10期 予想歴7年
◎リルダヴァル
3着/3人気
○ダノンシャンティ1着/1人
▲ニシノメイゲツ17着/14人
〈過去の傾向〉
レースの流れはテン3F34秒台前半の平均~持久力勝負になることが多い。そのため差し、追い込み馬が活躍する傾向がある。
距離実績が重要。連対するには「1600以上で惜敗〈ダートでも可)」か「1600以上の重賞で好走」した実績が必要で、「前走マイル未満のレースに出走していた馬(距離延長になる馬)」は連対していない。※惜敗、好走はタイム差で判断している
この条件でザックリと絞ってみるとコスモセンサー、リルダヴァル、サンライズプリンス、サウンドバリアー、ニシノメイゲツ、エイシンアポロン、ダノンシャンティ、ガルボが残る。この中からさらに絞っていく。
〈血統傾向〉
良馬場ならヘイロー系、重馬場ならノーザンダンサー系
〈展開〉
控えられないエーシンダックマンが行く。テン3Fは34秒台前半になるだろう。過去10年を見てもテン3F34秒台前半で平均~持久力勝負になることが多い。問題は2番手以降がダックマンを追いかけるのかどうか。コスモセンサーは控える競馬もできるし、逃げ、先行馬が4頭しかいないことを考えれば、ダックマンが大きく逃げて、後方はゆったり流れる可能性も否定できない。逆に去年と同じような結果になることを恐れて、積極的に追いかける馬も出てくるかも知れない。展開による脚質の有利不利は予想が難しい。
とりあえず、ダックマンはやや持久力勝負の流れを作りそう。
〈馬場〉
先週土曜日は差し、追い込みが決まる馬場だったが、日曜になると逃げた馬が次々と粘って馬券に絡む前残り内伸び馬場に。時計は出やすい高速馬場。
金曜の雨はほとんど影響が無く、先週の日曜日高速前残り内伸び馬場。
コースの傾向としては、最後の直線が長いので、長く良い脚が必要。逃げ切りは難しく、中距離もこなせるスタミナがあることが望ましい。枠の有利不利は特にない。近5年中4年は上り最速の馬が勝利しているように、斬れる脚を持っている馬が狙い目。
〈データで残った馬の考察)
・コスモセンサー
アーリントンCは展開に恵まれた。しかし、後続に早めに来られてそれを振り払ったのだから勝負根性はある。
かえでSでは高速決着に対応しており、展開次第で一発も。
・リルダヴァル
骨折後は大崩れはしていないが、インパクトに欠ける競馬が続いた。野路菊Sで見せた斬れが戻っていれば。
前走は-10㎏で勝負に来ていた。調教後の馬体重は500㎏と戻ってはいたが、ここで大きな上積みはなさそう。
一方で、皐月賞で先行して踏ん張ったゲシュタルトが京都新聞杯を制覇。同じような競馬をしたこの馬の能力もなかなか高そうだ。
・サンライズプリンス
NZTではスタート直後に少し遅れるも、早めにポジションを上げて2番手へ。11秒台が続く厳しいラップで無理に先行したように見えたが、楽勝した。非常に強い内容で時計も優秀だが、中山だから出来る芸当とも言える。東京で同じような競馬をしたら差されそうな気もする。
NZTはトライアルレースにも関わらず、過去10年でNZT勝ち馬が本番でも勝利した例は無い。2着も1回。NZTで負けた馬が巻き返すパターンの方が多く、やはり求められる適性が本番とは違うレースなのだろう。
・サウンドバリアー
桜花賞では見せ場無く敗戦。斬れる脚があるわけではなく、展開待ちのタイプ。この馬よりも前で、より速い上りを使える馬はたくさんいそうだ。
・ニシノメイゲツ
中山でデビュー2連勝した馬。中山→東京で上積みがあるとは思えない……が、「中山マイルでOPを勝って、重賞で今ひとつ、本番で好走」というのはトーヨーデヘアのパターン。大穴ならこの馬か。
・エイシンアポロン
前走はビシバシ調教して-6㎏での出走。ここで状態が上向きになることは無さそう。
レースぶりは残り200まではなかなか良い手応えだったが、パッタリ止まって11着。距離短縮はプラス。東京では京王杯2歳Sで勝利した実績がある。
ノーザンダンサー系、稍重で馬券に絡む皐月賞組、重馬場実績充分。馬場が渋っていれば本命にしたかったが……
・ダノンシャンティ
出走したレースは全て瞬発力勝負。厳しいペースを経験していないのが不安要素。
だが、厩舎の先輩キングカメハメハは厳しいペースでの好走経験が無いままNHKマイルCでレコードの圧勝。ジャンティと同じくマイル未経験だったブラックシェルもテン36秒台以上のレースしか経験していなかったが2着。
マイルの流れへの対応を不安視するよりも、33秒台を連発する斬れ味を評価した方が良さそうだ。
・ガルボ
前走は休み明けで+14㎏。皐月賞よりもNHKマイルCに標準を合わせている気がする。
〈結論〉
展開なんですが、後続がある程度エーシンダックマンを追いかけるのではないかと考えました。去年、ジョーカプチーノに出し抜けを喰らっていますから、楽に逃がしてはもらえないと思います。そうなれば、差し、追い込み馬が台頭する可能性が高いかと。
迷いましたが、リルダヴァルを本命にしました。内伸び前残り馬場を考えると、内枠を引き、皐月賞で内を突いた経験を活かせそうなこの馬が有利だと思います。
インパクトに欠ける競馬を続けていますが、同じアグネスタキオン産駒のロジックもインパクトに欠ける競馬を続けながら本番で内を突いて見事に勝利していますので、目をつむります。
もちろん叩き3走目で野路菊Sで見せたような強烈な末脚をとりもどす可能性もあります。
野路菊Sで負かしたコスモファントムと、皐月賞で先着したゲシュタルトが京都新聞杯でワンツーしたのも、この馬の能力の裏付けになっていると思います。
ただ、皐月賞はメイチの仕上げだったと思うので、大きな上積みは期待しづらいんですよね。下手するとパフォーマンスを下げる可能性もあります。ローテも厳しいですし。状態面で不安要素が多い馬なので、当日のパドックを見て判断したい……のですが、仕事なので無理(泣)
対抗のダノンシャンティは「マイルの流れに対応出来るのか」がポイントだと思いますが、上に記したように、このレースに関してはマイルの厳しい流れの経験というのはあまり必要ないようです。
外を回すと厳しいと思いますが、上手く馬場の良いところを通ることができれば、33秒台の極上の斬れ味で突っ込んでくるはずです。
三番手には大穴、ニシノメイゲツを。中山マイルでOPを勝っている馬は軽視できません。重賞では今のところ見せ場が無いですが、大崩れもしていませんし、NZTは巻き返しが多いステップレースですから、激走する可能性はなくはないと思います。
無欲の追い込みに期待したいですね……って、そんな私は欲丸出しでこの馬を狙ってるわけですけどね。
サンライズプリンスはNZTのパフォーマンスが凄すぎます。逆に東京への適性を疑いたくなってしまうくらいに。
強い馬なのは間違いないので楽勝されても驚きませんが、伸びきれず4着というイメージも浮かばなくはないので、思い切って消しました。
馬券はリルダヴァルの単と馬連ボックス。◎○は厚めに買います。
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