京王杯SC2010予想
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

春日部
08期 予想歴14年

◎エーシンフォワード
  4着/1人気

○サンカルロ10着/2人


よく新宿のアルタビジョンでGIレースが生中継されることがある。
街を歩く競馬を知らない若者達も、
立ち止まってはレース中継に見入ってしまったり。
「午後3時半頃にアルタ前で待ち合わせね!」とか言うと
なんかカッコイイものだ。
今日は競馬があるからさ。なんて、死んでも言えない。

さて、その新宿から休日に京王線の準特急の電車に乗ると
普段列車が止まるはずもない東府中駅に電車が臨時停車する。
東府中は何も無い駅だが、府中競馬正門前駅行きとの接続のため、
つまり競馬ファンのために、東京競馬開催中に限ってわざわざ止まってくれるのだ。
これはとても優越感に浸れる。競馬ファンで良かった。
逆に競馬を知らない一般乗客からすれば
「何でこんな過疎駅に止まるんだよ、急いでんだよ頃すぞ」となる。
今日は競馬があるからさ。なんて死んでも言えない。
そんな競馬ファンに優しい京王電鉄提供の京王杯スプリングカップ。

メンバーのほとんどが近走芳しくない中で、
一際目立つ好成績が2頭、サンカルロとエーシンフォワード。
ともに古馬一線級の重賞を3戦連続掲示板と、結果を残してきている。
京王杯SCはもともと実力馬が勝つケースが多く
古馬GIで結果を残している馬がいなかった昨年を除けば
連対馬の殆どにGI実績がある重賞。
ここは素直に高松好走組を上位で指名したい。

◎エーシンフォワード(そろそろサッカーW杯だね)
◯サンカルロ(前回のW杯の覇者はイタリアだね)

2頭軸で相手探しとなる。
まずは昨年の覇者△スズカコーズウェイ。唯一58㌔を背負う事になるが
高松では上記2頭に差のない6着。連下として抑えるべきとみる。
次に1番△タケミカヅチ。前走は1年近い休み明けも6着健闘。
同様ローテで挑んだ昨年の京王杯SCを差の無い5着という結果も評価したい。
そしてGI経験がある△アーバニティと△マルカフェニックスで4頭でOK。

逃げ馬が不在なので、前がスローとなってしまった場合は
後ろからのサンカルロにとっては少々厳しい展開となるが
エーシンフォワードが、その名の通り前へ前へと流れを押し上げてくれれば
十分差し切りありのサンカルロ劇場である。
そうなれば逃げ馬タマモの回避もナイスプレイだ。

買い目
三連複2頭軸
6-17-(1、3、7、9)

ちなみに東府中駅で降り忘れた場合は
次の停車駅は隣の府中駅となる。
この2駅の区間距離はおよそ1400mぐらいで
たとえレースが見れなくても、
電車の中で京王杯の距離が体験できるという
気の利いた京王電鉄のサービスがある。
他社に比べ加速度に定評のある京王線の
乗り心地を堪能しながら、列車の旅もいいだろう。
今日は競馬があるんだけど。なんて死んでも言えない。


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京王杯SC2010回顧
通勤快速馬場

春日部
08期 予想歴14年

次走狙い:エーシンフォワード
次走狙い:サンカルロ


NHKマイルCと同じくレコード決着となった京王杯SC。
さすが俺たちの京王線、新宿-八王子間を
わずか35分で結ぶスピードは伊達じゃないぜ。
1分19秒8でのKOはおそらく各駅停車の1400mより早そうなタイムだ。

さて、春のレコードセール開催中の東京競馬だが
注意しなければいけないのは
このレコードは先日のNHKマイルCとまったく質が違っているという事である。
いわゆるいったもん勝ちの競馬で、みんなマイペースで走っているのに
馬場がいいからタイムが出てハイラップと識別されてしまう。
つまりは単に前にいった馬が完璧なペース配分で走ったという
前残りSペースという流れだ。
ゆえに上位の馬が特別強いわけではなく
後ろで届かなかった馬も見捨てることはないだろう。

本命を打った◎エーシンフォワードは、直線入り口で
一気に前を捉えにかかる競馬。そこで脚を使ってしまったため
最後タレて4着だった。負けたものの、重賞クラスなら
この堅実性はまだまだ十分に評価していけるだろう。
対抗の◯サンカルロは、このペースではどうにもならない感じ。
大方、Sペースで後方に位置する追い込み馬は
行き脚が前の馬群と変わらない事に気づくと
人馬ともに競馬を諦めてしまいがち。
私はその状態を「Sペース後方流れ解散理論」として
そのレースを無かったものにし、次の競馬予想に役立てている。
帰るまでが遠足なのに、みんな寄り道しちゃう事ってあるでしょ?それと同じ。

今日の競馬の着順はほぼ無視して次に望む。
それが今回の回顧の主題である。
通勤快速は当駅を通過って事だ。
なので◎◯だった2頭は変わらず評価していきたい。(GIIレベルまでだが)

一方で1着だったサンクスノートを見てみる。
前述の通り、上位の馬が強いわけではないのだが
2-5着に古馬GI経験のある古豪が入った中で
年末にようやく条件を勝ち上がった1頭の牝馬が
悠々としたペースで最後まで押し切ったのは評価できる。
いくら通勤快速馬場とはいえ、条件クラスの馬が
押し切れるタイムでは無いからだ。
ヴィクトリアマイル除外組がここで勝つとは
もしかしたら高松宮記念より阪神牝馬Sの方がハイレベルで
あったのでは?と思ってしまうくらい。
次走狙い馬として注目する訳では無いが
『阪神牝馬S>高松宮記念』
という等号を考慮しながら今後の短距離Rを予想していきたい。

余談だが、京王井の頭線の特急は
なんと吉祥寺-渋谷間をたった17分で結ぶ。
井の頭公園で遊んでいても、30分もあれば
ウインズ渋谷で馬券を買えるのだ。
気の利いた京王電鉄のサービスがここにも生かされている。
JRで吉祥寺-ウインズ新宿の方が早いとか、死んでも言えないが。


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