チューリップ賞2024予想
中途半端なスプリント適性。「サンデー系+ダンチヒ」が好相性

夏影
14期 予想歴41年

◎セキトバイースト
  2着/9人気

○ワイドラトゥール13着/7人
▲ラヴァンダ7着/11人
△スティールブルー10着/2人


 馬場は稍重の回復途中の馬場。回復途中の馬場は、内側の方が乾きが速い。馬場の内目を突いて差してするような馬に注目してみるのも手。

 ここ最近は面白い傾向を見せている。ダンチヒの血ディープインパクトの血という相反する物理特性を持つ血が活躍を見せているのだ。
 昨年の7番人気で勝利を収めたモズメイメイは、父がリアルインパクト、母父母がタンチヒ系。一昨年13番人気で2着と穴を開けたピンハイは、父がミッキーアイル。ミッキーアイルは、それだけで「ディープインパクト+ダンチヒ」を持つ血だ。1着同着となった2021年は、メイケイエールもミッキーアイル産駒、エリザベスタワーはダンチヒの直系。

 2022年のナミュールはマイルの頂点に立ったが、近年の勝馬はスプリント路線で「中途半端に強い」というのが特徴。メイケイエールもモズメイメイもスプリント重賞の勝馬だが、G1には届いていない。

 血統的には「ディープインパクト+ダンチヒ」でも良いが、ナミュールやラッキーライラックのような実例からも、「サンデーサイレンス+ダンチヒ」と広く見た方が取りこぼしが少なくなる。スウィープフィートやエラトーあたりが面白そうだが、競馬の内容が中長距離的な力勝負といった感じで、レース適性には疑問を感じる。

 サンデー系を無視してでも、今回はダンチヒ系を重視する。中でも、特にスピード競馬で世界を圧巻しているウォーフロント系に注目。セキトバイーストに本命に推してみたい。ちなみに近年の非サンデー系優勝は、エリザベスタワーの実例がある。

◎セキトバイースト

(血統)
父デクラレーションオブウォー
母父フットステップインザサンド

(オプション)
多頭数内枠、「L→G2」格上げ、生涯初重賞、「1600→1400→1600㍍」バウンド距離延長。

 父ウォーフロント系。スピード色豊か血統背景を持つが、府中や中京、京都外回りで常に速い上がりを駆使している事を評価。
 前走ワイドラトゥールに先着を許したが、集中力高く、多頭数競馬の格上げ戦ならばこちらが適性大。
 母系にところどころフランス色の血が盛り込まれており、長い直線でのスピード勝負で本領を発揮しそうだ。

 追い切りではかなり強く追われた感じで、ウッドで速い時計を見せた。集中力依存タイプなので、レース前に強く追うのはプラスだろう。是が非でも権利が欲しいところなので、ここは目一の仕上げだと考える。
 人気的にかなり盲点となっているので、思い切ってこの馬を中心で馬券を攻めてみたい。

○ワイドラトゥール

(血統)
父カリフォルニアクローム
母父アグネスタキオン

(オプション)

「1400→1600㍍」距離延長。

 父母母ダンチヒ系、母父サンデー系。気の良さがあり、矯めが利くタイプ。新潟や京都外回りで常に最速上がりを駆使している事を評価。揉まれ弱い所あり、厳しい状況ではレースを投げるタイプでもある為、スムーズな競馬を心掛けて欲しい。

▲ラヴァンダ

(血統)
父シルバーステート
母父ベーカバド

(オプション)
多頭数内枠、「1勝→G2」格上げ、生涯初重賞。

 血統的にも、実際の競馬振りも適性ベストだが、性格的には内枠向き。

(無印)タガノエルピーダ

 相性の良いディープ系も、中距離色強くしぶといタイプ。前走は牡馬の一線級相手に体力勝負。かなりしつこく食い下がっての3着で、かなり力量の高さを感じる内容。しかし、今回は牝馬らしいスピードが問われるレースで、適性的には疑問を感じる。
 スピード負けしそうだが、頑張り通しての掲示板までと見る。5番手までの評価。


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