08期 予想歴23年
◎レッドルゼル
4着/3人気
○サンライズノヴァ11着/4人
▲オーヴェルニュ13着/6人
△ソリストサンダー8着/5人
★傾向分析★
2016年 タイム 1’34”0 (重) 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン34.1-中盤24.3(3F換算36.45)-上がり35.6 『前傾・中弛み』
1着モーニン・・・ヘニーヒューズ×Distorted Humor=ストームバード×フォーティナイナー 〔22-b〕 4-4
2着ノンコノユメ・・・トワイニング×アグネスタキオン=フォーティナイナー×サンデーサイレンス 〔6-a〕 13-12
3着アスカノロマン・・・アグネスデジタル×タバスコキャット=ミスプロ×ストームバード 〔2-d〕 10-9
2017年 タイム 1’35”1 (良) 1FAve=11.89 3FAve=35.66
テン34.0-中盤25.0(3F換算37.50)-上がり36.1 『前傾・中弛み』
1着ゴールドドリーム・・・ゴールドアリュール×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔5-h〕 9-8
2着ベストウォーリア・・・Majestic Warrior×Mr. Greeley=エーピーインディ×ミスプロ 〔1-s〕 8-6
3着カフジテイク・・・プリサイスエンド×スキャン=フォーティナイナー×ミスプロ 〔2-r〕 14-16
2018年 タイム 1’36”0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00
テン34.1-中盤24.2(3F換算36.3)-上がり37.7 『前傾』
1着ノンコノユメ・・・トワイニング×アグネスタキオン=フォーティナイナー×サンデーサイレンス 〔6-a〕 14-13
2着ゴールドドリーム・・・ゴールドアリュール×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔5-h〕 10-8
3着インカンテーション・・・シニスターミニスター×Machiavellain=エーピーインディ×ミスプロ 〔22-a〕 7-6
2019年 タイム 1’35”6 (良) 1FAve=11.95 3FAve=35.85
テン35.8-中盤24.4(3F換算36.6)-上がり35.4 『一貫・中弛み』
1着インティ・・・ケイムホーム×Northern Afreet=ミスプロ×ミスプロ 〔4-m〕 1-1
2着ゴールドドリーム・・・ゴールドアリュール×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔5-h〕 6-6
3着ユラノト・・・キングカメハメハ×フジキセキ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-r〕 6-6
2020年 タイム 1’35”2 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン34.6-中盤24.1(3F換算36.15)-上がり36.5 『前傾・中弛み』
1着モズアスコット・・・Frankel×ヘネシー=サドラーズウェルズ×ストームバード 〔4-r〕 8-8
2着ケイティブレイブ・・・アドマイヤマックス×サクラローレル=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔1-s〕 9-9
3着サンライズノヴァ・・・ゴールドアリュール×サンダーガルチ=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔7-c〕 12-13
流れの基本は、テンよりも上がりがかかる『前傾』になりやすい。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
好走馬の多くは、先行・差し位置にて展開することが多く、逃げての好走が至難の業。
血統の傾向は、大系統ターントゥ系(=サンデーサイレンス系・ロベルト系・ヘイロー系)の好走馬が多く、その中でもロベルト系はより好走が多いと感じます。特にブライアンズタイム産駒は相性がよく(=07年2着・08年2着ブルーコンコルドの母父、09年3着シルクシュナイダー、10年1着エスポワールシチー、11年2着フリオーソ・3着バーディバーディなど)、またシンボリクリスエス産駒も好走馬を輩出(=09年1着・10年3着サクセスブロッケン)。
またゴールドアリュール産駒が非常に良い結果を残していて、出走するなら要注目(=10年1着→13年2着エスポワールシチー、12年2着シルクフォーチュン、14年1着→15年1着コパノリッキー、17年1着→18年2着ゴールドドリーム)。
ストームバード系やミスプロ系も好走が多く、ヴァイスリージェント系やエーピーインディ系にも向く傾向にて、締まった流れで踏ん張るようなタイプに向くと考える。
また好走馬は、芝重賞好走馬が多いというのもポイントと思いますが、近年はこの傾向がやや変わりつつあり(=過去にはヴァーミリアン、シーキングザダイヤ、メイショウボーラー、アドマイヤドン、サイレントディール、アグネスデジタル、トゥザヴィクトリーなど、芝重賞好走馬の好走も多かったが09年以降は純粋にダート重賞実績馬が好走中)。ただし芝マイルGⅠ実績ありの種牡馬は要注意だし、また芝長距離GⅠ好走血統も良く好走していて(=エルコンドルパサー、ブライアンズタイム、母父リアルシャダイ、母父トニービンなど)、スピードだけでなくスタミナも必要な総合的なバランスが要るコースと考えます。
牝系の傾向は、No.〔1〕〔4〕〔7〕〔9〕が複数好走馬がいます。
分枝記号では、b・c記号馬の好走が多し。
近年のステップは、前走JCD1着馬が休み明けでも好走(=10年1着エスポワールシチー、11年1着トランセンド、14年3着ベルシャザールなど)。JCD(=阪神D1800mで行われていましたが、14年よりチャンピオンズCに名称変更と中京D1800mにコースも変更)から約3ヶ月以内という間隔が、休み明けでも不利とならない間隔であること、またJCDで好走できる能力はそのまま評価できることが要因なのではないかと考える。ただしこの傾向は、14年からJCD→チャンピオンズCにコースと名称が変わり、15年度は上位好走馬は好走出来ずでしたが、16年はチャンピオンズC2着→フェブラリーS2着ノンコノユメが好走。18年はチャンピオンズC1着→フェブラリーS2着ゴールドドリームが好走。
また川崎記念(=川崎D2100m)好走からの距離短縮での連続好走が多い傾向(=05年・06年:2着→2着シーキングザダイヤ、09年:3着→1着サクセスブロッケン・1着→3着カネヒキリ、10年:3着→2着テスタマッタ、11年:1着→2着フリオーソ、13年1着→3着ワンダーアキュート、14年1着→2着ホッコータルマエなど)。
東京大賞典(=大井D2100m)からも好走馬が多く、やはり距離短縮が有効と思われる(=07年1着→2着ブルーコンコルド、08年1着→1着ヴァーミリアン・5着→2着ブルーコンコルド、10年1着→3着サクセスブロッケン、11年3着→3着バーディバーディ、12年2着ワンダーアキュート、13年5着→2着エスポワールシチー、18年7着→3着インカンテーションなど)。
根岸S(=東京D1400m)からのステップは、好走馬が近年増えてきた傾向(=05年1着メイショウボーラー、07年3着ビッググラス、08年3着ワイルドワンダー、12年1着テスタマッタ・2着シルクフォーチュン、16年1着モーニン、17年2着ベストウォーリア・3着カフジテイク、18年1着ノンコノユメ、19年3着ユラノト、20年1着モズアスコットなど)。
東海S(=中京D1800m)からのステップは、こちらも好走馬が近年増えてきた傾向(=13年1着グレープブランデー、15年1着コパノリッキー・2着インカンテーション、16年3着アスカノロマン、18年1着インティなど)。
前年の好走馬は着順を下げる傾向(=老馬の法則)も当てはまりますが、リピーターの好走も近年増えていて、好走馬を翌年も狙うのもあり。
芝からの転戦組は、ダート実績がない馬は上位人気でもあてにならず、基本的に嫌うべきと考えます。
★予想★
フェブラリーSのポイントは、
①流れは『前傾』が基本。逃げ馬の好走は少ないが、先行馬の好走は多い。
②スタミナ型の中距離馬向き。距離短縮となるステップ馬には注目。
③チャンピオンズC好走馬は、休み明けでも好走可能。好走率高し。ただし休み明け実績は良く考えること。
④東京大賞典や川崎記念好走馬も適性高い。チャンピオンズC、東京大賞典、川崎記念の複数好走馬は軸に最適。
⑤根岸S好走馬は3着候補。基本的に距離延長のステップ馬は良くて3着と考えるべし。
⑥東海S好走馬は、距離短縮のステップになるし、前走左回りの中京コースという点が活きやすいと思われ、侮るべからず。
⑦血統は芝長距離GⅠ血統もポイント。
⑧「老馬の法則」が活きやすい。
⑨初ダート馬は人気でも▲以上の評価はしないように注意。
⑩4歳馬は、3歳春の段階で世代トップクラスにいた馬なら、近走不振でも一変する可能性あり。調教等も良く吟味するべし。
⑪5歳馬の好走が多く、5歳馬を中心に考えると良い。
⑫内枠よりも外枠の馬の好走が多い。
◎レッドルゼル・・・ロードカナロア×フレンチデピュティ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔1-s〕
前走根岸S1着(=東京D1400m)。東京Dコースは(2-1-0-0)、D1600m戦は初。
ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意とする。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。
◯サンライズノヴァ・・・ゴールドアリュール×サンダーガルチ=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔7-c〕
前走チャンピオンズC12着(=中京D1800m:1.6秒差)。東京Dコースは(7-3-1-5)、D1600m戦は(5-1-1-4)。
ゴールドアリュール産駒はサンデーサイレンス系で、芝なみのハイペースで飛ばしてもバテず、スピード化の進むダートに向く“芝も走れるダート血統”。ダートで人気の場合の信頼性も高く、軸馬としても安定している。どちらかといえば叩き良化型で、淀みないペースに向き、パワーとスタミナに富む。弱点は小刻みなギアチェンジが苦手なこと。母父サンダーガルチはミスプロ系だが、ミスプロ系ながら2歳短距離で荒稼ぎするタイプではなく、3歳以降のマイル、中距離戦になって頭角を現す。粘りはあるが、斬れがないため、2、3着を繰り返す。ダート1800mが最適。
No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
▲オーヴェルニュ・・・スマートファルコン×タニノギムレット=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-f〕
前走東海S1着(=中京D1800m)。東京Dコースは(0-0-0-1)、D1600m戦は(0-0-0-1)。
スマートファルコン産駒はサンデーサイレンス系で、父ゴールドアリュール譲りのダート血統。牡馬はマイル、中距離、牝馬は短距離、1700mを主な持ち場としている。東京D1600mは得意コースとし、人気での信頼性も高いが、大半の勝ち鞍が3歳春までのもの。年齢を重ねることによって中距離指向となり、古馬は京都D1800m、阪神D2000m、東京D2100mが稼ぎ場となる。連勝は少なく、ダート馬全般に言えることだが、雑巾がけをこなしてからクラスを上げる。馬場状態は不問ながら、重、不良の連対率は良い。穴は牝馬の中山D1200m。前走で追込不発としてもひとたびペースが速くなると突っ込んでくるから怖い。母父母父タニノギムレットはロベルト系だが、父母父グレイソヴリン系の影響なのか直線の長いコースとの相性が良い。またロベルト系なので叩き良化型のタイプでもある。長い直線、急坂のないコースで、後方から33秒~34秒台のカミソリの切れ味で差してくる。自分から動くと末脚をなくしてしまうので、展開が向かなければ不発の危険はあるが、嵌った時の能力の高さには期待。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
△ソリストサンダー・・・トビーズコーナー×スペシャルウィーク=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔14-f〕
前走門司S1着(=小倉D1700m)。東京Dコースは(0-2-0-1)、D1600m戦は(0-2-0-0)。
トビーズコーナー産駒はダンチヒ系で、異系色が豊富な血統。産駒は非力なスプリンター、マイラーが多い。東京D1300m&1400m、福島D1700mを得意としている。芝はローカル。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。
No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
tipmonaとは?