オールカマー2021予想
大阪杯と同じ精神状態で挑めるのか?…それが問題

夏影
14期 予想歴38年

◎マウントゴールド
  13着/12人気

○ランブリングアレー7着/4人
▲グローリーヴェイズ3着/3人
△キングオブコージ9着/6人


レイパパレについて語る…

サラブレッドも心を持つ動物である以上、必ず「飽き」という感情を持つようになる。
同じ路線のレースばかりを使う事により、馬も飽きて競馬に対するモチベーションが維持出来なくなる。

大阪杯は生涯初のG1レース。
馬体の小さな馬で、本来なら重馬場はパワーや体力という側面から間違いなく不利に働く。
そんな不利を克服して、三冠馬コントレイルや稀代のマイル女王グランアレグリア等をぶっ千切ってみせた。
生涯初のボスキャラ対決ゆえ、俄然馬のモチベーションが最高潮に達していたのだ。

ロールプレイングゲームを始めゲームを進めていくと、やがてちょっとしたボスキャラ対決のバトルに出くわす事になる。
ゲーム開始後、最初のボスキャラ対決は俄然力が入るものだ。

それと同じような感情を馬も持つのである。
そのモチベーションの高さ故に、重馬場の不利を克服してコントレイルをぶっ千切る事が出来たのである。
特にレイパパレは燃え盛る闘志の持ち主で、気持ちが乗っているタイミングでは全身全霊の走りを見せてくる。
この馬の強さというのは、この部分が根源となっている。

宝塚記念というのは重賞3戦目であり、G1も2戦目。
同じようなレースが3戦続いた事により、流石に大阪杯時のような高鳴る感情は失せてくる。
クロノジェネシスに負けたのは仕方無いにしろ、反対にぶっ千切られ、ユニコーンライオン程度の馬に競り落とされる始末。
大阪杯と同じようなモチベーションで挑んでいたなら、負けるにしてもクロノジェネシスに執拗に食い下がる競馬は見せるはずだし、ユニコーンライオンなど軽く一蹴するだろう。

今回は古馬クラッシック路線4戦目。
休養明けで体力充填が出来たのはプラスも、高いモチベーションの維持は無理と考える。
この馬の買い時というのは、モチベーションが上がり自分の器以上の走りを見せるタイミング。
つまりが、これまでとはメンバーが一新されるようなタイミングが狙い。
ここは見送って、牝馬限定路線やマイル路線に出走して来るタイミングで狙うべし。
ワイドや複勝で攻めるなら、バッサリ切り捨てて面白いだろう。

◎マウントゴールド

モチベーションの高さという観点でいうなら、この馬が一番面白い。
重賞はそれなりに経験しているものの、一流馬が走る事のないG3ばかり。
高齢でありながら、実は今回生涯初のG1トライアル出走となる。
レイパパレやグローリーヴェイズといったボスキャラとの初顔合わせとなり、俄然モチベーションが上がるタイミングだ。
ステイゴールド産駒の特徴は、何と言っても集中力の高さ。
不利な状況を克服しようとする意欲が強い。
馬混みに入って不利を受けようとも、克服し前に出ようとする意思が働く。
そんな理由から、中山コースの多頭数競馬のようなゴチャつきやすい環境に強いし、混戦にも強いし、内枠に入って強い。
更に馬体を併せて強いし、自分より強い相手に食い下がろうとする意思も強いので、格上げステップのレースや、格上挑戦で狙って面白い。
今回は「前走G3→今回G2」の格上げステップとなる。
逆に気持ちに余裕を持たせると、「頑張ろうとする気力が失せる」欠点も持ち合わせる為、少頭数競馬や格下げステップで人気を裏切りやすいから注意が必要だ。
ここ2走競馬に前向きさが出ており、リズムが上がっている状態。
プラス、前走から「1kgの斤量減」という体力補完を受ける。
全くの人気薄だが、非常に不気味な1頭だ。
ここまでオッズが高いのなら、まずは単、複でシンプルに攻めたい。

○ランブリングアレー

牝馬限定路線からの路線変更で、フレッシュさを感じるタイミング。
高いモチベーションでの競馬が期待出来る。
内目の枠を引き当て、集中力を生かせる環境も良いだろう。
ヴィクトリアマイルで33.2秒の末脚を駆使し2着に好走したように、かなり主流色が強く物理適性的には微妙ではあるが。

▲グローリーヴェイズ

メジロ血統色の出た馬で、非根幹距離向き。
昨年の京都大賞典では、勝負所で抜群の加速力を見せてキセキ以下を引き話したように、母父フォーティナイナー系の特有のパワーも兼ね備えており、中山コースも向くはず。
現時点ではトライアル質のレースが一番合っているだろう。
日経賞、オールカマー、京都大賞典で狙いたい。
得意条件ならラッキーライラックですら一蹴出来る力量の持ち主。
海外遠征後で、路線のマンネリ化を回避している事も評価出来る。

△キングオブコージ

力量高いも、長期休養明けで状態?

△セダブリランテ

中山巧者も、揉まれ弱いタイプ。
気持ちよく先行出来てなんぼ?…なので、馬体増は必須条件。


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オールカマー2021回顧

夏影
14期 予想歴38年

次走狙い:グローリーヴェイズ
次走狙い:レイパパレ
次走危険:ウインキートス


今年のオールカマーは、ウインマリリンが道中番手追走から、狭いインを突いて抜け出し優勝。
春の日経賞に続き、春秋のクラッシックトライアル連覇となった。

ウインマリリンのポジション取りは、2→3→3。
ウインキートスのポジション取りは、6→8→5。
各馬が動き出す3角で、追い出し我慢した馬が1〜2着。
かなり体力消耗の大きい馬場だなぁ…といった印象を受けた。
特に勝馬ウインマリリンは、経済コースの好位から、ラストぎりぎりのタイミングまで追い出しを待つ超省エネ競馬を敢行、馬の強さ以上に鞍上の手腕がひときわ光った。

競馬っ振りで1番目を引いたのは、やはりグローリーヴェイズ。
15→4→3と豪快な捲りを見せて来た。
グローリーヴェイズの体力を存分に生かしたデムーロらしい騎乗。
ただ体力消耗の激しい馬場状態ゆえ、早いタイミングから派手に体力を放出してしまっては、最後は流石に保たなくなる。
負けはしたが、次走に向けては申し分ないステップとなった。
今回体力的に「辛い」と感じたはずなので、次走天皇賞(秋)ならば、「2200→2000㍍距離短縮」、「捲り→差し位置取りショック」等の体力補完がかなり生きてくる。

レイパパレは予想の段階で話した通り、競馬のマンネリ化によるモチベーションの低下が深刻な状態。
ただ、対処法がいろいろあるのも事実。

・牝馬限定路線、マイル路線への路線変更

・海外遠征

・思い切って後方から競馬をさせてみる

次走天皇賞(秋)なら、致命的と言われる大外枠に入って、意外な結果が得られるかもしれない。
枠順の悪さと距離短縮ステップにより、後方の位置取りになれば占めたもの。
未だやった事のない差し競馬に、新鮮味を感じない訳はないはずだ。
距離短縮+位置取りショックによる体力補完の効果も加わる。
レイパパレを見限るのは、次走の競馬を見てからでも遅くはない。

ウインキートスは、14kg減がプラスに働いた格好。
そのお陰で、「先行→差し」位置取りショックが可能となった。
馬体大幅減に加えて、ショック後の反動は必至。

かなりシビアなレースで、力量だけでなく、馬の心身状態も非常に問われた。
トライアルとしては、かなり負担が高いレースだったという印象を受けた。


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