神戸新聞杯2022予想
神戸新聞杯 ディープインパクト系の好走に期待。

軍神マルス
08期 予想歴24年

◎パラレルヴィジョン
  7着/1人気

○プラダリア8着/2人
▲ヴェローナシチー5着/3人
△リカンカブール6着/11人


★傾向分析★
2020年 タイム 2’12”5 (良) 1FAve=12.05 3FAve=36.14
テン35.0-中盤61.3(3F換算36.78)-上がり36.2 『前傾・中弛み』
1着コントレイル・・・ディープインパクト×Unbridled's Song=ディープインパクト×ミスプロ 〔1-s〕 8-6
2着ヴェルトライゼンデ・・・ドリームジャーニー×Acatenango=サンデーサイレンス×ハンプトン 〔3-d〕 15-16
3着ロバートソンキー・・・ルーラーシップ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔19-b〕 13-10

2021年 タイム 2’18”0 (不良) 1FAve=12.55 3FAve=37.64
テン37.0-中盤64.5(3F換算38.70)-上がり36.5 『加速・中弛み』
1着ステラヴェローチェ・・・バゴ×ディープインパクト=レッドゴッド×ディープインパクト 〔4-r〕 9-9
2着レッドジェネシス・・・ディープインパクト×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔7〕7-6
3着モンテディオ・・・ジャスタウェイ×Tejano Run=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔22-c〕 2-2

 20年より、阪神芝2400mで行われていた神戸新聞杯は、中京芝2200mへとコース及び距離短縮にて行われるようになり、近2年の流れは、19年は『前傾・中弛み』、20年が『加速・中弛み』と『中弛み』が共通の流れ。『中弛み』が複合していることとコース形態で直線が長いことから、中盤で脚を溜めて、最後に末脚の持続力勝負というのが中京芝2200mでの神戸新聞杯の流れのようで、好走が多い位置取りは、差し位置の馬の好走が多く、20年なら『前傾』の流れもありより後方からも届いた結果で、21年は少頭数でも不良馬場の影響もありスタミナが問われた結果になったと考える。

 血統の傾向は、ディープインパクト、ドリームジャーニー、ルーラーシップ、バゴ、ジャスタウェイと欧州型の要素を有した馬の好走が多いように思います。
ディープインパクト産駒だと20年1着コントレイル、21年2着レッドジェネシスと春シーズンにGⅠやGⅡで好走実績があった馬なら、信頼はおけると考えます。
 欧州型スタミナ血統は、バゴ、ドリームジャーニーの好走からむくと思われ、この時期は台風も多く雨などの影響で馬場が渋るなら、よりスタミナが問われることとなり、適性が嵌ると思われます。

 ステップの傾向は、以前の阪神芝2400mの時ならダービー好走馬は素直に信頼できる傾向(=10年1着ローズキングダム・2着エイシンフラッシュ、11年1着オルフェーヴル・2着ウインバリアシオン、13年1着エピファネイア、14年1着ワンアンドオンリー、16年1着サトノダイヤモンド、17年1着レイデオロ、18年1着ワグネリアン、19年2着ヴェロックスなどはダービでも3着以内に好走した馬)。特に上がり上位で好走している馬だと、なお好走確率が上がる傾向。
中京芝2200mに変わってからは、ダービー馬が20年・21年と出走したが、20年コントレイルは1着、21年シャフリヤールは4着と結果が分かれたが、21年4着シャフリヤールの時は不良馬場だったこともより影響していたと考える。21年はダービー3着だったステラヴェローチェが1着好走。
 また朝日杯FS好走馬(=中山芝1600mで施行時)も好走率高し(=07年1着ドリームジャーニー、09年3着セイウンワンダー、10年1着ローズキングダム)。ステラヴェローチェは朝日杯FS2着好走実績もあった馬。
 ラジオNIKKEI杯2歳S好走馬(=阪神芝2000m施行時)も好相性(=11年1着オルフェーヴル、13年1着エピファネイア、14年1着ワンアンドオンリーなど)。

★予想★
神戸新聞杯のポイントは、
①流れは、『加速・中弛み』になりやすく、上がり重視のレース質。脚を溜めてばてない末脚を繰り出せる馬が狙い目。
②スタミナ型サンデーサイレンス系が好走しやすいレース。母父サンデーサイレンスも要注意。
③ステイゴールド産駒は特注。トニービン系を内包した馬にも注目。
④ダービー上位好走馬は休み明けでも好走しやすく、軸には最適。
⑤朝日杯FS好走馬も好走が多く、特注。
⑥3着には菊花賞向きのスタミナを備えた馬の好走が多く、次走菊花賞向きの馬を狙うのも良い。
⑦条件戦好走の夏の上がり馬も好走はするが、連下向き。頭には据えられない。

◎パラレルヴィジョン・・・キズナ×Makfi=ディープインパクト×ミスプロ 〔9-e〕
 前走3歳以上1勝クラス1着(=東京芝2000m)。中京芝コースは初で、芝2200m戦も初。
 キズナ産駒はディープインパクト系で、牝馬は芝1600m、牡馬は芝2000mの勝ち鞍が多く、パワー型血統の兆候がでている産駒が多い。レース間隔は詰めた時に好走が多く、間隔を詰めてガラッと一変するのはキズナの母父ストームキャットの影響が出ているものと思われる。間隔をあけて好走する馬もいるので、産駒の変わり身を狙うなら「叩き2戦目」が買いになる。母父Makfiはミスプロ系で、人気通りに走る産駒が多いが、同父系モンテロッソ産駒が人気薄での激走が目立つだけに、穴血統としての要素は捨てられない。距離を含めた適性は配合牝馬の血統によって異なる。仕上がり早く2歳戦から走るが、古馬になって成長する産駒にも期待。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

◯プラダリア・・・ディープインパクト×クロフネ=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔4-r〕
 前走ダービー5着(=東京芝2400m:0.9秒差)。中京芝コースは(0-2-0-0)、芝2200m戦は初。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

▲ヴェローナシチー・・・エピファネイア×ゼンノロブロイ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔1-p〕
 前走白百合S2着(=中京芝2000m:0.2秒差)。中京芝コースは(0-2-0-0)、芝2200m戦は(0-1-1-0)。
 エピファネイア産駒はロベルト系で、父のシンボリクリスエス産駒も一流マイラーが出たように、1600m型と2400m型の代表馬を排出するのがこの父系の特徴。朝日杯FSを勝つ産駒が出ても驚けない。3歳春には上昇し始めるロベルト系の特性を有している。母父ゼンノロブロイはスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。

△リカンカブール・・・シルバーステート×Zoffany=ディープインパクト×ダンチヒ 〔4-r〕
 前走足立山特別1着(=小倉芝2000m)。中京芝コースは(0-0-0-1)、芝2200m戦は(0-0-0-1)。
 シルバーステート産駒はディープインパクト系で、今現在は芝1200mや芝1400mでの活躍が多くスピード型の印象もあるが、血統構成からはディープインパクト×ロベルト×ニジンスキー系で、スタミナの血を内包し、距離が延びて成績の落ち込むタイプではなさそう。芝2000mも安定している。短距離で活躍している馬は母父ストームキャット系や母父ダンチヒが中心で、母系によって幅広い活躍馬が出そう。母父Zoffanyはダンチヒ系で、競争時代はマイラーながらも、種牡馬としては中距離馬を出せる血統構成。2歳から走り成長力もある。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。


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