08期 予想歴14年
◎ハンソデバンド
16着/13人気
大外枠でいい、賞金もいらない―――――
他の馬の邪魔もしないから、どうかダノンシャンティの代わりに
うちの犬をダービーに出走させてくれ。
と、意気込んでいるのは、近くの寺の住職だが
ここは門前払いにしておこう。
たまには思い出に浸る事があってもいい。
第44回のダービーに出走できなかったマルゼンスキーの事。
第55回のダービーを勝ったのはその子供サクラチヨノオーだった。
第66回のダービーはとある一等星に願いを賭けた。
そして第77回、ついにマルゼンスキー陣営の願いが叶って大外枠が開いた。
今年のダービー、本命はこの馬に贈りたい。
8枠18番、◎マルゼンスキー。
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ところで、「鳥肌が立つほど凄い競馬だった」
という表現をレースに使うのは、年に1度あるかないかの事件であり
主に驚愕のレコードや圧勝劇、直線の大激闘などがそれに該当する。
マルゼンスキーは主に前者であり、朝日杯や短波賞はまさにそれだった。
そんなバードスキンがスタンドアップするようなレースは
今年の上半期であっただろうか――――
なかなか無いものだが、私の中では1Rだけあった。
それは驚愕の粘りのレース。
競り掛けられても、さらに差し返す馬が1頭居たレース。
もうダメか…と思わせながら食い下がる底力。
マルゼンスキーに比べるのは無理があるが
私が今年一番と評するレースは、共同通信杯である。
2月の東京にハンソデバンド―――――間違えなく鳥肌が立った。
【レース予想】
ということで裏本命は◎ハンソデバンド。
この馬を本命にするにあたっては、まず"皐月賞最下位"という
いかにも面接官に堂々と「寝坊して遅刻しました」と
言ってしまった時ぐらいの不利な状況を弁明しなければならない。
陣営は敗因に関しては馬場が悪かったと一言だが
どうもローテーションに疑問がある。
本来、皐月賞を狙うならば、ジュニアCを勝った時点で短期休養に入り
トライアル→皐月賞が無難なはず。
しかし陣営は共同通信杯を使い、敢えて直接皐月賞に向かった。
これは明らかにダービーを意識したローテーションである!
いわば皐月賞は完全なる調教。2000m稍重を2分3秒、まずまずじゃないか。
この馬は使い続けて未勝利を勝ち、オープンに上がってきた馬。
血統自体もキツいクロスなく健康的であり、叩き良化型は間違いない。
手薄なNHKマイルを避けてここに挑んできた陣営の胸の内は
もしかしたらカーニバルで一杯なはずだ。
そして、冒頭で共同通信杯がベストレースといったのは
完全に勝ちパターンに持っていったアリゼオに競り勝ち
東京1800mでダノンシャンティを封じた。
これは世代一線級と言い切れるパフォーマンスである。
のちに2頭が重賞を勝ったことを考えると
この馬の底力は大舞台でも通用するだろう。
何よりも半袖という名前に、とてつもない勝負根性を感じる。(キッパリ)
ちなみにマルゼンスキーが出走できなかった年のダービーを
勝利したラッキールーラを管理していた調教師は
ハンソデバンドを管理する尾形調教師の祖父である。
今回は半袖播戸を一頭軸とするために○と▲は指名せず
△(相手)として選ぶのは、全部で6頭。
この世代はヒルノダムールを物差しとして考えるとわかりやすい。
【ヒルノダムール】
新馬で[アリゼオ]の2着。
ラジオNIKKEI杯2歳Sで[ヴィクトワールピサ]、[コスモファントム]らの4着。
若駒Sで1着。(2着ルーラーシップ)
若葉Sで[ペルーサ]の2着。
皐月賞で[ヴィクトワールピサ]の2着。(3着エイシンフラッシュ)
このヒルノダムールに先着した馬4頭を一線級として扱う。
ヒルノダムール負けた馬は、ほとんどが上がりでも負けてる
いわば"差し切られた馬"たちなので、直線長い東京では消し。
もちろんダムール自身を加えつつ、さらに京都新聞杯で抜群に伸び、
まだ底を見せていないレーヴドリアンと合わせて相手6頭。
買い目
三連複一頭軸
11-(2、5、6、7、9、12)
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衣替えのシーズンだが、やや肌寒さが残る東京。
明日は20度まで気温が上がらないらしい。
土砂降りの後だった昨年を含め、ダービーはここ10年ほとんど
現地に見に行ってるのだが、その中でも一番涼しい年になりそうだ。
ハンソデ観戦は少々さぶいぼカーニバルになりそうだが、良く考えてみよう。
みんな新しい半袖シャツを"買う"のは、これぐらいの陽気の時じゃないか。
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