紫苑S2023予想
グラスワンダー系の連チャン期には逆らうな

夏影
14期 予想歴40年

◎ソレイユヴィータ
  12着/3人気

○モリアーナ1着/4人
▲ワイズゴールド14着/17人
△アップトゥミー16着/7人


 長い夏のローカル開催がやっと終了し、舞台は中山、阪神に戻って来た。
 これからは徐々にG1を見据えた競馬が続く事になる。今週は、早速秋華賞トライアル紫苑Sが土曜日に開催される。

 傾向ははっきりしている。中山内回りの開幕週と前向きさが問われる事から、アメリカ的な前向きさは必須条件。
 ノームコア、マルターズディオサ、ファインルージュなどのような勝馬が出ている事からも、マイラー質のスピードがかなり有利に働くようだ。

 しかし、金曜日からの雨は土曜日の昼まで続くとの事。日曜日は回復するだろうが、初日の馬場は不良のままだろう。今回はスピード面よりも体力面を重視したい。
 回復途中の馬場という事で内枠有利と考えたい。

◎ソレイユヴィータ

(血統)
父スクリーンヒーロー
母父カーネギー

(オプション)
「2000→1800→2000㍍」バウンド距離延長、生涯初重賞。

 グラスワンダー系連チャン期。ゴールドアクター、モーリス、モーリス産駒のジャックドールなど、グラスワンダー系ははっきりとした充実期を持つ産駒が多く、そのタイミングで一気に上り詰める。
 今現在のソレイユヴィータも、正にそのタイミングだろう。
 走る度にメンバー構成が変わり鮮度あるレースが続き、「競馬が楽しい」と思えるタイミング。正のスパイラルはまだまだ本番まで続くと考える。
 ここは通過点だ。

○モリアーナ

(血統)
父エピファネイア
母父ダイワメジャー

(オプション)
休み明け、「1600→2000㍍」距離延長、「G1→G3」格下げ、「差し→先行」位置取りショック。

 コスモス賞でドゥアイズを千切り捨てたように、本来はキレやスピードを生かすマイラーではなく、中距離を先行して力勝負に持ち込んで強いタイプ。
 陣営が資質を見誤りマイル中心に使われてきたが、今回やっとこの馬の適性に見合ったレース環境となる。
 距離に対して鮮度のあるタイミングで、モチベーションが上がり適性に向く環境下。パフォーマンスアップに期待。

▲ワイズゴールド

(血統)
父レインボーライン
母父キングヘイロー

(オプション)
多頭数内枠、「ダート→芝」、中央初出走。

 父レインボーラインはヴァイスリージェントの血を持つステゴ産駒。自身がNHKマイルCで好走したように、高いスピード適性もあり、特に牝馬産駒の中には、かなりスピード面で良い影響を与えられた馬も出てくるだろうと考える。
 母父キングヘイローもスピード面を強調する血で、G1で活躍する馬を多数輩出している。
 ワイズゴールド自身、馬体が小さくかなり非力な印象で、正直「良く関東オークス出走にこぎ着けたなぁ」と思っているくらい。
 おそらく適性ではなく、ここまでスピード能力の高さだけで、ここまでのし上がって来たのであろう。
 スピード色強い血統背景を持つ小柄な馬が、馬力重視の世界でここまでやれるのであれば、馬力の重視されない世界ではもっと活躍のでは?とも考える。

 普段良馬場の軽い馬場に走り慣れたJRA所属馬は、今回道悪になり、大半が「楽→苦」の馬場状態となる。
 ワイズゴールドにとっては不慣れな芝のスピード競馬も、馬場悪化により、その不利が解消されるものと思われる。穴馬として考えてみたい。


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