セントウルS2023予想
セントウルS アイビスサマーDの経験を活かして。

軍神マルス
08期 予想歴25年

◎ジャングロ
  6着/3人気

○ピクシーナイト8着/4人
▲アグリ2着/2人
△モリノドリーム11着/11人


★傾向分析★
2018年 タイム 1’08”8 (重) 1FAve=11.47 3FAve=34.40
テン33.3-上がり35.5 『前傾』
1着ファインニードル・・・アドマイヤムーン×Mark of Esteem=フォーティナイナー×ネヴァーベンド 〔10-c〕 6-6
2着ラブカンプー・・・ショウナンカンプ×マイネルラヴ=プリンスリーギフト×ミスプロ 〔4-m〕 1-1
3着グレイトチャーター・・・サクラバクシンオー×Giant's Causeway=プリンスリーギフト×ストームバード 〔8-f〕 14-14

2019年 タイム 1’06”7 (良) 1FAve=11.12 3FAve=33.35
テン33.0-上がり33.7 『前傾』
1着タワーオブロンドン・・・レーヴンズパス×Dalakhani=ミスプロ×ネヴァーベンド 〔4-n〕 7-7
2着ファンタジスト・・・ロードカナロア×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔16-g〕 3-2
3着イベリス・・・ロードカナロア×ボストンハーバー=キングマンボ×ボールドルーラー 〔3-c〕 4-4

2020年 タイム 1’07”9 (良) 1FAve=11.32 3FAve=33.95 →中京芝1200mで代替
テン33.0-上がり34.9 『前傾』
1着ダノンスマッシュ・・・ロードカナロア×スピニングワイルドキャット=キングマンボ×ストームバード 〔4-r〕 4-4
2着メイショウグロッケ・・・メイショウサムソン×マンハッタンカフェ=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔13-a〕 8-8
3着ミスターメロディ・・・Scat Daddy×Deputy Minister=ストームバード×ヴァイスリージェント 〔8-k〕 5-4

2021年 タイム 1’07”2 (良) 1FAve=11.20 3FAve=33.60 →中京芝1200mで代替
テン32.9-上がり34.3 『前傾』
1着レシステンシア・・・ダイワメジャー×Lizard Island=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔9-g〕 2-2
2着ピクシーナイト・・・モーリス×キングヘイロー=ロベルト×リファール 〔3-d〕 6-6
3着クリノガウディー・・・スクリーンヒーロー×ディアブロ=ロベルト×ヘイロー 〔7-c〕 4-4

2022年 タイム 1’06”2 (良) 1FAve=11.03 3FAve=33.10 →中京芝1200mで代替
テン32.5-上がり33.7 『前傾』
1着メイケイエール・・・ミッキーアイル×ハービンジャー=ディープインパクト×ダンチヒ 〔2-w〕 5-5
2着ファストフォース・・・ロードカナロア×サクラバクシンオー=キングマンボ×プリンスリーギフト 〔9-e〕 2-2
3着サンライズオネスト・・・ダイワメジャー×ジャングルポケット=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔A1〕 6-8

 流れは、テン-上がりのラップ差がほとんど変わらない『一貫』の流れや、テンが速い『前傾』になりやすい。
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
 展開的には差しが最も恵まれるのだが、開幕週ということもあり好走馬のほとんどが4コーナー5番手以内の逃げ・先行馬が好走多し。

 血統の傾向は、サクラバクシンオー産駒が得意とする重賞(=07年2着→08年1着カノヤザクラ、08年3着スプリングソング、10年1着・11年3着ダッシャーゴーゴー、13年1着→14年2着ハクサンムーンは母父サクラバクシンオー、16年1着ビッグアーサー、18年3着グレイトチャーターなど)で、好走馬も多いです。
 ヴァイスリージェント系やストームバード系、フォーティナイナー系なども好走していて、スプリント~マイル重賞で強い血統がそのまま好走しやすいと考えます。
 また近年母父トニービンが好走していて、欧州スタミナ血統を有することでスピード持続能力が高まるような配合馬が狙い目と考えます。

 ステップの傾向は、近2走内にアイビスサマーDを好走している馬との相性が良い傾向。適性が似ていると思われます(=07年1着サンアディユ、08年1着カノヤザクラ、09年1着アルティマトゥーレ、11年1着エーシンヴァーゴウ、13年1着ハクサンムーン、16年2着ネロ、17年2着ラインミーティア、18年2着ラブカンプーなど)。
 前走北九州記念組は、好走馬も大敗馬も好走馬がいるのだが、差し馬の好走が多い傾向。前走小回りの小倉芝コースで外を回して届かなかったようなタイプは反撃可能。また北九州記念5着以内か3番人気以内の場合に好走している傾向。

 またサマースプリントシリーズで好走しているような牝馬は、斤量でアドバンテージがあり好走しやすいようです。

★予想★
セントウルSのポイントは、
①開幕週なので、逃げ・先行に位置できそうな馬を上位に。内枠ならばなお良し。基本的には4コーナー5番手以内に位置しそうな馬を。
②サクラバクシンオー産駒は特注。
③テンのダッシュ力(=パワー型)に優れ、スピードの持続性能型をもつ馬(=血統ならばダンチヒ系、ストームバード系、ヘイロー系、ヴァイスリージェント系、フォーティナイナー系)。ミスプロ系もダート質な流れに有効。さらに欧州型の要素が隠し味になっているようなタイプが◎。
④軽量馬(=特に55キロ以下の牝馬)にも注意。
⑤サマースプリントシリーズ好走馬。特注はアイビスサマーD好走馬。
⑥北九州記念組は内容を良く検討する必要あり(=着順の逆転がありうる)。差し上位の場合は、好走しやすいのは先行してちょい負けした馬。前残りの結果なら、前に展開しての好走馬がそのまま好走しやすい。

◎ジャングロ・・・More Than Ready×Broad Brush=ヘイロー×マイナー 〔8-c〕
 前走アイビスサマーD6着(=新潟芝1000m:0.6秒差)。阪神芝コースは(2-1-0-0)、芝1200m戦は(2-0-1-0)。
More Than Readyはヘイロー系で、本領を発揮するのはスピードの活きる短距離〜マイル。芝は平坦、ダートは脚抜きの良い馬場に向く。母父Broad Brushはマイナー系で、名馬コリンを経てドミノに遡れる異系中の異系で、母の父がリボー系だからさらに異系色を増しているが、自身はターントゥ3×3の強いクロスを持つため、産駒のブロードアピールの切れ切れの末脚はこのクロスのなせる技。どの異系血統にも言えることだが、肉体的にも精神的にも健康さを伝え、高齢になっても力が衰えない。ダート向き。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

○ピクシーナイト・・・モーリス×キングヘイロー=ロベルト×リファール 〔3-d〕
 前走京王杯SC8着(=東京芝1400m:0.4秒差)。阪神芝コースは(0-0-1-1)、芝1200m戦は(1-2-0-2)。
 モーリス産駒はロベルト系で、現状では2着や3着が多く、良血の評判馬も新馬戦で2着や3着に敗れるケースが見受けられる。もともと仕上がりの早い父系ではなく、忙しい距離に向く血統ではない。2着が多いのは、切れ味がないのではなく、一瞬の加速が得意ではないため。緩急のある流れより、ワンペースや締まった流れのほうが能力を発揮できる。その意味で1600mは向く。距離延長で良化し、力のいる洋芝が合う。母父キングヘイローはリファール系で、嵌れば大物喰いも出来るが、いつ嵌るかあてにならない展開次第の大穴血統。旬の時期は格上げでも狙い、旬を過ぎた実績馬は深追いしないのがポイント。気合をつけて前々で勝負するか、後方一気に懸けるか、自分の型に徹すると高い能力を示し、逆に人気を背負って中途半端に脚を溜めると勝ちきれない。勝率や連対率が高いのは、福島・札幌・函館の芝で、小回りの方が届く差し馬も多い。ハイペースに強い反面、緩急があると勝負どころの反応が鈍かったり、馬群の外しか回れなかったり、展開に左右されるため安定感はないが、このツボの狭さが大穴の多さを生んでいる。また叩き良化型で、休み明けは不振。詰まったレース間隔で調子を上げる。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

▲アグリ・・・Caravaggio×War Front=ストームバード×ダンチヒ 〔9-f〕
 前走チェアマンズSP5着(=香港芝1200m:1.1秒差)。阪神芝コースは(3-0-2-0)、芝1200m戦は(0-0-0-3)。
 Caravaggio産駒はストームバード系で、母父がヒムヤー系など異系色が強く、配合牝馬によって特徴こそ違っても、そこはスキャットダディ系。産駒は満遍なく走るだろう。まずは2歳から3歳春の短距離、マイル狙い。母父War Frontはダンチヒ系で、一般的に仕上がりが早く2歳から活躍するが、成長力に多少の難点あり。日本だと京王杯2歳S、ファンタジーSが適重賞といった感じ。3歳、古馬は関屋記念。ダートは中距離もこなしそう。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△モリノドリーム・・・モーリス×アドマイヤムーン=ロベルト×フォーティナイナー 〔1-s〕
 前走TVh杯1着(=函館芝1200m)。阪神芝コースは初で、芝1200m戦は(4-1-0-0)。
 モーリス産駒はロベルト系で、現状では2着や3着が多く、良血の評判馬も新馬戦で2着や3着に敗れるケースが見受けられる。もともと仕上がりの早い父系ではなく、忙しい距離に向く血統ではない。2着が多いのは、切れ味がないのではなく、一瞬の加速が得意ではないため。緩急のある流れより、ワンペースや締まった流れのほうが能力を発揮できる。その意味で1600mは向く。距離延長で良化し、力のいる洋芝が合う。母父アドマイヤムーンはフォーティナイナー系で、体の柔らかい産駒が多く着実にスピードを伝えるフォーティナイナー系。2歳の短距離から走れる仕上がりの早さと、芝・ダート兼用の快速スピードを持つ。好位で折り合い、馬群の内で我慢もでき、ギアチェンジの速さや競馬上手の賢さが目につく。インを通れる脚を持ち、芝の1枠の成績が良く、内枠の好走が多い。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。


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