朝日杯FS2021予想
デインヒル天下のレース、深読みすると主流がコケる要素満載

夏影
14期 予想歴38年

◎オタルエバー
  12着/7人気

○アルナシーム4着/8人
▲ドーブネ7着/5人


・傾向

ここ5年の傾向は一目瞭然でとにかくヨーロッパ色、特にデインヒルの血を持つ馬の活躍が目立つ。
下記は過去5年の勝馬。

2020年 グレナディアガーズ(父母デインヒル系)
2019年 サリオス(母母デインヒル系)
2017年 アドマイヤマーズ
2016年 ダノンプレミアム(母母デインヒル系)
2015年 サトノアレス(母デインヒル系)

もう1つはっきりしている事は、距離短縮馬の勝鞍が全く無い事。
2着馬はクリノガウディーとステルヴィオの2頭で、共に後にマイル以下のレースで活躍。
主流的な中長距離タイプの物理指向だと、ちょっとスピード不足気味になるようなイメージだ。
そこで、主流からちょっとズレたスプリント指向のあるタイプが面白い。
今後は、ノーザンファーム産以外の馬が穴を開ける事も多くなるだろう。

・結論

カジュフェイスは、逃げで結果を出した馬。
包まれたくないはずなので、控える事は考えにくい。
オタルエバーは気の強い逃げ馬なので、この馬もあっさり譲る事は考えにくい。
ペースは流れ、縦長の展開が予想される。
おそらく、4コーナーか直線入口でオタルエバーが後続を引き離しに掛かると見ているので、終いだけの馬では苦しい。
前向きさがあり、踏ん張りの利くタイプに注目。

◎オタルエバー

父リオンディーズは、このレースの勝馬。
兄にエピファネイア、弟にサートゥルナーリアを持つ名門一族であるが、今のところ産駒に目立った活躍は見られない。
父がシンボリクリスエスからキングカメハメハに変わった分、気の良さよりも勝気なタイプに出ているのだろう。
激戦には向くが、距離延長に対する適性の無さがネックとなっていそうだ。
母父はデインヒル系と最近の傾向に沿った血の保有、更には母母母にボールドルーラー系血を持ち若駒の完成度を高めているのも魅力。
昨年の勝馬グレナディアガーズの母母母もボールドルーラー系、2016年勝馬サトノアレスの母母もボールドルーラー系だ。

前走秋明菊賞は阪神内回りの1400㍍という事もあり、テン2ハロン目が10.9とこれまでの最速ラップ。
一旦息を入れた後に再加速。
4コーナーでは持ったままの手応えだが、5ハロン目のラップは11.6と確かに加速、その次のラップは11.4と更に加速している。
ペース激化ステップの逃げで、パフォーマンスを上げている事からも、気性の勝ったタイプで精神コントロールの難しいタイプだろう。
中長距離向けの体力はあるが、気性的な面からレシステンシアと同じような路線を歩ませた方が無難。
イメージ的には、まんま父リオンディーズといった感じだろう。
馬体はちょっとだけ増やして欲しい。
スローに落とそうなどという小細工などせず、外連味のない逃げ戦法で気持ち良く走らせた方が良いだろう。
ここでも、かなり良い競馬が出来るはず。

○アルナシーム

鞍上と枠順、そしてステップを評価。
内枠に入り、スタートをフワっと出せれば、前に壁が作り安い環境。
鞍上も、壁を利用してガッチリと押さえ込もうとするジョッキーなので、おそらくは前走のような事は考え辛い。
今回は格上げ戦の上に気の強い逃げ馬も揃った。
しっかり速いペースで流れる競馬になれば、精神コントロールもしやすい。
今回は「捲り→差し」位置取りショックによる体力補完が期待出来るタイミング。
嵌れば十分勝ち負けになると見る。
馬ゴミに入れて自分の走りに集中させたいところなので、きっちり馬体を絞って欲しい。

▲ドーブネ

2戦の内容を共に評価。
デビュー戦は、大外枠から控える競馬。
4角では大外を回り、最速上がりで完勝。
気の良さと体力の高さを窺わせる内容。
2戦目は「1500→1400㍍」距離短縮、「新馬→オープン」格上げのペース激化ステップで「差し→逃げ」という逆ショックを敢行。
これをクリアしたという事は、かなり気の強いタイプなのであろう。
気の良さと体力、前向きさもあるので、外から捲り気味に進出し、早めに先行馬を射程に収めたいところ。
揉まれて良いタイプではないので、良い枠順を得た。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >