安田記念2022予想
「マイル↔中距離」路線定着がヤバい

夏影
14期 予想歴39年

◎ソングライン
  1着/4人気

○ナランフレグ9着/12人
▲ロータスランド10着/11人
△ダイアトニック14着/17人
×シュネルマイスター
×ファインルージュ


天気は日曜日から下り坂で、気象予報士によっては「曇り」の予想だったり、「曇りのち雨」といった予想となっている。
おそらく、そのまま梅雨入りという話になるだろう。
「曇り」予想を信じ、とりあえず予想は良馬場を想定しておきたい。
梅雨入り直前の天気は激変しやすいので、一応予め重想定の予想も用意しておくのも良いだろう。

ここ5年は1.32.0を切る高速決着となっている。
1400㍍からの距離延長ステップとなる京王杯SC組が3勝。
他路線組の勝馬であるインディチャンプとダノンキングリーは、共にインリアリティの血を保有。
そういった傾向からも、スプリント色が問われるレースなのだろう。

この物理指向性から、中距離指向の強い馬が人気を裏切る事は有名となったが、例えマイル適性が強い馬でも、「マイル↔中距離」間の競馬を定着させてしまうと、プラス効果は出ない。
「馬券に絡まない」とは言わないが、「勝ち切れない」パターンが多々発生しているのは事実。

良い例が、2018年と2019年と連続で2着したアエロリットが良い例だろう。
NHKマイルCの勝馬で、マイル以下の距離にも対応出来そうなスピードを有しておきながら、2戦目以降「マイル↔中距離」間の競馬を定着させてしまい、共に勝馬の決め手や反応の鋭さに屈している。
2020年の4着馬ノームコアも、ヴィクトリアマイルの勝馬でありながら、「マイル↔中距離」間を定着させてしまっていた。
途中高松宮記念を挟んだが、全く見せ場なく惨敗。
スプリント適性の無さも凡走の原因であろう。

昨年は3歳馬シュネルマイスターが、NHKマイルCに続くG1連勝を狙うも3着。
この馬も1400㍍以下の経験を持っていない。
3歳馬の制覇と言えば2011年だが、勝馬リアルインパクトは、1400㍍の重賞で連対実績があり、且つインリアリティの血を保有している。

インリアリティなりサクラバクシンオーなりの血があれば適応力を見せるが、そうでない限りは1200〜1400㍍の競馬に対する慣れと適応力は欲しい。

◎ソングライン

父キズナ、母父シンボリクリスエス

他の人気馬とは違い、こちらは「1400↔マイル」間の競馬が定着している。
スピード競馬に対する適応力の高さは、こちらの方が高いはず。
前走凡走でストレス疲労なく。
2走前に海外競馬を体験し、フレッシュさを得ている事も評価出来る。
今回の出走馬の中で一番無難なタイプ、連軸で。

○ナランフレグ

父ゴールドアリュール、母父ブライアンズタイム

「異端ローテ馬」

サンデー系スプリント差し馬のナンバーワンホース。
ストレートガールやグランアレグリアなど、府中マイルをクリアした馬と共通した物理的要素を持ち合わせているはず。

集中力依存が高そうなので、「距離延長+外枠」だと気持ちが切れる可能性あり。
道中上手く馬群に入れられるか?が鍵。
「タラ、レバ」要素が強いので、ちょっと本命にはしにくい、評価を下げてみた。

▲ロータスランド

父ポイントオブエントリー、母父スキャットダディ

「1600→1400→1200→1600㍍」バウンド距離延長、「差し→先行」位置取りショック。

加速力は非常に高いが、末脚のスピードはそれほどでもないタイプ。
本来は他馬のスピードが乗り切る前に競馬を終えたいクチなので、スプリントか小回りコース向き。
長い直線での末脚勝負では分が悪いので、今回は先行策が必須となる。
硬めの馬場で。

△ダイアトニック

父ロードカナロア、母父サンデーサイレンス

「1600→1400→1200→1600㍍」バウンド距離延長。

(良馬場必須)
スピード能力は屈指も、体力的不安あり。
道中死んだ振り、直線でスムーズにスピードを乗せられるようなら着は拾える。

※サリオス

父ハーツクライ、母父ロミタス

「重馬場」、「1600→1200→1600」バウンド距離延長。

(道悪限定で)
道悪ならスピード不足がカバーされ、且つこの馬の巨体から繰り出されるパワーが生きる環境。
高速決着だと、ステップは合えどスピードが絶対的に足りない。
全馬のスピードを殺す「重馬場」は必須条件。

✕シュネルマイスター

「中距離↔マイル」間の競馬で適性を見せており、スプリント経験の無い事がネック。
今回は1800㍍からの距離短縮。
本番前に中距離競馬のテンポが記憶に刻み込まれてしまい、スプリント指向の強いレースに対応出来るかどうかに疑問。
昨年は、前走と同距離で3着。
良くて、昨年と同程度と考える。

✕ファインルージュ

2歳時にスプリント経験があるものの、「今は昔」である。
シュネルマイスター同様、「中距離↔マイル」間の競馬が定着。
前走ヴィクトリアマイル2着もソダシに完敗、圧倒的にスピード面で負けていた内容だった。
前走マイナス体重で頑張った後の中2週で、体力充填云々というタイミングでもなく。
上積みよりも、反動が心配。

?セリフォス

父ダイワメジャー、母父ルアーブル

プラス面、マイナス面共に持ち合わせ評価が難しい馬。
まずプラス面から、「初の古馬混合戦」でフレッシュさを感じるタイミング、前走人気を背負っての凡走でストレス疲労の無い状態である事。
マイナス面は、1600㍍の経験しかないところに引っかかりを感じている。
単調になりやすい若駒限定戦で且つ同一距離の経験しかなく、柔軟性が失われておかしくない出走経歴。
タフさが求められる古馬G1の競馬に対応出来るかどうかに疑問。
更に仕上がり早のダイワメジャー産駒で、成績が尻すぼみ気味なのも気になるところ。
斤量減による体力補完もあり、切るに切れないタイプ。
3連系の馬券で攻めるなら、きちんと押さえておきたいが、ワイドで攻めるなら切ってみるのも一考かと。


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