オークス2010予想

のび犬
10期 予想歴7年

◎ショウリュウムーン
  17着/2人気

○シンメイフジ11着/6人
▲アパパネ1着/1人


〈過去の傾向〉
 差し、追い込み馬が優勢

 阪神改修後の桜花賞組は0.5差以内か5着以内の馬しか連対していない→今年は1着アパパネ~9着コスモネモシンまで

 桜花賞から連対した馬は全て桜花賞で差し、追い込みの競馬をしていた→ショウリュウムーン、シンメイフジ、ギンザボナンザ、アニメイトバイオ、コスモネモシン

 フローラS組は差して好走した馬しか連対していない→前残りだった今年のフローラS組は軽視

〈血統傾向〉
 ノーザンダンサー系を持つ馬が強い。あと、やっぱりサンデー系。特にスペシャルウィーク産駒は2勝しており注目。グレイソヴリン系も2勝している。
 トールポピーと同じ血統構成のアプリコットフィズ、サンデー系×トニービンのギンザボナンザ、シーザリオと似た血統構成のコスモネモシン、モーニングフェイス、スペシャルウィーク×ノーザンダンサー系のタガノエリザベートに注目

〈展開〉
 アグネスワルツは逃げたい逃げ馬。先行馬も多く、スローペースにはならないのでは?平均ペースを予想。

〈馬場〉
 内から3分どころまでが伸びる。外差しも効き始めているらしいが……

〈データで残った馬の考察〉
コスモネモシン
 血統は良い。が、中山の方が得意な印象。桜花賞もインパクトに欠ける内容。

ショウリュウムーン
 桜花賞で差して好走。直線で前が塞がる不利がありながらも立て直してからもグンと一伸び。ただ、調教がイマイチで体調に不安が。

ギンザボナンザ
 血統は良い。が、クイーンCで負けて、アネモネSで巻き返したあたり、中山向きの印象。

アニメイトバイオ
 東京で好走しているのは魅力。ただ、ワンパンチ足りない印象。

シンメイフジ
 桜花賞で追い込んで凡走も、上り最速。新潟2歳Sでは長い直線をフルに使ってグングン伸びており、東京は合いそう。ただ、持久力を問われる展開は経験しておらず、不安要素。

アパパネ
 桜花賞で先行していたため、データ的には買えない……しかし、桜花賞はそれを補って余りある内容。

〈結論〉
 馬体、走り、血統などで「距離が伸びて良い」と判断できるスキルがあればいいのですが、私には馬を見る目がないので、データに頼りました。 
 オークスは差し、追い込み馬が優勢なレースで、本番で先行して好走した馬でも差して好走した経験がありました。1600以下の距離を先行してスピードで押し切ってきた馬には厳しく、折り合いのつく差し、追い込み馬が台頭する舞台なのでしょう。ということで、差し、追い込み馬を買って、逃げ、先行馬は軽視しました。

 本命はショウリュウムーン。桜花賞では直線でフラフラしながらも差し馬では最先着の4着。エンジンがかかったところでアパパネとエーシンリターンズに進路を塞がれ、立て直してからもう一伸びしていました。スムーズな競馬なら勝ち負けできた内容だったと思います。チューリップ賞ではアパパネに勝っていますし、逆転にも十分期待できます。

 対抗はシンメイフジ。こちらは桜花賞で大外から追い込んで6着。見た目のインパクトはあまり感じませんでしたが、終始外を回ったこと、前残り気味のレースだったことを考えれば巻き返しても不思議ではないと思っています。

 アパパネは三番手。先行して桜花賞を勝った馬なので、データ的には軽視すべきなのですが、レース内容を見たら消せませんでした。東京の赤松賞では差して圧勝していますから、適性も十分と見ます。

 馬券はワイドのボックスで。


tipmonaとは?

オークス2010回顧

のび犬
10期 予想歴7年

次走狙い:アグネスワルツ


〈レース回顧〉
 アグネスワルツが先手を取ろうとするところをニーマルオトメが強引に先行、後続を引き離して逃げた。2番手のアグネスワルツも3番手集団に3、4馬身リードをとった。3番手はまさかまさかのショウリュウムーンの積極策。サンテミリオンは中団の外を追走。アパパネはスタート直後はかかる素振りも見られたが、道中はしっかり折り合って後方からの競馬。シンメイフジは殿から。ニーマルオトメ、アグネスワルツのリードは3C前には6馬身ほどあったが、直線手前では後続が差を詰めていた。ニーマルオトメが失速するところをアグネスワルツが先頭に。ショウリュウムーンは失速。内を突いてアプリコットフィズも伸びてくるがアグネスワルツを捕えきれない。そこへ外枠の2頭、アパパネとサンテミリオンが差してきた、残り200でアグネスワルツを交わし、2頭のマッチレースに。互いに譲らず、結果は中央GⅠ史上初の同着に。

 アパパネはこれで牝馬二冠達成。高速マイルと重馬場の2400で共に力強い末脚を披露し、この世代のトップであることを改めて証明した。ただ、秋は馬の成長などもあって春の勢力図が一変することもあり、秋も中心視できるかどうかは前哨戦をしっかり分析して判断したい。
 
 サンテミリオンは「フローラSを先行して好走してきた馬は消し」というデータで切ってしまったが、フローラSのタイム評価は非常に高かった。フローラS2着のアグネスワルツが3着に粘っていることからも、フローラSはレベルが高かったと言えるだろう。「差し、追い込み馬が台頭する」という傾向は正しかったが、差し、追い込みの経験にこだわりすぎたのは失敗。本番で控える競馬ができそうなら、それまで先行していた馬でも買うべき。
 
 差し、追い込み馬が台頭する中、2番手から粘ったアグネスワルツのスタミナは高く評価したい。もっとも、レースの流れは中盤のラップが緩く上りの速い瞬発力勝負なので、アグネスワルツが強い競馬をしたというよりも距離適性が高かったと言えるのではないだろうか。今後はもちろん秋華賞でも注目だが、2200のエリザベス女王杯で狙いたい。

 本命にしたショウリュウムーンは先行して17着。差し、追い込みの競馬を期待しての本命だったのだが……重馬場のチューリップ賞で力強く伸びてアパパネを下していたので大敗の原因は馬場ではない。やはり距離が長く、それを先行したためバテてしまったのだろう。また、体調もあまり良くなかったようだ。

 対抗のシンメイフジは1Cでズルズルとポジションを下げて最後方からの競馬。道中の手応えも悪かった。重馬場では彼女の持ち味は活かせなかった。

〈感想〉
 アパパネとサンテミリオンの激しい叩き合い、そして、中央GⅠ史上初の同着という結末……歴史に残る素晴らしいレースだったと思います。蛯名騎手と横山騎手のインタビューもおもしろかった(笑)

 ただ、予想の方は酷い有様でした。フローラSの優秀な時計も、雨の予報も、全てを無視してデータに頼りきった結果がこれです。「自分では馬の適性を見抜けないから」とほとんど予想を放棄したような発言までして……
 ナンデデビューの春天の予想でも本命馬が惨敗(しかも斜行して18着に降着)していますが、あれは自分なりに考え抜いて出した結論だったので、反省はしていますが、後悔はあまりしていません。しかし、今回の予想は考え抜こうとしなかった……過去の傾向が「差し、追い込み馬が台頭する」という大きなヒントを与えてくれていたのに、それを活かそうとする努力が足りませんでした。後悔の念でいっぱいです。

 ショウリュウムーンの先行策は誤算でしたが、あの惨敗では「なんで先行したんだ!」と騎手を責める気にはなれませんね。どんな競馬をしていても勝ち負けは難しかったのではないでしょうか。
 
 シンメイフジは高速馬場で斬れに斬れた新潟2歳Sの内容を評価しての対抗評価だったわけで、雨の予報がでているのだから、斬れ味が殺されて持ち味が活きない可能性も十分に考えられたはずですよね……いかに適当な予想をしてしまったかが良くわかります。

 もうこんな適当な予想はしません!ダービーではとことん考え抜いて結論を出したいと思います。

〈次走狙い馬〉
 次走狙い馬はアグネスワルツです。レース回顧にも書いていますが、差し、追い込み馬が上位を占める中、2番手から粘ったこのメンバーでは異質の存在。ペース自体は決して速くなかったので「強い競馬をした」とは思いませんが、距離への適正は十分に示してくれたと思います。秋華賞でも注目の一頭だと思いますが、そこでどんな結果になっても2200のエリザベス女王杯では注目したいですね。重馬場になったらなおさらです。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >