天皇賞(春)2010予想
内先行有利と考える

スナフキン
09期 予想歴27年

◎トーセンクラウン
  18着/10人気

○ジャガーメイル1着/2人


DコースからBコースになり、いい状態のところを選択して来たはず。ならば外目の追走や3~4角外からでは不利で、馬場の恩恵は内寄りと考えるのが自然では。Dではちょいちょい先行馬が波乱を起こしたが、Aだとちょっと昔だがあいまいでも実力が出せたものと記憶する。ならばBなら人気通りに・・・とは今回は行かないと思う、Dよりもいい馬場を選んだんだからA使用時とは違うのでは。
一番Bが良いということはC寄りを通れば悪いはずだから、外差しよりも内先行有利と考えた。

そこで前で勝負できる好枠の馬から入る、ちょっと気になっていた1頭トーセンクラウンを抜擢。前走の日経賞は初の2500mを、前崩れの展開を先行し最後まで粘った内容は優秀。
シェイディやキッツは後方からタメての差し込み、向いた展開とは違い同馬はタフな流れを前でガンバッた。中山記念は道悪馬場を圧倒的な勝利で、この2レースでは文字通りパワーが要求され長丁場に類似して来る。4枠から内側に入れ好位を追走し、4角から追い出せばバテない強みから自ずと結果が出そう。

ジャガーメイルは中団前が理想、前走から同じポジションで来ると思われる。器用さに欠けるのでこの6枠はちょうどいい。
常に前を見れる位置から4角射程圏なら勝算あり。
鞍上の馬への把握がテン乗りで完璧じゃない点から2番手に。

マイネルキッツの8枠は危険では・・・
スタートしてコーナーになり後方になりやすく、内目に入るには下げる方を取るでしょう。さらにポジションを下げ出番なしと見る。

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今回いくらメンバーが手薄と言っても事実09天皇賞春を勝ったマイネルキッツは昨年同様日経賞を好走し、5着ジャガーメイルはあのブエナと僅差、6着トウカイトリックも阪神大賞典を勝ち上昇中の2~3着馬ジャミールとメイショウベルーガを引き連れここに参戦とあって手薄と思うのに待ったをかけたくなった。


有馬記念を物差しにすれば京都記念の2着ジャガーメイルだ。接戦だったのでほぼ勝ちに等しい内容、それより位置取りが前目に取れていて進歩がうかがえる。本番でも脚質転換の再現ならさらに上位に来る可能性が増す。
昨年は5カ月余りの休み明けで調教は2週続けて好調だったが、なにせ香港帰りから立て直してのぶっつけ本番。今年の方が断然調整過程がいいし、過去に東京の2400mを3連勝したほどのスタミナ自慢だ。
無駄肉のつかないスマートな体型にスラリと伸びた脚を生かして大きなフットワークを生む。長い距離への適性はもとより、前走との馬体の比較では胸前のボリュームアップが見られまず上積み有りと見込んでいいでしょう。
昨年5着でもジャーニーのすぐ後ろでゴール、心身ともに充実しひと叩きされた今年は勝ち馬との差はないに等しい。

ジャガーメイルの善戦ぶりも相当で、善戦=タフさの証明。

2000m1着、2200m2着(0.3差)、2000m1着、2500m8着(0.4差)、2200m4着(0.6差)、2400m3戦連続1着、2500m2着(0.2差)、香港2400m3着、3200m5着(0.4差)、2500m2着(0.8差)、2400m4着(0.4差)、2500m5着(0.5差)、香港2400m4着(0.1差)、2200m2着(0.1差)と掲示板を1回外した8着ですら0.4秒差という常に頑張る善戦マンだ。

これだけの距離をこなし上位に顔を出しているのは能力の高さと心肺のレベルも高いと思われる。
脚元の弱い面があり1年に4~6戦と大事に使われ、順調に大舞台へ進める少ないチャンスが今回巡って来たようです。
是非ともここをモノにして脚元のウップンをすべて拭えたらいいなあと思います。



連覇を狙うマイネルキッツは有馬でフォゲッタブルに負けたがHペースを3角手前から仕掛けてのもの。ワンテンポ遅れてのフォゲより不利な動き出し、それでも0.4秒差しかなく実績と経験のある舞台京都では立場は逆転すると見た。
前走の日経賞は59キロを背負い、レースは速く流れ最後はスタミナと地力の勝負となり同馬には格好の舞台となった。2着が有馬3着のエアシェイディで前哨戦としては京都記念に次ぐレベルと見る。
もともと中距離路線が主で2500mを使ったことで新たな面が引き出された結果が天皇賞春制覇となり、3200mへの適性はもうすでに実証済み。
というよりこの距離が一番力を出せるはずでいまや2500m以下は距離不足と言ってもいい。昨年同様ホクトスルタンが中盤タメるも持続的な流れを作り、最後はタフな追い比べを今年も演出すればまた好走する確率が上がる。
鞍上の松岡の最近の騎乗ぶりは素晴らしく、特に4月はリーディングの横山の連対率を上回り35%と高く、勝率18%で3着以内率は44%と引けを取らない成績。ここに来ての鞍上の充実も加味して連覇さえ見えてくる。

フォゲッタブルは1戦使えなかったローテから今週に入りやっと態勢が整いつつあるも、やはり長距離連戦からの疲労が出てしまいましたね。ここを目標にしていたのに無理な使い方が裏目に。前走約2ヶ月明けで力みが出て、今回もまた2カ月ちょっと開きスムーズな追走ができるかが不安になります。
追い切りの方は栗東ポリトラックでしまい少し仕掛けただけ、ちょっと不満。レースの開いた状態で一杯にポリで追っても好走例が少なくましてや古馬G1最高峰に挑む過程とは思えない。
そんな負荷もかけない追い切りで天皇賞を勝つなら余程の低レベルの相手でなければでしょう。いくらスタミナには自信があるからと言っても軽いのでは?
これでもかというくらいに昨年のアルナスラインのように3本一杯の追い切りをかけ、馬をギリギリに仕上げるレベルのレースなのですから。
今回は調整の狂いであっても、このレースに栗東ポリトラック主体はないでしょ。池江さんも出る舞台を考慮して選ばないといけません、とプロに言うことではないけどまあこれがわたしの思い過ごしならいいのですが・・・。

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長丁場の戦いですから、各馬の2400m以上の成績では

エアシェイディ  0-1-2-1
エアジパング   4-2-2-9
カネトシソレイユ 0-1-0-4
ゴールデンメイン 2-2-0-6
ジャガーメイル  3-2-1-4
ジャミール    2-1-1-0
テイエムアンコール0-0-0-0
トウカイトリック 5-4-3-16
ドリームジャーニー2-0-1-3
トーセンクラウン 0-0-1-0
ナムラクレセント 0-1-2-3
フィールドベアー 0-0-0-0
フォゲッタブル  3-1-0-1
ベルウッドローツェ2-1-1-3
マイネルキッツ  2-1-0-3
メイショウベルーガ1-0-1-1

安定度ではフォゲッタブル、ジャミール、エアシェイディ。
連対数ではトウカイトリック、エアジパング、ジャガーメイル、ゴールデンメイン、フォゲッタブル。

フォゲッタブルの3000m以上では言うまでもないが、以外とエアシェイディが外していない。特筆すべきはジャミールの戦歴では未勝利を勝った後、21221312着と崩れていない点。勝ち身に遅いが相手なりに走れるしぶとさがある。芝全成績も(4-4-4-3)と15戦して3着以内が12回、いかにタフなのかがわかる。ただG1級との手合わせが無いところは勝負どころでの流れに対応できるかが不安にはなる。
有馬でフォゲッタブルを子供扱いにしたドリームジャーニーは、外回りコース距離と適性に欠け逆転の向きはある。
軸馬は固そうなので、2着以降が焦点に。
3000mを2戦してともに3着のナムラクレセントの地力はこの距離に向いている1頭。前走は休み明けで折り合いを欠きハイペースを先行してしぶとく粘る内容。今回は輸送がなく叩き2戦目、最後に踏ん張り勝負なら出番があっていい。


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天皇賞(春)2010回顧

スナフキン
09期 予想歴27年

次走狙い:マイネルキッツ
次走危険:ジャガーメイル
次走危険:フォゲッタブル


上位に2頭を導いた鞍上ウィリアムズと松岡は馬場展開を読み切り馬の力に乗り手のうまさをマッチさせそれぞれ好騎乗ぶりを披露した。
念願のG1馬となったジャガーメイルの出世を遅らせてきた弱い爪はやむを得ずポリトラックを主体の負荷の軽いトレーニングを余儀なくされここまで素質だけでカバーされてきた中の好成績。
善戦しても今一歩の内容にウッドや坂路で強く追えないもどかしいさを担当者が一番抱えていたはず。
脚元がパンとしていたら早期の活躍だったとしてもここまで陣営がほどこしてきた化学療法などの効果がやっと実ったゴール前の瞬間でした。これまで長い距離を軽い負荷だけでこなしてきたのも高レベルありきの証明。
前走仕上がり途上のブエナビスタにこちらも先を見据えたものであっても互角の評価が下されない論調にこれで有無を言わさない勝利という確固たる理由を突き付けた格好。

【宝塚記念へ】
ジャガーにはまだ成長の余地があり盾を掲げてのその矛先は宝塚、懸念されそうな内回りと直線の短さにどう対処するかが焦点。
今度の相手も前走の女王ブエナ、ドバイ後マイル戦を叩き万全の態勢で本気モードのリターンマッチが想定される。
トビが大きく速いピッチも使え上がりの速さにも対応できる点はいいが、それを上回るブエナの瞬発力には敵いそうにない。
昨年のサクラメガワンダーのようなレースは無理そうで、キッツやアルナスみたいな差し届かずかと・・・

それより今回番手から勝ちに行ったマイネルキッツのレースぶりが宝塚にいい方向に出るのでは。昨年の負けを踏まえて前でペースを今回と同じように誘導すれば、持続的なラップを刻んできそう。昨年との馬体には丸みが出て首差しも太くなり胸前も厚みが加わり風格が感じられた体つきに成長があった印象を持った。松岡の手にする馬は横典よりも落ちるのにそれを上回る最近の好成績はこの上ない援軍に違いない。また秘策を練って勝ちにつなげる可能性を感じる。4月からエンジンのかかった松岡に今年は頼って損はないだろう。

やはりデキ不足だったフォゲッタブル。1週前で仕上がっていない馬をまたポリでラスト1週で仕上げようとしても難しいと思う。たぶん7分程度のデキしかないようなレースぶり、これで宝塚まで1戦使った方が良さそうな雰囲気。使うなら目黒記念より金鯱賞で刺激させ本番のスピードに対応させる方がベストでは。
疲労が抜けていない状態なら回復が懸念されるが順調なら叩く方がいいし、回復を待つなら中7週を使って1から立て直しが必要。後者だとチャンスはなしか。
有馬4着と言っても抜けた2頭とは力が違い、着を拾いに来たシェイディともどもレースに花を添えただけ。もうひと回り成長がないと現状ではG1取りへは荷が重そう。
今回メンバー的にチャンスはあったが、ポリ好きの調教師に当たったのが・・・運の尽き。ステイヤーを育てるならばウッドや坂路でビシビシ追うスパルタでないと真の強さを得られないのではないか。ズブさ、反応の鈍さ、瞬発力のなさを補うメニューの組み立てこそ求められるもの。坂路併用でも時計を出さないのであれば意味がない。ポリは爪や脚元に不安のある馬には最適でそういう理由もあって造られたトラックのはず、スタミナ~パワー強化など無縁の場です。

【馬具の効果】
上位に来た3頭ともにブリンカーを着用してました。
長丁場ゆえに集中力が途切れやすく、それが補われたのでしょうから十分に効果があったと言えます。ブログで馬具について書いたんですが、狙ったわけじゃないのでちょっとした偶然でしたね。


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