NHKマイルC2022予想
硬くなった馬場は柔らかくにはならない(笑)

夏影
14期 予想歴39年

◎ソリタリオ
  11着/13人気

○アルーリングウェイ9着/5人
▲マテンロウオリオン2着/3人
△オタルエバー16着/15人
×ダノンスコーピオン
×セリフォス


(馬場読み)

土曜日4Rの未勝利戦(1600㍍)は前半47.7→後半47.2と、前半後半ほぼフラットな流れ。
1着は先行した6番人気のラッキークローバー。
2着は中段から差した2番人気のイワクニ。
3着も先行した5番人気のフラッシュアーク。
人気薄の先行馬が、人気以上のパフォーマンスを見せ。
テールデトワール(1番人気4着)、クインズステラ(3番人気5着)といった主流色の強い差し馬が、軒並みパフォーマンスを落とした。

7Rの1勝クラス(1400㍍)は、最内から差して来た3番人気のニシノスーヴェニアが1着。
2着は1番人気スクルトゥーラ、3着は4番人気のフミノバレンタインで、どちらも4角3〜4番手に位置していた馬だ。

4Rのイワクニにしても、7Rのニシノスーヴェニアにしてもピッチ走法のハービンジャー産駒。
主流色の強く飛びの大きなタイプではないところがミソ。
長い直線を生かしてじんわり加速してトップスピードにモノを言わせたのではなく、ダンチヒ系特有の素早い加速でモノを言わせた差し脚だという事。
そう言えば、昨年の勝馬シュネルマイスターもダンチヒ系だった。

出走馬中でダンチヒ色が目立つ馬と言えば、セイクリッドとオタルエバーだろう。
セイクリッドはダート競馬でふわっとしたスタートを切り、最後なだれ込むような競馬を見せている事から、父の血に見合った加速感は感じられない。
母の影響を強く受けているような感じ。

事前予想でも言った通り路盤が硬く基本は前残り。
差し馬ならば、小回りスプリント戦で通用するような急加速適性が欲しい。

プルパレイは内枠だったら確勝だとも思ったが、よりによって大外枠に入ってしまった。
外枠だと集中力を切らす可能性が高い。
評価を下げてみた。

(結論)

◎ソリタリオ

父モーリス、母父キングカメハメハ

「1600→1800→1600㍍」バウンド距離短縮、「G1→G2」格上げ、「差し→先行」位置取りショック、「多頭数内枠」。

闘う意思強く、距離延長で控える競馬では気持ちが空回りしてしまう。
前走はそんなレースだった。

気持ちをコントロールするには、目一杯に追走させてやる事が重要。
ペース激化がベストで、「格上げ+距離短縮」合う。
更にショックで気持ち良く先行させれば更に効果的。

今後はスプリント路線での活躍に期待。
仕上がり早の母系だけに、競走馬人生の大勝負は早めに行いたいところ。

○アルーリングウェイ

父ジャスタウェイ、母父フレンチデピュティ

父は安田記念を制したジャスタウェイ、母父はこのレースに相性の良いヴァイスリージェント系。
桜花賞は、意外とヨーロッパ的な体力が問われたレース。
アメリカ色のスピードが身上のこの馬には辛かった。
8着と言えど0.2秒差なら良く走って
いる、巻き返し可能と見る。
ステップ的な旨味なく本命には推し切れないが、手頃な枠を引き、ストレス疲労なく、物理適性高く一番無難そうなタイプ。

▲マテンロウオリオン

「G2→G1」格上げ、「生涯初のG1挑戦」、「多頭数内枠」。

父ダイワメジャー、母父キングカメハメハ

この馬はダイワメジャーではなく母系の影響を強く受けタフなタイプで物理的には不向きも、内枠を引き当てた。
総合能力自体は抜けているので最終的には着差を詰めて来るだろう。
加速力、スピードが足りず微妙に足りない競馬になりそうも、内枠を生かしたソツのない競馬なら面白い。
但し鞍上が鞍上だけに、"ポジションを下げるだけ下げてしまって惨敗" という可能性も一応考慮に入れておいた方が良い(笑)。

ローテーションはキツくなるが、この後はダービーに出走して面白いだろう。
母母の影響強く、使い込みには耐えられるはず。

△オタルエバー

父リオンディーズ、母父リダウツチョイス

「1600→1400→1600㍍」バウンド距離延長、「差し→先行」位置取りショック。

前走、スプリント戦のハイペースで追走に苦しむ競馬を経験した事を評価。
これまで経験の無かった差し競馬で、0.4秒差の3着なら良く走っている。
今回は1ハロン距離が延びペースが緩めば、追走が楽になるステップ。

母はオセアニア産も、母母はアメリカ産馬で、惰性競馬は向くはず。

ステップ絶妙も、ちょっと外枠過ぎた。
真ん中枠あたりなら、もっと評価を上げていた。

△キングエルメス

父キングアーサー、母父スペシャルウィーク

「G3→G1」格上げ、「生涯初のG1挑戦」、「先行→差し」位置取りショック

前走軽い凡走で、ストレス疲労の無いタイミング。
前走よりも気持ち位置取りを下げる競馬で。

△プルパレイ

父イスラボニータ、母父フサイチペガサス

「G3→G1」格上げ、「多頭数内枠」、「前走圧勝」。

昨年は先行策で2勝も本来精神依存度の高いタイプ。
体力オンリーの競馬では、どうしても頭打ちになる。
それが、2歳時の競馬だった。

しかし、今年に入り差す競馬を習得。
精神力を生かせば、ほらこの通り。
少頭数スローのリステッド競走で2着、フルゲートの激ペースとなった重賞で圧勝。
レースのレベルが上がってパフォーマンスを上げて来た。
明らかな精神依存タイプの典型。

アメリカ色強く、且つインリアリティ系の血を内包した理想の血統背景。
父父フジキセキは、この時期のマイルG1で突出した実績を上げていた種牡馬だ。

能力適性最右翼も、「外枠+距離延長」は精神コントロールが難しくなる条件。
外々回す競馬だと、掛かる危険性高い。
この枠から、いかに上手く馬群に入れて競馬させられるか?
鞍上の技量に期待が掛かる。

✕ダノンスコーピオン

父ロードカナロア、母父スライゴベイ

前走はバウンド距離短縮。
道中矯めに矯め、末脚勝負に徹しての勝利。
3走続けて控える競馬で、前残り競馬に対する適応力を失い、且つ前走の反動が気になるタイミング。

✕タイセイディバイン

父ルーラーシップ、母父ダンスインザダーク

厳しいレースが2戦続きストレス疲労の心配。
前走の一走が余計だった。

✕セリフォス

父ダイワメジャー、母父ルアーヴル

母の血統背景から、気の良さを生かした上がり勝負向き。
前残り馬場ではなく、高速差し馬場向き。
今年の府中はシャタリングを施しておらず、逆の物理指向が問われ…。

今週は、単勝とワイドを穴目から手広く攻めて面白そう。


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