08期 予想歴14年
◎クラックシード
6着/2人気
○トレノエンジェル1着/5人
それは、ひどく不気味な光景だった。
競馬界は、泥沼の条件戦を這いずり回って
生き延びてきた我々昇級馬よりも
良馬場のオープン戦で善戦する一握りの有力馬の事を
みんな注目しているんだ。
得体の知れない感情がこみ上げてきた。
アグネススペシャル著
『こんな重い馬場ではどうしようもないよ』より
今年の冬は寒く、週末雨や雪に見舞われることが多かった。
ゆえに地中海原産のスイートピーに適した気候で
なかったというのは、断言できる事実であるが
正直予想とは何も関係ないので割愛させてもらおう。
さて、おかげで出走馬の多くが稍重以下の芝レースを
経験するはめになったスイートピーSも珍しい。
今年の牝馬はよく頑張ってきたと思う。
お疲れ様、寒かったでしょ。まぁ暖かいお茶でもどうぞ。
ダ→芝と違って、重い芝馬場をパワーで克服した若い馬は
初めて本当に状態のいいコースを走ると
時に羽が生えたような感触で颯爽と勝ち上がる事がある。
そんな中でも注目すべきは2頭。
◎クラックシードと◯トレノエンジェル。
両馬はともにパンパンの芝で走るような血統なのに
出走した芝コースはすべて劣悪な馬場状態という
悲運な馬たちである。
特に◎クラックシードは、前走2-6-7の順位ラップで
不良馬場戦を勝利した。
いわゆるVライン理論で押し上げてきた根性ある馬である。
だが母系は完全にパンパンの良馬場がよく似合う血筋。
なんで子どもたちにこんな重い馬場を走らせるのかと
祖母もきっとファビラス湯布院の温泉につかりながら
ブチ切れてる事だろう。
また、クラックシードを管理する鈴木康弘調教師は
フラワーCや青葉賞などを複数勝利していて
割とじっくりと馬を育てるのが得意な調教師。
オークスのシード件確保のためにも
ここは万全であると思いたい。
ちなみにクラックシードとはハワイで食べられる
ドライフルーツの一種らしい。アパパネと似てる?
一方対抗は◯トレノエンジェル。母は忘れな草賞勝ちの芝馬。
父はタイキシャトルとの配合で、芝系と思しきインブリードが
なんと6つ。母父コマンダーインチーフということもあり
スピードに乗れればトップスピードはかなり高そうだ。
クラックシードと2頭でワンツーとなった新馬戦は3月7日。
かのヴィクトワールピサが2分6秒というタイムで
弥生賞を駆け抜けた雨の日だった。
ともに想定外となる稍重以下の芝を走ることになりながら
2戦2連対と、結果を残してきた馬たち。
初めて走る絨毯馬場での無双炸裂に期待したい。
一方5番レインボーダリアも重芝克服で同じ条件なのだが
こちらはもともとダート血統っぽいところがあり
何よりもダリアは晩夏の名花なので活躍はまだ後だろう(キッパリ)。
◎クラックシード
◯トレノエンジェル
買い目はワイド1点勝負。
今日はGW中で天気絶好の良馬場日和。
気づけばベトナムの沼地に送られていたような
パワー馬2頭の凱旋に注目だ。
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