エリザベス女王杯2023予想
前走凡走した馬が断然に面白い!

夏影
14期 予想歴40年

◎ビッグリボン
  11着/11人気

○アートハウス13着/9人
▲ハーパー3着/3人
×ブレイディヴェーグ
×ライラック


下記は近年京都で行われた当レース好走馬とその前走を記したものである。

2019年
ラッキーライラック 4歳 府中牝馬S  3着
クロコスミア    6歳 府中牝馬S  5着
ラヴズオンリーユー 3歳 休み明け

2018年
リスグラシュー   4歳 府中牝馬S  2着
クロコスミア    5歳 府中牝馬S  5着
モズカッチャン   4歳 休み明け

2017年
モズカッチャン   3歳 秋華賞    3着
クロコスミア    4歳 府中牝馬S  1着
ミッキークイーン  5歳 休み明け

2016年
クイーンズリング  4歳 府中牝馬S  1着
シングウィズジョイ 4歳 府中牝馬S  7着
ミッキークイーン  4歳 休み明け

2015年
マリアライト    4歳 オールカマー 5着
ヌーヴォレコルト  4歳 オールカマー 2着
タッチングスピーチ 3歳 秋華賞    6着

 3歳馬が馬券に絡んだ事例は2つで、いずれも秋華賞で凡走した馬である。人気になる秋華賞激走馬よりも、力を出し切れず凡走した馬の方が疲労が少なく面白い。

 エリザベス女王杯はかなりハードなレースで、疲労の度合いが問われる。秋華賞からのローテとなると、短いレース間隔でG1レースを2連戦する事になり疲労を残しやすい。
 古馬の場合、前哨戦がG2となるので、多少疲労面で有利だという事なのだろう。古馬では前哨戦勝ち馬の連続好走例は2つ存在する。しかしながら、やはり前走凡走した馬が圧倒的に疲労面で有利だという事を近年の傾向としてはっきりしている。
 古馬勢の前哨戦の大半は府中牝馬Sかオールカマーと、非根幹距離レースである事も大きいだろう。同じ非距離体系のレースだけに、叩き台として機能しやすく有利に働くのだろう。結局、前走凡走した馬断然面白いという事。だからこそ波乱の多いレースなのである。

 面白い現象として、「実力馬の休み明け3着」が多い事が挙げられる。
 実力馬の休養明けというのは疲労は無く、能力が高いので崩れはしない。しかし叩き良化型のステイヤーが多く活躍するレースだけに、"ぶっつけでは仕上がり切らず力を出し切れずに終わる" という事なのだろうと考える。

 血統面では、やはりフランス色が一番。ディクタスの影響が強いステゴ系ではラッキーライラック、クロコスミアは3年連続の2着、リスグラシューは父も母もフランス色が強い。2年ミッキークイーンも母がフランス産馬、クイーンズリングは母母がフランス産馬、マリアライトの母父は凱旋門賞2着馬。ヌーヴォレコルトの父ハーツクライはトニービンの影響が強く受けた種牡馬だ。

◎ビッグリボン

(血統)
父ルーラーシップ
母父ディープインパクト

(オプション)
「2000→2400→2200㍍」バウンド距離短縮、生涯初G1。

 ステップ面での異端性を評価。前走8着凡走と疲労が無いタイミングであると共に、唯一の距離短縮馬。ただ1頭短距離縮による体力補完の恩恵を受ける。
 前走は、重馬場という舞台で牡馬との対決。道中5番手の前目の位置取りから、まともに牡馬相手に力勝負持ち込み、体力負けした形。
 今回は牝馬限定戦で、体力面では楽になるステップ。

 父はトニービン色の強いルーラーシップ。「ディープインパクト ✕ ヨーロッパ血統」も同レースとは相性の良い血で、過去に複数の好激走例を持つ。2015年はマリアライト1着、タッチングスピーチ3着。2年連続3着のミッキークイーンなど。

 

○アートハウス

(血統)
父スクリーンヒーロー
母父ヴィクトワールピサ

(オプション)
「1800→2200㍍」距離延長、「57→56kg」斤量減。


▲ハーパー

(血統)
父ハーツクライ
母父ジャンプスタート


(オプション)
「2400→2000→2200㍍」距離延長、生涯初古馬対戦。


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