15期 予想歴35年
◎クロノジェネシス
1着/1人気
○ユニコーンライオン2着/7人
▲カレンブーケドール4着/3人
△レイパパレ3着/2人
◎クロノジェネシス
バゴ(レッドゴッド系)×クロフネ(フレンチデピュティ)×サンデー×ミスプロで半姉にノームコア、ハピネスダンサー等。スタミナ型ナスルーラ×ヌレイエフ×ミスプロでどんな局面でもいい脚を出してくるバゴ産駒で(ダービー3着のステラヴェローチェもそういった傾向あり)、母方で更にスピードが強調されどんなレースにでも対応してきているのがこの馬の凄いところ。殊更内回・小回のレース振りは秀逸(前後半60.4-58.0でスローの昨年の大阪杯のみクビ差2着)で4角前迄のコーナリングは促さずとも地のスピードでスイスイという感触(最晩年のリスグラシュー同様)。強心臓のゴールドシップが千切って連覇する程のただでさえ負荷のかかる難コースなわけで、ここ10年で上がり最速がゴールドシップが大きく出遅れてラブリーデイが勝った年で、ラスト3Fが最速となる様なスローからの瞬発力戦でデニムアンドルビーが記録した34.0が最も最速であり、33秒台を出せた馬はいません。こういうコースレイアウトこそ当に本馬向きであり、2度の急坂越えで終いの脚に負荷がかかり、更に時計が掛かってきたり雨季等の負荷要因もプラスされれば馬の強さ・本質が浮き彫りになるのだと思われます。馬場が超高速になったり、ドスローからの瞬発力戦にでもならない限り沈む事は考え辛い様相とみますがどうでしょう。
ルメールのこれまでのレース相性が良くないという事実がありますが、それは騎手というよりは馬のレースへの適性や状態に問題ありで、前年から遡れば・・・サートゥルナーリア(1人気、4着)は自身全ての勝ちがレースのラストラップ11秒台の上がりスピード型、レイデオロ(2人気、5着)はドバイ以後は完全に力量下降、サトノダイヤモンド(1人気6着)も凱旋門賞参戦以降はまるで別馬の様だったし、シャケトラ(2人気・4着)は前前走準OPの身で初重賞勝ちを果たしたばかりの力量不足のジョッキー人気、ラブリーデイ(4人気・4着)は前年の覇者ではあったものの最晩年勝てなくなった6歳の引退年のレース、ラキシス(2人気、8着)は前走不良馬場の産経大阪杯を圧勝(相当に負荷が掛かったと言われた)後に挑んだレースでその後もそのまま勝てずに引退・・・というように、このレースで騎乗した馬は外回りのスピード勝負向き、或いは内回に良績あっても状態が下降していた馬で、流石に今回は状況が違いすぎという感じです。
◯ユニコーンライオン
ノーネイネヴァー(ストームキャット系)×ハイシャパラル(サドラーズウェルズ)×トップサイダー(ND)×セクレタリアト(ボールドルーラー)、母父は愛の名馬ハイシャパラルで世界を跨いでG1を6勝した中距離馬、距離の融通性があるのも母方の血が出ているのが大きいのかなと思います。サイアーラインはストームキャット系という事で父は勿論の事系統もスプリンター寄りの走る馬が出ており、父父スキャットダディからはカレンブーケドールの母でもあるソラリア(チリのG1エルダービ2400m)の様な異形も時折出しているようですが、総じて短めに出るのが一般的の様です。ともあれ父方母方双方世界的名血ラインで本馬が高額なのも周知の事実であり、身が入って遅めの成長を遂げたのであれば父方母方共に国を跨いで活躍できる血脈だけに当レースでもどれだけ走れるのか注目されるところです。
レーススタイルとしてはゲート・二の脚共にソコソコで機動力を生かしたポジショニングが可能、特段逃げに拘る必要も無さそうです。ここ2走はスローで(特に前走鳴尾記念は62.9-57.8で5.1秒もの超スロー)、展開の恩恵を受けての好走に見えますが、元来この馬の良さは前に行けてある程度流れてもスピードが落ちない持続力にあるわけなので、能力値としては上位馬には敵わなくても阪神内回の先行レースで嵌る可能性という点で買いたい馬ですね。ただやはり距離と強行ローテは気にはなりますが。
▲カレンブーケドール
△レイパパレ
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