14期 予想歴40年
◎ライラック
17着/13人気
○ヴェラアズール8着/9人
▲ドゥラエレーデ10着/7人
△イクイノックス1着/1人
×アスクビクターモア
×ブレークアップ
「馬場状態と予想展開」
マーメイドSは外差しで決まったが、これはオーバーペースになり前傾ラップを刻んだ影響によるもの。
先週土曜の京橋Sのように、ハイペースでも厳しさに欠ける展開になれば逃げ切れる。1400㍍のレースを見てみると、基本は4角で5〜6番手以内に付けていないと、勝つ事は厳しい印象を受けた。
今回はユニコーンライオンの単騎マイペース逃げが濃厚なメンバー構成で、基本は前残りと考えたい。
「今年のメンバーの大半は…」
今回の面子を見る限り、血統で適性を語ったところで意味はない。
ほとんどの馬が、非主流血統、もしくは非主流脚質のいずれかに該当している。
各馬、物理的な適性や融通性はあるはず。
そんな事よりも、別の要素に注目した方が良いだろう。
今回は、特に「ステップ」という部分を特に重要視して予想に挑みたい。
「結論」
◎ライラック
(血統)
父オルフェーヴル
母父キングカメハメハ
(オプション)
「2500→2200㍍」距離短縮、「G2→G1」格上げ、生涯初の牡馬混合G1、多頭数内枠。
(解説)
小さ馬体ながら精神力が強いタイプ。言い換えると、器以上に頑張ってしまうタイプで、激走後は反動が出やすい。成績が○✕○✕となるのは、そういった理由によるところだ。
初古馬対戦となったエリザベス女王杯でパフォーマンスを上げ、実質格下げステップである目黒記念でパフォーマンスを下げるあたりはやはり精神依存型で、相手が強化されてこその馬。忘れてはならないのは、同期の二冠馬で大阪杯2着馬スターズオンアースをフェアリーSで差し切るほどの馬だという事。
今回は、距離短縮による体力補完+格上げによる精神依存要素プラス、初の牡馬混合G1というモチベーションアップ効果も期待出来るタイミング。
疲労皆無のタイミングで、あっと言わせるシーンがあってもおかしくないと考える。
非主流系血統の中でも、ステイゴールド系の宝塚記念適性は特出。同馬の父オルフェーヴル自身も勝馬で、ステゴ直系馬は5勝。母父のキングカメハメハも2頭の勝馬を輩出しており、宝塚記念との相性の良い血統背景と、エリザベス女王杯2着というコース実績を持つ。
○ヴェラアズール
(血統)
父エイシンフラッシュ
母父クロフネ
(オプション)
「ダート→芝」、「2500→2000→2200㍍」バウンド距離延長、多頭数。
(解説)
「距離短縮+前走逃げ」により、イクイノックスは今回「楽→苦」的要素が強いのとは対照的に、こちらは「ダート→芝」という「苦→楽」的要素の強いステップ。そもそも、この馬の快進撃が始まったのは、ダートから芝に路線を変更し、変わり身を見せてからである。このステップが合わない訳はない。
体力指向の強いレースではキレが生かしにくく物理的には合わないものの、勝負所でゴチャつきやすいコース形態ゆえに、精神的には向く。
キレ味勝負の馬だが、体力指向の強いレースが全く駄目という訳ではない。そもそも、ダート路線を使われ続け、体力指向の強いレースに適応してきたのである。
イクイが外からの差し捲りならば、この馬は馬群を捌いての差しに向くタイプ。
進路取りという部分で、かなりアドバンテージがあると考える。
▲ドゥラエレーデ
(血統)
父ドゥラメンテ
母父オルフェーヴル
(オプション)
生涯初の古馬混合G1、(実質)55→53kg斤量減、(実質)「ダート→芝」、「1900→2200㍍」距離延長、多頭数、「3歳限定G1→古馬混合G1」格上げ。
(解説)
物理的なアドバンテージがある事の他に、精神的な異端性を評価。
物理的には、内回りコース向きに加え、斤量の恩恵もある。
キャリアの浅い若駒で、競馬そのものに対する新鮮味が薄らいでいないタイミングであり、且つ初古馬対戦という新たなステージが設けられ、更に競馬に対する興味を促す環境下にもある。
他馬とは、競馬に対するモチベーションの高さが異なると考え注目している。
☆イクイノックス
(血統)
父キタサンブラック
母父キングヘイロー
(オプション)
海外帰り、休み明け。
(解説)
非常に気の良いタイプで、どっしりとした安定感のあるタイプ。イメージ的には、キレやスピードを強化したサクラローレルといった感じだろう。
今回危惧しているのは、臨戦過程。体力充填後を気分良く逃げてしまった事により、今回との比較で、必ずや「楽→苦」的要素が出てしまうところである。
圧倒的な人気を背負った状態。
距離短縮、内回りのコース変わりによるペース激化の中、アスクビクターモア、ジャスティンパレスといった同期のG1馬を相手に、捲り合いに付き合わされる事になる。
3番枠という、比較的内目の枠を引き、スローの流れで馬群が団子になった時に、いかに馬群を捌くかに掛かってくる。
前走は逃げ戦法で馬体を併せる事なくレースを終えた。
今回は、おそらく勝負所で多数の馬と馬体を併せる形になると考えている。周囲の馬からのプレッシャーを受ける事になり、精神的に「楽→苦」となるのだ。
鞍上もこの馬の精神力の弱さをカバーした競馬を意識している部分も見逃せない。外差し、外捲り、逃げ…と、あの名手が常に馬群を捌く必要のないポジションで競馬を進めてきたのである。
捲り合いを凌ぎ切った瞬間に後続の馬に差される、3番枠が祟り馬群を捌くのに手間取り…等のシーンが考えられるだけに、単勝1.5倍に見合うほどリスクレスではない。
力量は折り紙付きなので3連系馬券ではしっかり押さえるべき馬だが、この馬と一緒に心中しようという気にはなれない。
状態面に関しては、レース間隔が開きしっかり体力充填が出来ている。
ストレス、疲労も皆無で申し分ない状態である。
△ジェラルディーナ
(血統)
父モーリス
母父ディープインパクト
(オプション)
海外帰り、「2000→2200㍍」距離延長、多頭数、非根幹距離。
(解説)
これまで、デビュー戦や休み明けで走った事が無いように、牝馬な割にかなり重苦しさのあるタイプ
叩き3戦目と、タイミング的にもそろそろ仕上がりそうだし、昨秋この距離を2勝したように、物理的にも合う。
✕アスクビクターモア
皐月賞5着→ダービー3着→菊花賞1着…と距離延長でパフォーマンスを上げて来た馬だけに、ペース激化は向かず。
✕ブレークアップ
パフォーマンスダウンをしたタイミングの大半は格上げや距離短縮、多頭数といったペース激化によるもので、逆にアップするタイミングは距離延長。淡白な性格でペースペース激化や相手強化は論外。
そもそも2200㍍ですら下級条件の勝鞍しか無い訳で、非根幹距離レースとはいえ、かなりスピード不足感は否めない。
✕ボッケリーニ
精神的に大分淡白になり、強い相手に食い下がれるほどの気力も無くなった。
✕スルーセブンシーズ
一流の牡馬相手に力勝負は厳しい。
✕ジャスティンパレス
長距離戦2連勝の疲労ストレスの影響ありそう。
馬券(穴から手広く)
単勝 8、17、1
ワイド 8、17、1、11 ボックス
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