関屋記念2022予想
関屋記念 ややスプリントよりの馬に期待。

軍神マルス
08期 予想歴24年

◎ウインカーネリアン
  1着/1人気

○ダノンザキッド3着/2人
▲イルーシヴパンサー11着/3人
△スカイグルーヴ4着/4人


★傾向分析★
2017年 タイム 1’32”2 (良) 1FAve=11.53 3FAve=34.58
テン35.2-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり34.3 『加速・ハイレベル』
1着マルターズアポジー・・・ゴスホークケン×Old Trieste=ストームバード×エーピーインディ 〔12-b〕 1-1
2着ウインガニオン・・・ステイゴールド×ポリッシュネイビー=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔1-b〕 2-2
3着ダノンリバティ・・・キングカメハメハ×エリシオ=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔4-d〕 4-4

2018年 タイム 1’31”6 (良) 1FAve=11.45 3FAve=34.35
テン34.2-中盤23.0(3F換算34.50)-上がり34.4 『一貫』
1着プリモシーン・・・ディープインパクト×Fastnet Rock=ディープインパクト×ダンチヒ 〔6-e〕 9-8
2着ワントゥワン・・・ディープインパクト×ファルブラヴ=ディープインパクト×ノーザンダンサー 〔1-n〕 15-15
3着エイシンティンクル・・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔16-g〕 1-1

2019年 タイム 1’32”1 (良) 1FAve=11.51 3FAve=34.54
テン34.7-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.1 『加速・中弛み』
1着ミッキーグローリー・・・ディープインパクト×ホワイトマズル=ディープインパクト×リファール 〔3-l〕 14-15
2着ミエノサクシード・・・ステイゴールド×A.P. Indy=サンデーサイレンス×エーピーインディ 〔11〕 5-6
3着ソーグリッタリング・・・ステイゴールド×シンボリクリスエス=サンデーサイレンス×ロベルト 〔16-f〕 3-3

2020年 タイム 1’33”1 (良) 1FAve=11.64 3FAve=34.91
テン34.6-中盤23.2(3F換算34.80)-上がり35.3 『前傾』
1着サトノアーサー・・・ディープインパクト×Redoute's Choice=ディープインパクト×ダンチヒ 〔4-m〕 17-17
2着トロワゼトワル・・・ロードカナロア×ハーツクライ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔8-c〕 1-1
3着アンドラステ・・・オルフェーヴル×Dynaformer=サンデーサイレンス×ロベルト 〔不明〕 8-8

2021年 タイム 1’32”7 (良) 1FAve=11.59 3FAve=34.76
テン35.0-中盤23.1(3F換算34.65)-上がり34.6 『一貫』
1着ロータスランド・・・Point of Entry×Scat Daddy=ロベルト×ストームバード 〔3〕 2-2
2着カラテ・・・トゥザグローリー×フレンチデピュティ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔1-t〕 7-7
3着ソングライン・・・キズナ×シンボリクリスエス=ディープインパクト×ロベルト 〔B3〕 7-7

 流れはテン-上がりのラップ差と直線の長さから『加速』になりやすく、中盤弛む『中弛み』もオプションとしてつきやすい。ただ近年は『一貫』の流れも増え、差しも決まりやすい傾向と考えます。
『加速』や『中弛み』の場合、展開上逃げが有利なはずだが、直線の長いコースのため、前に位置することで目標にされやすいからなのか、逃げはやや割引が必要と思われる。先行・差しが中心で、展開が嵌れば(=中盤が弛まなければ)、追込が決まる感じ。

 血統の傾向は、以前はノーザンテースト系が強い傾向。父か母父にノーザンテースト配合馬の活躍が多く、高齢馬でも好走しています。ノーザンテースト系は成長力豊かなタフな特性があり、スピード持続型の流れに強い傾向が嵌るのだと思います。
 またグレイソヴリン系も好走馬が多く、そのなかでもトニービン系の好走馬が多い。また疑似グレイソヴリン系のタニノギムレット産駒(=ロベルト系)は近年好走馬が多く、東京コースに似て直線が長いことで、グレイソヴリン系の特性が引き出され好走していると思われます。
 ダンチヒ系も複数好走馬がいます。スピード持続型の流れに強いのがダンチヒ系の特性だが、その上で夏の暑さにも強い特性も活きていると思われる。やっぱり夏はダンチヒ?

 またこのレースは毎年休み明けの馬の出走が多いですが、長期休養明けは不振気味(=07年はカンパニーが好走しましたが)。休み明けなら5・6月に使っていた短期休養馬の方がよいと思いますが、基本は7月に使っていた馬の方が良いと思います。

★予想★
関屋記念のポイントは、
①流れは『加速・中弛み』になりやすい。ただしテンがゆるゆるにならないと逃げ馬の好走は難しく、基本逃げ馬は割引。
②ノーザンテースト系強し。ノーザンテースト系は古馬での成長能力が著しいので、侮るべからず。またスピード持続型の血統にも注意(=ダンチヒ系、ストームバード系など)。
③グレイソヴリン系も好相性。擬似グレイソヴリン系のタイプ(=タニノギムレット、ハーツクライなど)も適性は高い。
④近走の上がり重視。前残りで届かずの内容ならば狙う価値あり。
⑤外枠に好走馬が多い。内枠の馬は割引だが、近年はそれほど外枠有利ではなくなってきている点には注意。
⑥4歳馬の好走が多い。
⑦春のGⅠ・GⅡ出走馬に注目。GⅢ戦で浮上しそうな馬に期待。

◎ウインカーネリアン・・・スクリーンヒーロー×マイネルラヴ=ロベルト×ミスプロ 〔13-e〕
 前走米子S1着(=阪神芝1600m)。
 スクリーンヒーロー産駒はロベルト系で、強さと気性の激しさ、融通性のなさが同居し、これはブライアンズタイム系に通じるロベルト系らしさを有している。同じロベルト系のグラスワンダー産駒と同じように、早くから活躍するマイラーと古馬熟成の中長距離馬がいるが、もっと振り幅の大きい重賞大駆けのタイプで、ぬるい競馬は合わない。行きたがるマイラーは速い流れ向きで、スローで流れるより速い流れの方が能力を活かせる。中長距離馬は上がりタイムの上限に注意。中山や札幌など上がりのかかるコースが得意で、東京は勝ちきれなかった馬が、成長すると切れ味を身につけて、速い上がりにも対応する。切れ味がないままなら、小回りを先行策で押し切る競馬に向く。芝の道悪は得意で、馬場が悪化するほど連対率と複勝率が上がる。母父マイネルラヴはミスプロ系で、芝向きの早熟スプリンター血統。サクラバクシンオー産駒に近い適性があり、平坦コースでスピードを活かしての好走が多い。軽ハンデでの大穴が多く、特に“軽量の牝馬”と“夏のローカル”はチェックポイント。
 No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

◯ダノンザキッド・・・ジャスタウェイ×Dansili=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔15-a〕
 前走安田記念6着(=東京芝1600m:0.2秒差)。
 ジャスタウェイ産駒はサンデーサイレンス系で、父ハーツクライと比較すると、ハーツクライ産駒は加速に時間がかかり長い直線を得意としているのに対し、ジャスタウェイ産駒はさっと動けて、内回りや短い直線の良績が多め。そのため人気馬の難儀な凡走や、展開がハマった時だけ激走するような“波”はハーツクライ産駒よりも小さい。なかでも芝2000mと1800mの1番人気は信頼度が高く、連軸向き。左回りの中京や新潟の成績が良く、ハーツクライや内包しているトニービン譲りの特性も有している。米国のダート血統ワイルドアゲインの血を持つせいか、東京D1400m、D1600mが合うようで、ダートも走れる産駒もでている。ダート寄りの適性を持つ分、力のいる馬場の方が向く芝馬も多くなりそうで、芝の重馬場には高い適性を示している。母父Dansiliはダンチヒ系で、マイルから2400mまで幅広くこなす芝血統。中距離に強いながらもマイルに対応出来るスピードも備えている。きっかけを掴むと急激に成長し、一気に頂点まで上り詰める。他のディンヒル系よりは仕上がりは遅い。
 No.〔15〕の牝系は、活躍馬が少なく、未だはっきりとした傾向は少ないので今後の分析が必要な牝系。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

▲イルーシヴパンサー・・・ハーツクライ×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔11-d〕
 前走安田記念8着(=東京芝1600m:0.2秒差)。
  ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

△スカイグルーヴ・・・エピファネイア×キングカメハメハ=ロベルト×キングマンボ 〔8-f〕
 前走京王杯SC2着(=東京芝1400m:0.1秒差)。
 エピファネイア産駒はロベルト系で、父のシンボリクリスエス産駒も一流マイラーが出たように、1600m型と2400m型の代表馬を排出するのがこの父系の特徴。朝日杯FSを勝つ産駒が出ても驚けない。3歳春には上昇し始めるロベルト系の特性を有している。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。


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