14期 予想歴38年
◎リプレーザ
15着/13人気
○ダノンザキッド3着/5人
▲グランアレグリア1着/1人
△グレナディアガーズ13着/4人
×インディチャンプ
×カテドラル
・馬場読み
先週のエリザベス女王杯は、有力馬が総崩れし大波乱となった。…①
・先行していたウインマリリン、レイパパレ、アカイトリノムスメは、テン2ハロン目のラップ10.7というハイラップに付き合わされたのが後々に響いたのだろう。…②
更に3コーナーから進出し、4コーナーでは先頭を捕まえに行くような勢いを見せたランブリングアレーだったが、直線半ばで失速。…③
逆に道中後方集団にいたアカイイトが、3コーナーから "じんわり" と加速、4コーナーで徐々にスピードに乗ると直線で大外をぶん回して抜け出し、そのまま押し切った。…④
まず①について。
現代の日本の競馬というのはスピードが主流となっている。
有力というのは、つまりが「能力が高い」と評価された馬であり、その能力のおおよそがスピードという事になる。
②と③について。
テン2ハロン目がハイラップになるのは、テン1ハロン目で高い加速力を見せたから他ならない。
勝負所の3ー4コーナーで鋭い反応を見せたという事。
つまりが、3ー4コーナーで高い加速力を見せたという事。
④について。
3コーナーで仕掛けながら、スピードに乗るのに時間が掛かっているという事。
そして、そのまま押し切ったあたりは「末脚の持続力」が高かったという事だ。
何が言いたいのかと言えば、本来レースで有利に働くはずの「高い加速力」や「スピード」が、摩擦係数の高い馬場状態により、逆に「高い体力損失」に繋がってしまっているのではないか?…と考えている。
故に、「ジリ貧」脚質の馬に向いている馬場状態だと判断したい。
ジリ貧脚質は、加速力やスピードに劣る分体力損失が少なく、持続力に優れる。
・結論
◎リプレーザ
2勝目を上げた挙げた芝1200㍍戦、兵庫CSの内容と、近走でダート戦を使われた事そのものを評価した。
2勝目は前半34.4→後半34.0と、ペース的には前半後半フラットな流れ。
1200㍍ではちょっと追走スピードが不足している感があり最後方に置かれ加減の競馬となったが、4コーナーでスピードが乗り始め、直線大外から一気の末脚を見せて全馬差し切った。
上がり32.9の末脚から、芝向きのスピード能力の高さがある事は明らかだ。
兵庫CSでは、残り500㍍地点でゴッドセレクションが仕掛けると一瞬で付いて行けなくなる場面があった。
基本的に加速力が弱く、時間を掛けてじっくりスピードに乗せていくのがベストなのだろう。
その分持続力はかなり高く、結局ゴール前で脚が止まったゴッドセレクションを差し切った。
前走はスローペースで、ラストはよーいドンの競馬。
兵庫CSの内容からも、強い馬が揃って攻防が激しいタフな競馬になった方が良いし、出来ればラスト1ハロンは止まってくれると有難い。
直線が長く、コーナーの緩やかな阪神外回りは、基本的にこの馬の欠点である加速力の弱さをカバーしてくれるコース。
体力消耗度もかなり高そうな馬場状態なので、これまでダートを中心に使われた事がメリットとなりそうだ。
先週アカイイトで大波乱を呼んた幸ジョッキーだが、2週続けての偉業に期待してみたい。
馬の個性からも、先週と全く同じようなイメージで競馬をすると良いだろう。
加速力の弱いタイプなので、基本的にはダートは不向きなタイプ。
若駒のダート戦は、前半は比較的ゆったりと流れるので活躍出来たが、古馬のダート戦ではまず無理。
このままダートを走らせつづけたら、おそらく重賞は勝てずに終わる。
苦手な分野の競馬でここまで活躍出来たのは、単に能力が高いから成し得る事が出来たまで。
適鞍ならかなり強い競馬を見せてくれるはずだ。
今後は、芝の中長距離路線を歩んで欲しい。
相手は、中長距離路線で活躍した馬が良いだろう。
なに分、体力損失の大きな馬場なので、中長距離を走り切る体力は有利に働くはず。
○ダノンザキッド
ホープフルS勝ちと前走の凡走を評価。
ホープフルSは上がり4ハロンが12.2→12.0→12.2→12.6とジリ貧脚質に向くラップで、且つラストが失速している競馬を制している。
前走は勝馬ソングラインの上がりが33.9、2着のサトノウィザードは最速上がりの33.3をマーク。
末脚のスピードが問われたレース。
4コーナーで位置取りを落すあたり、やはり加速力に難があるのだろう。
そこから着差を詰めてくるあたり、持続力は確かだという事。
自分の能力が発揮されずの凡走で、ストレス疲労を残さなかったのは良い事。
良い競馬が出来るはず。
▲グランアレグリア
前走天皇賞(秋)を先行した事を評価。
持ち前のスピードではなく、持続力勝負、体力勝負でエフフォーリアやコントレイルと差の無い競馬をしたという事。
後天的にかなり体力が付いたものと思われる。
逆にそこが問題点でもある。
本来苦手な戦法での競馬でかなり頑張ってしまった事にもなる。
ちょっと疲労面が心配。
スローの展開なら、影響も出難いが。
△グレナディアガーズ
前走の負けっ振りを評価
前走は中山の開幕週。
4ハロン目〜7ハロン目までのラップは常に11秒台前半で推移していた。
つまりが、前残り高速マイルの流れだった。
そんな流れに付いて行けず、いつも通りの先行策が取れずの内容。
3角では更にポジションを落すあたり、マイルではジリ貧脚質になっているという事。
そんな競馬で、最後は着差を詰めているので、ジリ貧持続型という判断を下して良いだろう。
△サリオス
3歳クラッシックで活躍した馬で、中長距離を走りきる体力の持ち主。
阪神マイルG1の勝馬でもあり。
✕インディチャンプ
2019年の安田記念は、アーモンドアイ以上の追走スピードや反応の良さを見せた。
反面、最後アーモンドアイに着差をかなり詰められているあたりは、やはり持続力の無さ。
今の馬場では体力消耗の激しい競馬となってしまうだろう。
✕カテドラル
前走、直線だけで後方から差し切った。
つまりが、高い加速力を見せたという事。
今回はこの加速力が仇となるだろうと考える。
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