08期 予想歴25年
◎ファントムシーフ
1着/3人気
○ダノンザタイガー3着/1人
▲レイベリング9着/4人
△シュタールヴィント12着/7人
★傾向分析★
2018年 タイム 1’47”4 (良) 1FAve=11.93 3FAve=35.80
テン35.7-中盤36.9-上がり34.8 『加速・中弛み』
1着オウケンムーン・・・オウケンブルースリ×エリシオ=グレイソヴリン×ノーザンダンサー 〔5-g〕 5-5
2着サトノソルタス・・・ディープインパクト×Petionville=ディープインパクト×ミスプロ 〔不明〕 7-7
3着エイムアンドエンド・・・エイシンフラッシュ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔2-b〕 2-2
2019年 タイム 1’46”8 (良) 1FAve=11.87 3FAve=35.60
テン37.1-中盤36.0-上がり33.3 『加速』
1着ダノンキングリー・・・ディープインパクト×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔9〕 4-4
2着アドマイヤマーズ・・・ダイワメジャー×Medicean=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-l〕 1-1
3着クラージュゲリエ・・・キングカメハメハ×タニノギムレット=キングマンボ×ロベルト 〔9-f〕 5-4
2020年 タイム 1’49”6 (稍重) 1FAve=12.18 3FAve=36.53
テン37.6-中盤37.7-上がり34.3 『加速・中弛み』
1着ダーリントンホール・・・New Approach×Pivotal=サドラーズウェルズ×ヌレイエフ 〔3-d〕 4-3
2着ビターエンダー・・・オルフェーヴル×Afleet Alex=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-g〕 1-1
3着フィリオアレグロ・・・ディープインパクト×Rossini=ディープインパクト×ミスプロ 〔20-c〕 4-5
2021年 タイム 1’47”6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.87
テン37.4-中盤36.4-上がり33.8 『加速・中弛み』
1着エフフォーリア・・・エピファネイア×ハーツクライ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔7-f〕 4-3
2着ヴィクティファルス・・・ハーツクライ×Galileo=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔13-b〕 5-5
3着シャフリヤール・・・ディープインパクト×Essence of Dubai=ディープインパクト×ミスプロ 〔2-s〕 8-8
2022年 タイム 1’47”9 (稍重) 1FAve=11.99 3FAve=35.97
テン36.1-中盤37.5-上がり34.3 『加速・中弛み』
1着ダノンベルーガ・・・ハーツクライ×Tizway=サンデーサイレンス×マッチェム 〔16-a〕
2着ジオグリフ・・・ドレフォン×キングカメハメハ=ストームバード×キングマンボ 〔19〕
3着ビーアストニッシド・・・アメリカンペイトリオット×ネオユニヴァース=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔7-c〕
流れは『加速』と『中弛み』の複合ラップが多く、逃げが圧倒的に有利な展開。
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
だが近年の好走馬の位置取りでは、逃げでの好走は少なく、ほとんどが先行・差しからの好走。東京コースは直線が長いため、逃げ馬は目標になりやすいこと、またそのストレスが思った以上に大きいことが好走が少ない理由ではないか?と考えます。
血統の傾向は、ディープインパクト、ハーツクライ、ステイゴールド、ネオユニヴァース産駒の好走から、近年はスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い傾向。
またミスプロ系やキングマンボ系などの好走から、スピードを有したダートに強い種牡馬の産駒も侮れない傾向。
サンデーサイレンス系×米国型血統、ディープインパクト×米国型血統が最近のトレンド血統と思われる。
ステップの傾向は、東京スポーツ杯2歳S好走馬が休み明けでも好走が多い傾向(=12年2着ディープブリランテ、14年1着イスラボニータ、17年1着スワーヴリチャード・3着ムーヴザワールド)。東京スポーツ杯2歳Sは共同通信杯と同じく東京芝1800mで行われるので、コース好走実績がそのまま強さの証明になる感じです。
前走ホープフルSを先行して好走した馬も、好走馬多し(=09年2着トーセンジョーダン、10年3着アリゼオ、11年1着ナカヤマナイトなど)。
★予想★
共同通信杯のポイントは、
①『加速』『中弛み』の複合ラップになりやすい。逃げは展開有利なのだが、好走が少なく割引が必要。逃げで好走するならクラシックで好走の期待大。好走の中心は先行・差し。
②グレイソヴリン系(=トニービン系やコジーン系)の好走が多い。欧州スタミナ型血統もポイント。
③サンデーサイレンス系も好走多いが、特注は母父サンデーサイレンスとディープインパクト産駒。母父サンデーサイレンスなら、持続型血統との配合や芝・ダート兼用型との配合なら適性が合う。
④朝日杯FS先行押し切り好走馬が適性が嵌る。この時期の完成度が高い馬として期待できる。
⑤ホープフルS先行して好走した馬は適性が嵌りやすい。特に東京芝コース好走歴があり、速い上りを使っていた馬なら差し馬でも注目。
⑥これまでの重賞好走馬などとの対戦成績も考慮し、能力を検討すべし。
⑦連対馬の条件としては、前走重賞orオープン戦3着以内。
⑧近走上がり上位馬は好走しやすい。
◎ファントムシーフ・・・ハービンジャー×Medaglia d'Oro=ダンチヒ×サドラーズウェルズ 〔11〕
前走ホープフルS4着(=中山芝2000m:0.2秒差)。東京芝コースは初で、芝1800m戦も初。
ハービンジャー産駒はダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。母父Medaglia d’Oroはサドラーズウェルズ系だが、アメリカ出身なだけに、ほどよい軽さを感じさせ、大半がじっくり熟成するダートの中距離馬。仕上がりは早からず遅からずで、場数を踏んでから古馬になり強くなる馬もいる。 昇級後も何戦かもまれてからが狙い目となる。
No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
◯ダノンザタイガー・・・ハーツクライ×Tale of the Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔5-g〕
前走東京スポーツ杯2歳S2着(=東京芝1800m:0.1秒差)。東京芝コースは(0-2-0-0)、芝1800m戦は(1-2-0-0)。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Tale of the Catはストームバード系で、全体的に米国色が濃く、スピードと淡白さが同居した陽気なアメリカン野郎で、芝・ダート兼用型の短距離~マイル血統。溜めて差すよりも、直線で先頭に立って押し切る競馬が合う。成長力は早熟タイプで、2歳戦から3歳前半が稼ぎどき。
No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。
▲レイべリング・・・Frankel×Docksider=サドラーズウェルズ×レイズアネイティヴ 〔5-h〕
前走朝日杯FS3着(=阪神芝1600m:0・1秒差)。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝1800m戦は初。
Frankel産駒はサドラーズウェルズ系で、ガリレオ×ディンヒルの現在進行形の欧州黄金配合。父ガリレオは、条件戦よりも重賞で狙ってこその血統。欧州では盤石の強さを誇るが、日本では歯がゆい産駒が多い。ピリッとした脚を欠き、勝ち味に遅いが、厳しい流れでは真価を発揮する。牡馬はいかにもガリレオ系といったジリっぽく締まったペースの中距離向きで、時計のかかる馬場や北の洋芝が合う。牝馬はガリレオよりダンチヒの影響が強いのか、仕上がり早く2歳から走り、ワンターンのコースで勝負できる切れる脚を持つ。昇級戦を苦にしないのは牡馬・牝馬とも共通。懸念は古馬になっての成長力。牝馬は早熟っぽさと天才少女の危うさが窺える。母父Docksiderはレイズアネイティヴ系で、詳細は不明。Docksiderの父Diesisはレイズアネイティヴ系で、スタミナ色が濃く、欧州はともかく、日本では穴血統。短距離を力任せに走った時や、中距離で上がりのかかる展開になると突っ込みがある。ただし二番は利かない。ダートは見送り。
No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
△シュタールヴィント・・・ロードカナロア×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔9-f〕
前走京都2歳S4着(=阪神芝2000m:0.3秒差)。東京芝コースは(1-0-0-1)、芝1800m戦は(1-0-0-0)。
ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父ディープインパクトはディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
tipmonaとは?