チューリップ賞2022予想
阪神JF 阪神JF好走馬を中心に。

軍神マルス
08期 予想歴24年

◎サークルオブライフ
  3着/2人気

○ナミュール1着/1人
▲ステルナティーア11着/4人
△ウォーターナビレラ5着/3人


★傾向分析★
2017年 タイム 1’33”2 (良) 1FAve=11.65 3FAve=34.95
テン34.2-中盤24.4(3F換算36.60)-上がり34.6 『中弛み』
1着ソウルスターリング・・・フランケル×Monsun=サドラーズウェルズ×スターリング 〔不明〕 5-5
2着ミスパンテール・・・ダイワメジャー×シンボリクリスエス=サンデーサイレンス×ロベルト 〔2-b〕 10-9
3着リスグラシュー・・・ハーツクライ×American Post=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔1-l〕 8-7

2018年 タイム 1’33”4 (良) 1FAve=11.68 3FAve=35.03
テン35.4-中盤24.1(3F換算36.15)-上がり33.9 『加速・中弛み』
1着ラッキーライラック・・・オルフェーヴル×Flower Alley=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔6-a〕 3-3
2着マウレア・・・ディープインパクト×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔9-f〕 4-4
3着リリーノーブル・・・ルーラーシップ×クロフネ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔4-c〕 4-4

2019年 タイム 1’34”1 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.29
テン35.5-中盤24.4(3F換算36.60)-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着ダノンファンタジー・・・ディープインパクト×Not For Sale=ディープインパクト×グレイソヴリン 〔7-a〕 3-3
2着シゲルピンクダイヤ・・・ダイワメジャー×High Chaparral=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔8-f〕 12-12
3着ノーブルスコア・・・ディープインパクト×Dylan Thomas=ディープインパクト×ダンチヒ 〔不明〕 11-10

2020年 タイム 1’33”3 (良) 1FAve=11.66 3FAve=34.99
テン35.1-中盤24.2(3F換算36.30)-上がり34.0 『加速・中弛み』
1着マルターズディオサ・・・キズナ×Grand Slam=ディープインパクト×ミスプロ 〔23-b〕 2-2
2着クラヴァシュドール・・・ハーツクライ×Giant's Causeway=サンデーサイレンス×ストームバード 〔9-f〕 4-4
3着レシステンシア・・・ダイワメジャー×Lizard Island=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔9-g〕 1-1

2021年 タイム 1’33”8 (良) 1FAve=11.73 3FAve=35.18
テン36.3-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり34.8 『裏「へ」』
1着メイケイエール・・・ミッキーアイル×ハービンジャー=ディープインパクト×ダンチヒ 〔2-w〕 4-1
1着エリザベスタワー・・・Kingman×Doyen=ダンチヒ×サドラーズウェルズ 〔8-b〕 4-3
3着ストゥーティ・・・モーリス×ゼンノロブロイ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔6-e〕 1-2

 過去5年の流れは、17年は『中弛み』、18年・19年・20年は『加速・中弛み』の流れで、21年が『裏「へ」』の流れ。『中弛み』は過去4年で共通していて、基本は『中弛み』考える。
 『加速』も『中弛み』も逃げが最も有利な流れで、近年では07年2着ダイワスカーレット・08年1着エアパスカル・09年2着サクラミモザ・13年1着クロフネサプライズ、14年3着リラヴァティ、15年3着レッツゴードンキ、20年3着レシステンシアと好走馬は多い。また過去5年の好走馬の位置取りをみても、4コーナー7番手以内の馬が多く、ある程度前にて勝負できる馬を狙うべし。
 それから東京芝2400mで好走できる馬(=07年1着ウォッカは07年ダービー1着、08年2着トールポピーは08年オークス1着、09年1着ブエナビスタは09年オークス1着、10年2着アパパネは10年オークス1着、14年1着ハープスターは14年オークス2着、14年2着ヌーヴォレコルトは14年オークス1着、16年1着シンハライトは16年オークス1着、17年1着ソウルスターリングは17年オークス1着、18年1着ラッキーライラックは18年オークス3着、18年3着リリーノーブルは18年オークス2着)。または秋華賞好走可能な馬(=07年3着レインダンスは07年秋華賞2着、08年1着エアパスカルは08年秋華賞1着、09年1着ブエナビスタは09年秋華賞2着、10年2着アパパネは10年秋華賞1着、14年2着ヌーヴォレコルトは14年秋華賞2着、17年3着リスグラシューは17年秋華賞2着)も相性良し。

 血統の傾向は、ディープインパクトやステイゴールド、母父サンデーサイレンスが好走していることから、キレが武器のサンデーサイレンス系が得意と考えます。
キングカメハメハなどキングマンボ系も近年好走馬が多く、クロフネなどヴァイスリージェント系も含め東京芝1600m好走血統も侮れず。
それからロベルト系やグレイソヴリン系が好走していることから、欧州スタミナ型の要素も必要なのでは?と考えます。前述の東京芝2400mGⅠ好走血統(=ダービー・オークス好走血統)や秋華賞好走血統にも要注目。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔4〕〔6〕〔9〕〔16〕の牝系が複数好走馬を輩出。
特に注目はNo.〔9-f〕で、好走馬を輩出(=08年1着エアパスカル、09年3着ルージュバンブー、10年2着アパパネ、13年3着アユサン、14年1着ハープスター)。

 ステップの傾向は、阪神JF1着馬は好走率高し(=08年2着トールポピー、09年1着ブエナビスタ、10年2着アパパネ、11年1着レーヴディソール、12年3着ジョワドヴィーヴル、17年1着ソウルスターリング、18年1着ラッキーライラック、19年1着ダノンファンタジー、20年3着レシステンシアなど)。同じコースの阪神JFからまだ3ヶ月しか経っていないので、阪神JFを好走出来る完成度の高さと能力がアドバンテージとして活きやすく好走しやすいのでは?と考えます。阪神JF2着馬や3着馬も近年好走は多く、やはりコース好走実績は重視すべきと思います(=13年1着クロフネサプライズ、14年1着ハープスター、15年1着ココロノアイ・3着レッツゴードンキ、17年3着リスグラシュー、18年3着リリーノーブル、20年1着マルターズディオサ・2着クラヴァシュドールなど)。

★予想★
チューリップ賞のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。『加速』の流れにもなりやすく、4コーナー7番手以内につけられる馬が好走多い。
②サンデーサイレンス系有利な傾向。瞬発力を活かせるタイプが好走する。特にサンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合馬に注目。
③欧州型の要素も問われやすく、グレイソヴリン系やロベルト系も相性は良い。
④ヴァイスリージェント系も相性が良い。
⑤阪神JF好走馬の信頼性は高く、軸には最適。阪神JFの内容をよく精査して軸を決めるべし。

◎サークルオブライフ・・・エピファネイア×アドマイヤジャパン=ロベルト×サンデーサイレンス 〔22-d〕
 前走阪神JF1着(=阪神芝1600m)。阪神芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(3-0-0-0)。
 エピファネイア産駒はロベルト系で、父のシンボリクリスエス産駒も一流マイラーが出たように、1600m型と2400m型の代表馬を排出するのがこの父系の特徴。朝日杯FSを勝つ産駒が出ても驚けない。3歳春には上昇し始めるロベルト系の特性を有している。母父アドマイヤジャパンはサンデーサイレンス系で、牡馬が芝・ダートとも1800〜2000m、牝馬が芝1200m&1400mというのが大まかな適距離で、牡馬は芝2000m、牝馬は芝1200mを最も得意とする。仕上がりは早く、早熟も多いので注意。また芝2600mの特殊な距離でも好走していて、決め手の甘いステイヤータイプもいる。直線に急坂のないコースの方が良いという傾向も見られ、京都、東京、新潟の芝は好成績。阪神の芝は2着が多い。中2週以内の詰まったローテーションも狙い目。
 No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。消耗戦を前々にて踏ん張るタイプが多く、ペースが上がる締まった流れに向く。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

◯ナミュール・・・ハービンジャー×ダイワメジャー=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔7-d〕
 前走阪神JF4着(=阪神芝1600m:0.2秒差)。阪神芝コースは(0-0-0-1)、芝1600m戦は(2-0-0-1)。
 ハービンジャー産駒はダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。母父ダイワメジャーはサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、完成度は高い。本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになり(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)、現在本馬はその本格化モードで、鋭い差し脚も使える。また直線の短い中山・阪神芝コースでは1着も多いが、東京・京都芝コースになると勝ちきれずに2・3着になることが多い。
 No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。


▲ステルナティーア・・・ロードカナロア×ファルブラヴ=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔11-c〕
 前走阪神JF7着(=阪神芝1600m:0.6秒差)。阪神芝コースは(0-0-0-1)、芝1600m戦は(1-1-0-1)。
 ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父ファルブラヴはノーザンダンサー系で、、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=レーヴダムール、ビーチアードル、ラルケットなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。
 No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

△ウォーターナビレラ・・・シルバーステート×キングヘイロー=ディープインパクト×リファール 〔4-n〕
 前走阪神JF3着(=阪神芝1600m:0.2秒差)。阪神芝コースは(1-0-1-0)、芝1600m戦は(1-0-1-0)。
 シルバーステート産駒はディープインパクト系で、今現在は芝1200mや芝1400mでの活躍が多くスピード型の印象もあるが、血統構成からはディープインパクト×ロベルト×ニジンスキー系で、スタミナの血を内包し、距離が延びて成績の落ち込むタイプではなさそう。芝2000mも安定している。短距離で活躍している馬は母父ストームキャット系や母父ダンチヒが中心で、母系によって幅広い活躍馬が出そう。母父キングヘイローはリファール系で、嵌れば大物喰いも出来るが、いつ嵌るかあてにならない展開次第の大穴血統。旬の時期は格上げでも狙い、旬を過ぎた実績馬は深追いしないのがポイント。気合をつけて前々で勝負するか、後方一気に懸けるか、自分の型に徹すると高い能力を示し、逆に人気を背負って中途半端に脚を溜めると勝ちきれない。勝率や連対率が高いのは、福島・札幌・函館の芝で、小回りの方が届く差し馬も多い。ハイペースに強い反面、緩急があると勝負どころの反応が鈍かったり、馬群の外しか回れなかったり、展開に左右されるため安定感はないが、このツボの狭さが大穴の多さを生んでいる。また叩き良化型で、休み明けは不振。詰まったレース間隔で調子を上げる。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。


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