは置いておいて
外国人騎手が目立っている。
トリッキーなコースを上手くエスコートしての結果だったということか。
以上のことから、個人的な有馬記念攻略のポイントとしては
①実力馬を評価する
②騎手に注目
とする。
【騎手について】
・過去10年の有馬記念で複数回好走している騎手
騎手名 着別度数 単/複回収値
池添 3-0-0-5 158/65
ルメール 1-4-0-4 28/202
武豊 1-1-1-5 23/78
デムーロ 1-1-0-5 120/78
吉田隼 1-0-1-0 850/305
スミヨン 0-2-0-1 0/126
岩田康 0-1-1-8 0/41
ウィリア 0-0-2-2 0/350
ボウマン 0-0-2-1 0/183
・過去3年の中山芝2500mで複勝率40%を超える騎手(最小レース機会数8)
騎手名 着別度数 単/複回収値
ルメール 3-2-2-2 113/86
横山典 5-1-1-6 175/84
田辺 1-1-5-9 14/102
■結論
◎フィエールマン
○クロノジェネシス
▲ラヴズオンリーユー
△カレンブーケドール
△モズベッロ
今年はコロナウイルスの影響で先が見えない不安の中、競馬に大いに励まされた1年だった。
牡馬、牝馬同時に無敗の三冠馬が誕生し、アーモンドアイが史上初のJRAのGⅠ・8勝を達成。その3頭がジャパンカップで激突するという、漫画のような展開が現実になった。しかも、その3頭がワンツースリー。出来すぎだと思う。
そんなジャパンカップに大いに盛り上がった結果、有馬記念はとても影が薄くなってしまった。
しかしながら、メンバーは十分に揃ったと思える。
特に1、2番人気になるであろうクロノジェネシスとフィエールマンは「今年の古馬GⅠを勝っている上、天皇賞秋でアーモンドアイに肉薄した」という素晴らしい実績を持っている。このメンバーでも1枚上の存在だと思う。
歓声の少ないスタンド、極端な内伸びがないフラットな馬場状態、逃げたいバビットと折り合えないキセキが作るであろう淀みのないペースが、実力通りの決着をアシストしてくれるだろう。
【本命 フィエールマンについて】
フィエールマンを本命とした決め手はやはりルメール騎手。実力馬のエスコートはもちろん、上記のデータの通り穴馬に乗せても圏内にもってくる。最強馬論争ならぬ最強騎手論争をするなら「JRA史上最強騎手」に1票入れたい。
フィエールマンという馬についても、もちろん高く評価している。凱旋門賞の大敗で評価を落としたが、タフな馬場であれだけ折り合いを欠いては仕方ない。むしろ、早々に勝負を諦めたことでダメージを最小限にとどめて今年の好成績につながっていると思う。国内では5-3-1-1で、唯一の着外も厳しいペースを早めに動いて4着となった去年の有馬記念のみ。安定して力を出せる馬だ。
【対抗 クロノジェネシスについて】
宝塚記念の圧勝は驚いた。その後、天皇賞秋で真逆の適性を見せての好走にも驚かされた。高いポテンシャルを感じるし、リスグラシュー、アーモンドアイの後を継ぐ最強牝馬になり得るとも思っている。フィエールマンとの評価に差はない。
【単穴 ラヴズオンリーユーについて】
相手には穴を探したいと予想オッズを眺めていると、過小評価されている人馬が目に入った。ラヴズオンリーユーとデムーロ騎手だ。
オリジナルのスピード指数(現在改良中)でラヴズオンリーユーが勝ったオークスは高く評価していた。その評価通り、クロノジェネシスやカレンブーケドールは混合GⅠでも通用するパフォーマンスを何度も見せている。
そんな中でラヴズオンリーユーは伸び悩んでいる。ただ、3歳秋は体勢が整わずにぶっつけでエリザベス女王杯、今年の春はドバイへ空遠征の後、適性外と思われる超高速馬場でのヴィクトリアマイル参戦と、思い通りのローテーションとは言い難かった。今回は調教師も太鼓判の状態で、狙い通りの出走と言える。オークスのパフォーマンスと相手関係を考えれば、勝ち負けに加わっても驚けない。
デムーロ騎手はいろいろ言われているが、それでもラウダシオンであっと言わせたりと大舞台での一発の魅力は健在。現状では伏兵に乗っての方が持ち味を発揮できそうに思う。
【押さえ カレンブーケドールについて】
ラヴズオンリーユーの項目でも書いたが、オークスを高く評価している。その後も古馬のトップクラスを相手に全く崩れずにここまで来た。
賛否両論ある乗り替わりだとは思うが、有馬記念と言う舞台に限っては池添騎手の実績は魅力的。ラヴズオンリーユーとデムーロ騎手同様、大舞台での一発に期待できるコンビだ。
【大穴 モズベッロについて】
宝塚記念ではクロノジェネシスにこそ完敗だったが、強豪馬が沈む中で3着に入りあっと言わせた。中山芝2500mの舞台も日経賞で不利を受けながらの2着があり問題ない。
初コンビの田辺騎手は中山芝2500mで実績があり、GⅠで好走した馬の平均人気が8.7人気という超穴騎手。手綱捌きに期待したい。
tipmonaとは?