シンザン記念2022予想

夏影
14期 予想歴39年

◎ビーアストニッシド
  4着/5人気

○ソリタリオ2着/2人
▲ショウナンアメリア12着/10人


京都金杯の1〜3着馬を見てみれば、今の中京の馬場傾向は一目瞭然。

1着 ザダル      2021エプソムC勝馬
2着 ダイワキャグニー 2020エプソムC勝馬
3着 カイザーミノル  (天皇賞秋からの距離短縮)

1〜2着馬は中距離に適性のある馬、3着馬は中距離からの距離短縮馬だった。
つまり、中距離的な物理指向の強いレースだったという事だ。

注目はそのまんまの馬を当て嵌めれば良いだろう。
おそらく人気になるであろうビーアストニッシドで良い。
2000㍍の重賞で先行して押し切れる体力がある。
血統的にもアメリカ系ダンチヒ系。
前向きさはあるはずなので、距離短縮に対する適性も高いはずだ。
ここは必勝体制と考える。


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シンザン記念2022回顧
ブラッシンググルームの血は今も息づいていた!

夏影
14期 予想歴39年

次走狙い:ビーアストニッシド


今年のシンザン記念は、4番人気のマテンロウオリオンが優勝。
この馬に勝たれてみてしみじみ感じた事は、心身が柔軟で、とにかく体質が強くタフだなぁという事だ。

前走の未勝利戦は新馬戦を2着した後の中1週、「先行→差し」位置取りショックを用いての激走だった。
普通なら、間違いなく反動が出て次走は凡走するパターン。
しかし、更に中1週と疲労が癒えないタイミングでありながらその疲労に堪え、更に体力的な負荷が大きくなる距離延長ステップで再び激走したのだから恐れいる。

そこで改めて血統表を見てみると、母母の名前を目にして納得がいった。
下記は、母母レディパステルのデビューからオークス優勝までの過程である。

01/08      新馬    芝1800 3着
01/20(中1週) 未勝利   芝2000 2着
02/11(中2週) 未勝利   ダ1600 1着
03/11(中3週) 500万下   芝1800 2着
04/07(中3週) ミモザ賞  芝2000 1着
04/22(中1週) フローラS 芝2000 2着
05/20(中3週) オークス  芝2400 1着

レディパステルは3歳年明けデビューで、たった4か月半の間に7戦と酷使されオークスを制したタフな牝馬だった。
このタフさというのは、「母父ブラッシンググルーム」に由来する。

"母父ブラッシンググルーム = 疲労に強いタフな血" だという話は、当時Mラーの間で浸透していた。
同じように3歳年明けデビューで、10か月の間に12戦使わて菊花賞を制したマヤノトップガンも母父ブラッシンググルーム。
テイエムオペラオーは、年明けから5戦も使われ皐月賞を制している。

この令和の時代にブラッシンググルームの血の影響力が僅かながらとはいえ残っていたとは、実に感慨深い事だ。

これまでマイル以下のレースしか使われていないが、まずは皐月賞を目指して欲しい。
皐月賞を使って距離の壁を感じるようなら、NHKマイルCを使えば良いだろし、距離の克服が可能ならばダービーを使えば良いだろう。
母系の影響が強そうなので、クラッシック路線の方が向くと考える。
この手の馬は、どの馬もデビュー戦で勝ち上がれなかったように、使われて上昇するタイプ。
体力充填後のスッキリした状態では、激走期待値は低い。
しっかり前哨戦を叩いてからG1レースに挑んで欲しい。
出来れば、"前哨戦→本番" のレース間隔は中2週程度に詰めた方が良いだろう。
シンザン記念は名馬を輩出するレースとして注目されているが、今年の勝馬も例に漏れず非常に力のある馬だった。
連戦に耐え抜く力もあるので、この馬を今年の年度代表馬候補として挙げておきたい。

圧倒的1番人気のラスールは、7着と人気を裏切った。
ルメールのコメントに、馬券購入者が過剰に反応しすぎた感が強い(笑)。
今回、この馬を無印にした理由は2つ。

1つ目はいつも言うように、"スローの流れの競馬で強いパフォーマンスを見せた馬は当てにならない" という事。
スロー差しの場合、ペースが激化すると体力温存が利かなくなる。
スロー先行の場合、ペース激化によりポジションを悪くする可能性が高くなる。
そういった理由から、凡走する可能性が高いからである。

もう1つは、「血統的に仕上り早の要素が薄い」という事。
父キタサンブラックは突然変異的な馬で、血統的要素からキタサンブラック自身の強さの根源が見い出せないのである。
オグリキャップが良い例だろう。
自身は強かったが、父からも母からも強さの根源というものが見当たらない。
競走馬引退後に種牡馬になるも、結局出世馬を出す事なく種牡馬を引退した。
母はシングスピール産駒。
シングスピールは古馬になってから力を付け、カナディアンインターナショナル、ジャパンカップ、ドバイワールドカップを制した奥手タイプだ。

次走の注目馬は、ビーアストニッシド。
今回は、馬群に入れる競馬を試したのであろう。
馬群を上手く捌ける馬でもなさそうなので、後ろから競馬をさせるのであれば、外から差すなり捲るなり、スムーズな競馬をさせた方が良いだろう。
もっと良い競馬が出来たはず。


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