08期 予想歴25年
◎ソールオリエンス
3着/1人気
○タスティエーラ2着/2人
▲ドゥレッツァ1着/4人
△サトノグランツ10着/3人
★傾向分析
2018年 タイム 3’06”1 (良) 1FAve=12.41 5FAve=62.03
テン5F62.7-中盤5F64.2-上がり5F59.2 『加速・中弛み』
1着フィエールマン・・・ディープインパクト×Green Tune=ディープインパクト×ニジンスキー 〔不明〕 5-6
2着エタリオウ・・・ステイゴールド×Cactus Ridge=サンデーサイレンス×ストームバード 〔5-f〕 8-6
3着ユーキャンスマイル・・・キングカメハメハ×ダンスインザダーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-l〕 10-10
2019年 タイム 3’06”0 (良) 1FAve=12.40 5FAve=62.00
テン5F62.4-中盤5F62.9-上がり5F60.7 『加速・中弛み』
1着ワールドプレミア・・・ディープインパクト×Acatenango=ディープインパクト×ハンプトン 〔3-d〕 8-6
2着サトノルークス・・・ディープインパクト×Sadler's Wells=ディープインパクト×サドラーズウェルズ 〔9-b〕 12-7
3着ヴェロックス・・・ジャスタウェイ×Monsun=サンデーサイレンス×スターリング 〔不明〕 4-4
2020年 タイム 3’05”5 (良) 1FAve=12.37 5FAve=61.83
テン5F62.2-中盤5F62.6-上がり5F60.7 『加速・中弛み』
1着コントレイル・・・ディープインパクト×Unbridled's Song=ディープインパクト×ミスプロ 〔1-s〕 5-4
2着アリストテレス・・・エピファネイア×ディープインパクト=ロベルト×ディープインパクト 〔1-l〕 7-4
3着サトノフラッグ・・・ディープインパクト×Not For Sale=ディープインパクト×グレイソヴリン 〔7〕 15-14
2021年 タイム 3’04”6 (良) 1FAve=12.31 5FAve=61.53 →阪神芝3000mで代替
テン60.0-中盤65.4-上がり59.2 『加速・中弛み』
1着タイトルホルダー・・・ドゥラメンテ×Motivator=キングマンボ×サドラーズウェルズ 〔9-c〕 1-1
2着オーソクレース・・・エピファネイア×ディープインパクト=ロベルト×ディープインパクト 〔16-a〕 10-9
3着ディヴァインラヴ・・・エピファネイア×ディープインパクト=ロベルト×ディープインパクト 〔8-g〕 6-6
2022年 タイム 3’02”4 (良) 1FAve=12.16 5FAve=60.80 →阪神芝3000mで代替
テン58.7-中盤62.7-上がり61.0 『前傾・中弛み』
1着アスクビクターモア・・・ディープインパクト×Rainbow Quest=ディープインパクト×レッドゴッド 〔1-l〕 2-1
2着ボルドグフーシュ・・・スクリーンヒーロー×Layman=ロベルト×サンデーサイレンス 〔16-b〕 10-4
3着ジャスティンパレス・・・ディープインパクト×Royal Anthem=ディープインパクト×ヌレイエフ 〔2-s〕 6-4
5F分割で考えると、『前傾』『加速』と年によって違いはあるが、必ず中盤が弛む『中弛み』であること。3000mへの距離に全馬が距離適性で不安があるからなのであろう。
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
展開上では有利なはずの追込は難しく、長距離戦ということもあり比較的前に位置して展開しないとダメな傾向。
『前傾』(=02年、04年、06年、08年、09年、17年、22年)は、追込→差しに捲った馬が連対。追込は届かないが早めに捲って動けるスタミナがあれば好走可能。展開上(『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎)、差しも有利ですが捲れる脚は必要。
『加速』(=00年、01年、05年、11年、14年、18年、19年、20年、21年)は、差し・追込は展開上不利な位置取り(『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×)で、逃げ・先行が好走。ここでも差し→先行と捲り気味に動いたタイプは好走。
血統の傾向は、サンデーサイレンス系の好走が多いですが、母系がポイント。母系にニジンスキー系、サドラーズウェルズ系など欧州スタミナ型血統が入っている馬が好走多し。またサッカーボーイ系(=ファイントップ系)も菊花賞馬2頭輩出で注目の血統です。
ダンスインザダークは母父マルゼンスキー(=ニジンスキー系)、エルコンドルパサーは母父サドラーズウェルズ。リンカーンの母系はトニービン×サドラーズウェルズだし、ドリームパスポートの母系は、トニービン×ディクタス(=ファイントップ系)。
またサンデーサイレンス系の中でもステイゴールド産駒は好走馬が多く、相性が良い傾向。
他に目立つ血統は、ロベルト系。ブライアンズタイムも菊花賞連対馬を多く排出しています。
とにかく過去に好走馬を出している血統には、要注意。
また母父サンデーサイレンスも好走馬を排出(=06年1着ソングオブウインド、07年1着アサクサキングス、09年3着セイウンワンダー、10年1着ビッグウィーク、16年3着エアスピネルなど)で、これも要注意。
牝系の傾向は、No.〔1〕〔4〕〔9〕〔16〕の牝系が好走が多い。
No.〔1〕の牝系は、上がり馬よりも春のクラシック路線ですでにオープン戦や重賞で好走していた馬(=00年3着エリモブライアン、03年1着ザッツザプレンティ・2着リンカーン・3着ネオユニヴァース、05年3着ローゼンクロイツ、06年2着ドリームパスポート、10年2着ローズキングダムなど)が好走しやすい。
No.〔4〕の牝系は、No.〔1〕と同じく上がり馬よりも春のクラシック路線ですでにオープン戦や重賞で好走していた馬(=00年1着エアシャカール、02年2着ファストタテヤマ・3着メガスターダム、07年1着アサクサキングス、16年3着エアスピネルなど)が好走しやすい。
No.〔9〕の牝系は、クラシックでの好走もあるが本格化してセカンドステージに入ると好走しやすい傾向(=06年1着ソングオブウインド、07年2着アルナスライン、08年2着フローテーション、13年2着サトノノブレス、15年1着キタサンブラックなど)。
No.〔16〕の牝系は、距離が延びて本領発揮型のステイヤータイプ(=01年1着マンハッタンカフェ、02年1着ヒシミラクル、05年2着アドマイヤジャパン、08年3着ナムラクレセント、12年1着ゴールドシップ・3着ユウキソルジャー、13年1着エピファネイア、14年1着トーホウジャッカル、15年3着リアファルなど)。
分枝記号は、c記号が良く好走していて、高い心肺能力を持ち開幕週や最終週での持久力勝負に強い特性が活きているものと思われます。
ステップの傾向は、前走神戸新聞杯組が好走馬が多く、近年は好走馬を素直に評価するのがポイント。
セントライト記念好走馬は菊花賞適性と違うので過信は禁物。内容を考えて取り捨てを考えることが必要。
また裏路線からの鮮度の高い上がり馬には注意。
また菊花賞でとても大切なことは、内枠有利ということ。距離が3000mなので外を回ることでさらに距離を多く走ることは不利。先行するならまだ好走可能ですが、テンでダッシュしなければならない点は不利。外枠の差し馬は不利が多いと考えて良いかと思います。内枠の差し馬なら、直線で前が開けば好走可能。
★予想★
菊花賞のポイントは、
①『中弛み』が基本。前につけられる経済コースを通れる馬が好走しやすく、4コーナー5番手以内が好走しやすい。
②スタミナ型サンデーサイレンス系重賞。ロベルト系も好相性。非サンデーサイレンス系配合馬は割引。
③No.〔1〕〔2〕〔4〕〔9〕〔16〕の牝系は好走しやすい。前走トライアル好走のNo.〔16〕の牝系は特注。
④神戸新聞杯好走馬で、ダービー上位好走馬なら堅軸となる。神戸新聞杯で4着前後でキレ負けした馬なら、反撃可能。
⑤セントライト記念組は、時計の速いレースでの好走馬は中距離のスペシャリストなので軽視すべき。
⑥裏路線の鮮度の高い馬は要注意。近走条件戦好走馬でもステイヤータイプなら要注意。3着候補に検討すべし。
⑦内枠有利。最内枠の馬は特注。
⑧馬場悪化ならより、長距離戦なので前に位置する馬をより重視すること。
⑨京都芝コース巧者にも注目。
◎ソールオリエンス・・・キタサンブラック×Motivator=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔1-k〕
前走セントライト記念2着(=中山芝2200m:0.3秒差)。京都芝コースは初で、芝3000m戦も初。23年皐月賞1着、ダービー2着馬。
キタサンブラック産駒はサンデーサイレンス系で、重賞好走馬がまだ少なめで、未知数の種牡馬。父ブラックタイドの特徴としては、ブラックタイド産駒はサンデーサイレンス系で、ディープインパクトの全兄でもあり同配合。現役時代もディープインパクトと比較して馬格で上回り、その傾向は産駒にも現れているようで本馬も馬体重は480kg前後。ディープインパクト産駒のイメージだと芝でキレる脚を使う中距離型のタイプなのだが、本産駒の傾向としては逃げ・先行の粘り込みだが、それほど器用とは思えない様子で、ゆったり流れる展開を前々で押し切るか、ハイペースを大外から差し切る競馬が合う。適距離は芝1600m~2200mで直線の長いコース向きだが、もっさりした馬はダートが主戦場になる可能性も高い。母父Motivatorはサドラーズウェルズ系で、芝向きの中距離血統。日本では決め手勝負で苦労するが、時計のかかる馬場や消耗戦になると台頭。本格化後はとことん強い。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳から3歳前半の時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。
○タスティエーラ・・・サトノクラウン×マンハッタンカフェ=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔9〕
前走ダービー1着(=東京芝2400m)。京都芝コースは(1-0-0-0)、芝3000m戦は初。23年皐月賞2着、ダービー1着馬。
サトノクラウン産駒はノーザンダンサー系で、芝の中距離で代表産駒を出しつつ、芝1200mに強い馬やD1800mに強い馬も出る。早い上がりや鋭い切れ味で勝負するタイプよりは、短い直線、上がり35秒台くらいに合う馬が多い。母父マンハッタンカフェはスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
▲ドゥレッツァ・・・ドゥラメンテ×More Than Ready=キングマンボ×ヘイロー 〔2-f〕
前走日本海S1着(=新潟芝2200m)。京都芝コースは(1-0-0-0)、芝3000m戦は初。
ドゥラメンテ産駒はキングマンボ系で、芝1800mの人気馬は安定している一方、芝1200mの勝ち鞍は少なく、短距離向きの速さと俊敏さはいまいち。ゆったりした流れで折り合い、末脚を使う競馬に向く。道悪での勝利も多く、いろいろな条件に融通が利く万能性がある。More Than Readyはヘイロー系で、本領を発揮するのはスピードの活きる短距離〜マイル。芝は平坦、ダートは脚抜きの良い馬場に向く。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
△サトノグランツ・・・サトノダイヤモンド×Oratorio=ディープインパクト×ダンチヒ 〔14-f〕
前走神戸新聞杯1着(=阪神芝2400m)。京都芝コースは(1-0-0-0)、芝3000m戦は初。
サトノダイヤモンド産駒はディープインパクト系で、基本的に晩成型で、中長距離に向くタイプ。ロングボディの馬体が特徴のため、大跳びの馬が多いと思われ、内枠より外枠の得意な馬が出たり、広いコースで本領を発揮する馬も出るだろう。スピード母系のなら マイルにも対応可能。母父Oratorioはダンチヒ系で、1400m〜1600m向きの芝向き血統だが、気性が悪く、人気でもあてにならず、一方、人気薄で突っ込む穴タイプが多い狂気の血統。
分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。
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