08期 予想歴31年
◎アカイトリノムスメ
7着/2人気
○レイパパレ6着/1人
▲ムジカ12着/15人
△アカイイト1着/10人
1,レースの全体像と推奨馬について
今日の阪神の馬場傾向ですが、非常にフェアです。時計も上りも適度にかかり、スピード・スタミナ・パワー色んなものが問われます。トラックバイアスの内外もそんなにありません。やや外のようにも感じますが、モンファボリやカワキタレブリーのように内を突いてくることもできます。全体的に非常に順当に決まっていて穴が来たのは9Rのスカーフェイスだけですかね。あとは全て人気順に来てしまうような、総合力馬場です。
「総合力」の説明は難しいのですが。スピード・スタミナ・パワーといった名前が付いている能力だけでなく、まだ現代科学で解明されていないような底力とか根性のような、よくわからないものまで含んでいると考えます。これまでに各馬が走ってきたレースでも本当は色々な能力が試されてきていて、色々な条件で良い着順を積み重ねてきた、いわゆる有力馬、人気上位の馬がまた来てしまうことになりやすい馬場、ということだと思います。
推奨馬1と3
いま見ると馬連5.1倍のようなので私なら馬連1点。穴馬は全て検討しましたが簡単には見つけられないと判断しました。
下に詳述しますがレイパパレが行かないと踏んだので、全体的には(先導役の2~3頭を除いては)緩めに流れるとみました。そこへきて、意固地に後方待機に拘る馬が多すぎます。怖いと考えれば全部怖いし、選別できず、買い目は際限なく広がります。実力馬向きの馬場で、かつ、丁度良いところに1と3が収まりそうなので取り敢えず推せるのはこの2頭。あとはお好みで気になる馬に流してもよいとは思いますが、私は無責任にどれかを特定できないなと思いました。
デゼル→前走行って失敗しているので後方待機。長い直線で追われて伸びてくる馬なので、後方待機だと内回りの短い直線で面倒見切れるかは不明。
クラヴェル→折り合い、距離、脚質から後方待機。テルツェット→距離不安もあり、多分後方待機。ムジカ→秋山騎手が3走前に、位置を取ってはダメな馬と明言。アカイイト→ゲート遅く後方待機。コトブキテティス→調教師が後方待機を明言。ソフトフルート→調教師が待機策明言。イズジョーノキセキ→距離不安もあり、調教師が脚ためたい明言。
この際、前に行く両騎◎シャムロックヒル○ロザムールでクィーンスプマンテ・テイエムプリキュアの再現を狙おうかと考えましたが走法を見ているとどうにも無理。クィーン・テイエムの方がだいぶ能力は上だと思います。
2,レイパパレについて
動画でお話ししたようにいくつかの条件が満たされるとレイパパレは非常に怖くなると考えていました。スタミナに心配があるので自分でペースを引き上げない方がよく、控えて折り合った方がいい。走法的に、溜めれば速い回転で一瞬の切れ味を発揮できると見ているからです。距離が心配なのでできれば内をロスなく回った方がいい。と考えていたところ、これらがほぼ満たされそうです。
控える競馬→ルメール騎手が発言
折り合い難→中間の気配を見る限りかなりリラックスして走れていてルメール騎手も明言
内枠が欲しい→1番
スローペース→?(ここについて以下詳しめに書きます)
インタビューでルメール騎手が控える競馬をすると話したのは、実際跨ってみて、レイパパレがいつもよりだいぶリラックスして精神的にコントロールが利いているので、馬の後ろで競馬をすれば折り合える印象を持って素直に話したのではと受け取りました。(ブラフだったらお手上げです。ただルメール騎手はあまりそういうことをしない性格だと思っているのと、G1の公式インタビューで明らかなブラフをかけた例はあまり記憶にないです。)
逆に、ハナを奪うのは、奪ってしまえば折り合えるということで魅力的ですが、イチかバチかの作戦になります。ロザムール・シャムロックヒルが来るのでこれらが結構スタート速いのでハナ争いに巻き込まれて終わってしまうリスクが高めです。かなり菊花賞のタイトルホルダーは言っても穴人気レベルの馬だったので、1番人気なのとは訳が違ったと思います。これらは行かせてその後ろが無難と判断すると想定しています。
①スローペースの場合
最初の直線が長く1コーナーまでには確実に順番が決まるので、2頭の兼ね合いが早めについて緩く流れる可能性があります。この場合その直後につけると思いますが、馬群が凝縮するので馬込みの中に入ってしまう可能性が高まります。ただ捌くのは上手なはずです。完全に糸魚川特別のイメージで、狭いところを突いてスパっと切れる脚を使える馬です。スローならいくら逃げ馬たちが弱いとはいっても直線に入るまでにバテるということはないはずなので、詰まって万事休すということもないと思います。
②前2頭だけミドルペースの場合
まずまず前2頭が強めに引っ張る可能性はあると思いますが、後続は無視する可能性が高いと思います。逃げ馬たちが弱すぎるので他馬はレイパパレだけを見てマークしてレースを進めると思うからです。そしてレイパパレは自分のペースを守ると思うので、2頭以外はスローペースの集団になるのではないでしょうか。クィーンスプマンテ・テイエムプリキュアのパターンに似ているのでちょっと怖い展開ですが、あの時は圧倒的1番人気ブエナビスタは15番手ですから、ああはならないと思います。
レイパパレが3番手で実質ハナを切っているような状態にできるかもしれません。これなら折り合いがつきやすく、包まれることもなく、絶好のパターンかもしれません。
①②どちらでも勝てる可能性が出てくるのではないでしょうか。いずれにしてもやや荒れてきている最内を回ることになると思いますが、パワーがある馬で道悪巧者なのでさほど苦にしないのではないでしょうか。
3,アカイトリノムスメについて
アカイトリノムスメは、距離・斤量・状態等は何も不安ないと思いました。課題は瞬発力だけだと思っていましたが、今の馬場はそんなに速い上りが必要ではなさそう。マイルでも好位につけられてしまうくらいスピードもある馬なので、レイパパレの直後の外側あたりで徹底マークで進めると流れもちょうどよい気がします。
戸崎騎手がすごく巧く誘導すれば、前の馬が下がってくるタイミングでレイパパレを内に封じ込めて、、などということもできなくはないかもしれませんが、2200M戦でそこまで物事うまく運ぶことはできないと思います。むしろどちらかが道を作るので一緒に来そうではないかと考えました。
4,ウインマリリンについて
比較的馬群が凝縮して内ラチ沿いに潜り込みにくい展開ではと予想したので、マイナス評価しました。状態面の不安というのもあります。
5,穴馬は本当にいないのか
穴馬としてリュヌルージュを最後まで検討しました。展開的に美味しいのはやはり有力馬たちより前だと思うところ、前に行ける馬の中で最も走法が良い馬だからです。そして少なくともここ4戦は距離やコースや馬場が合わずで言い訳が成り立つからです。ただ、昨年のエリザベス女王杯とマーメイドSはロスなく内を回れていたということと、1ハロンだけ距離が長いかと考え、やはり厳しそうでした。
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