09期 予想歴27年
◎ヴィクトワールピサ
3着/1人気
○ヒルノダムール9着/3人
▲エイシンフラッシュ1着/7人
×ダノンシャンティ
粒揃いの有力馬たちがほぼ無事にダービーまでコマを進められました。
その夢の瞬間に向かって日々少しずつ盛り上がって来ています。
世間の話題はヴィクトワールピサとペルーサの対決、世代ではこの2頭が抜けている存在と思われているようです。付け入る余地がないのか。
ならばあえて反対勢力になって切り込んで見る。
【ヴィクトワールピサ】
これまで先行~差し、内~外からと良重の馬場を問わない経験がある。スピードがあってタフさもあり、フットワークが大きく反応も早い。関東への長距離輸送もこなし、これまで6戦して5勝2着1回(内重賞3戦3勝)はダントツの実績。欠点らしいものがないのも信頼につながる要因でしょう。
(反撃)
・東京コース未経験、初の左回りでもある
・近2走が道悪~荒れ馬場
・Hペースの皐月賞を有利な内寄りのコース取り、乾いて来ていた内側もプラス
・一度の騎乗のみで鞍上にかかる重圧は皐月以上
・父ネオユニヴァース、昨年のロジユニヴァースも道悪のダービー馬
・タフな凱旋門賞の登録は馬場適性からなら、高速決着への不安
まだ完全に掴み切れていない岩田騎手が、初のコースと回りにどう馬を操るのか。どのタイミングで仕掛け、追い出して来るのか。
マークする相手と位置取りの関係は?ペルーサよりも前か後ろか。
スローペースは望めない流れに再度内に入り込むのか。
ピサが取りこぼすとすれば、鞍上の腹の据え方次第でしょう。
【ペルーサ】
4戦4勝の安定感から無敗の神話が現実になる可能性がある。
前後ともにバランスの取れた馬体には惹かれるものがあり、強そうと思わせる印象がある。鞍上にリーディングを迎え、騎乗した過去東京3戦は3勝という布陣。前走の2400mではさらに距離伸びて良しという強さをアピール。
横山典は数ある有力馬の中からペルーサを選択。
(反撃)
・強豪との手合わせが1戦だけ(ピサは4戦)
・中3週での2400mを連戦
・無敗というのは欠点を見い出せていない点がある
・Mペース以上の多頭数での経験がない
・前2走は先行崩れの差し展開の利もある
・先行策がなく、差し展開の経験のみで自在性に欠ける
・父のピークは4歳秋のG13連勝、堅実なタイプで相手なり
・爪が小さくノメる馬場は不向き
・結局輸送のない過程でギリギリまで仕上げない追い切り内容
圧巻だった青葉賞の2着馬はデビュー2戦の相手。若葉Sでは先を見越した仕上がりの2着馬。新馬500万下の2着もその後の活躍が薄い。
Hペースの若葉Sは10頭立てと戦いやすく前崩れの展開。
ひとつとして激しくしのぎを削る争いはなく、好馬体と楽なレースぶりのイメージが優先してはいないか。
騎手間に敵視する頭があるならマークが必要となり、ライバルの動き出しに敏感になるはず。動けば対応し、控えれば抑える。前者だと差し有利、後者だと前有利な展開。ダービーは全体に早めに流れることが多く、好位から中団待機策が理想。両馬が早めに勝ちを意識する場合には先行馬たちは直線で飲み込まれることに。2強ムードの対決には有力勢が巻き込まれ、人気薄が絡んで来る流れを作ってくれる。立場上ペルーサの方が挑戦者、皐月の勝ちから迎え撃つはピサ。
この2頭を目標に16頭が襲いかかる。
【2強の格付け】
それなりの強豪との戦いの経験からピサが一歩リード。
持続するキビしい流れが理想のペルーサはペースの融通性が少なく評価を下げる。抑えまで。
【狙う】
皐月賞2~3着から巻き返しを図るヒルノダムールとエイシンフラッシュ。
ダムールはHペースを外外のロスから2着に持って来れた実力。
皐月では一番強い内容のレースぶり、ピサとの着差はライン取りの差。内より乾いていない外側を通りなおかつ2着争いを制する。デビューから鞍上が変わらない点がなにより不安が少ない。
大舞台こそ馬の実力の把握より気性面や癖を掴んでいることが重要。
出来不足の若葉SもHペースでの2着、前2走とも早いペースの好走は無視できない。心肺機能が高いと評価されているのも、線の細さをカバーしている原動力でしょう。ここは2強を後ろから徹底マークして、その時を待つ。
フラッシュは3カ月の間隔の開いた前走でも底力で何とか凌いだ。その後順調な過程を踏み、皐月よりも追い切りの内容から前進がある。父キングズベストは2000ギニー(1600m)勝ちから距離の不安が出やしないか、心配はその一点。スケールの大きな走りでも小回りに対応できるのも父の利点が出ている。
瞬発力もあり魅力的、京成杯のような先行策が可能なら抜け出すシーンがあっていい。けん制があるなら優位な立場に、早めにこられても内で脚をタメ分のオツリがものをいう。
前でフラッシュが後ろからダムールとでサンドしながら、展開次第で残り目を狙う。
【消し】
NHKG1勝ちを引っ提げてローテ通りのダノンシャンティ。
筋肉マンのその馬体は瞬発力が問われる舞台に向いて来る。前走は後ろから差し展開を自慢の末脚で差し切る。デビューからの4走ともスローの上がり勝負。
今回想定する入りから持続してラスト1Fの伸びが問われると思われ、鋭い切れ味は不要。詰まった胴の体型から2000mまでが理想。
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