ディープ記念2024予想
弥生賞ディープインパクト記念 欧州型血統を信頼

軍神マルス
08期 予想歴26年

◎シンエンペラー
  2着/3人気

○トロヴァトーレ6着/1人
▲シュバルツクーゲル5着/5人
△ダノンエアズロック7着/2人


★傾向分析★
2019年 タイム 2’03”3 (重) 1FAve=12.33 3FAve=36.99
テン36.9-中盤49.4(3F換算37.05)-上がり37.0 『一貫』
1着メイショウテンゲン・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔3-d〕 4-5
2着シュヴァルツリーゼ・・・ハーツクライ×Monsun=サンデーサイレンス×スターリング 〔28〕 9-7
3着ブレイキングドーン・・・ヴィクトワールピサ×ホワイトマズル=サンデーサイレンス×リファール 〔1-l〕 8-7

2020年 タイム 2’02”9 (重) 1FAve=12.29 3FAve=36.87
テン36.2-中盤50.1(3F換算37.58)-上がり36.6 『中弛み』
1着サトノフラッグ・・・ディープインパクト×Not For Sale=ディープインパクト×グレイソヴリン 〔7〕 8-2
2着ワーケア・・・ハーツクライ×Oratorio=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔不明〕 6-6
3着オーソリティ・・・オルフェーヴル×シンボリクリスエス=サンデーサイレンス×ロベルト 〔16-a〕 2-2

2021年 タイム 2’02”0 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.06
テン36.7-中盤50.8(3F換算38.10)-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着タイトルホルダー・・・ドゥラメンテ×Motivator=キングマンボ×サドラーズウェルズ 〔9-c〕 1-1
2着シュネルマイスター・・・Kingman×Soldier Hollow=ダンチヒ×サドラーズウェルズ 〔不明〕 2-2
3着ダノンザキッド・・・ジャスタウェイ×Dansili=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔15-a〕 5-4

2022年 タイム 2’00”5 (良) 1FAve=12.05 3FAve=36.15
テン36.2-中盤49.1(3F換算36.83)-上がり35.2 『加速・中弛み』
1着アスクビクターモア・・・ディープインパクト×Rainbow Quest=ディープインパクト×レッドゴッド 〔1-l〕 2-2
2着ドウデュース・・・ハーツクライ×Vindication=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-d〕 4-5
3着ボーンディスウェイ・・・ハーツクライ×Platini=サンデーサイレンス×ハンプトン 〔9-e〕 4-3

2023年 タイム 2’00”4 (良) 1FAve=12.04 3FAve36.12
テン35.9-中盤49.5(3F換算37.13)-上がり35.0 『加速・中弛み』
1着タスティエーラ・・・サトノクラウン×マンハッタンカフェ=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔9〕 3-2
2着トップナイフ・・・デクラレーションオブウォー×スピニングワールド=ダンチヒ×ヌレイエフ 〔4-m〕 3-4
3着ワンダイレクト・・・ハービンジャー×ディープインパクト=ダンチヒ×ディープインパクト 〔1-n〕 5-4

 流れは、過去5年のうち4年で共通している中盤が弛む『中弛み』が流れの基本。
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

 しかし好走馬の位置取りを考えると先行・差しが多いことがわかる。逃げ・追込は厳しい傾向。
テン→上がりで速くなる『加速』の流れの時には、(ラップ差が大きければ大きいほど)先行した馬が好走。
テン→上がりと遅くなる『前傾』の流れの時には、差しが決まる。
オプションとしての流れ(『加速』か『前傾』)で、好走できる位置取りがあると考える。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系のための重賞という感じです。特に大系統ターントゥ系×大系統ノーザンダンサー系が好走馬が多い。近年は、ディープインパクト産駒、ハーツクライ産駒の好走が多いです。
 ロベルト系やグレイソヴリン系など、欧州スタミナ型血統もポイントになっているようで、この時期の中山芝コースがスタミナも問われるということだと思います。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔4〕〔9〕の牝系が複数好走馬を輩出しています。
No.〔1〕や〔9〕の牝系は、仕上がりの早い完成度の高さが活きるものと思います。
No.〔4〕の牝系は、スタミナの要素が問われる中山芝コースの馬場に合い、この時期成長がほかの牝系に追いつくことが好走要因なのでは?と考えます。

 また好走している馬はすでにオープンや重賞実績のある馬がほとんど。特に1着馬になる馬は前走で1着の馬が多い(=00年以降例外は02年のバランスオブゲーム、11年サダムパテック、12年コスモオオゾラ、19年メイショウテンゲン、23年タスティエーラ:ただし朝日杯4着や重賞勝ちの実績はあり、重賞でもある程度好走していた馬でないと厳しいということか?、メイショウテンゲンは傾向には合致していないが重馬場だったことが例外となった理由か?、タスティエーラも重賞勝ちはなく前走共同通信杯4着でここが3戦目でまだ底を見せていなかった?)。勢いと実績のレースということと考えます。

 ステップの傾向は、前走朝日杯FS好走馬はここでもよく好走する(=03年1着エイシンチャンプ、04年2着メイショウボーラー、05年3着マイネルレコルト、07年3着ドリームジャーニー、10年2着エイシンアポロン、13年3着コディーノ、16年2着リオンディーズ、16年3着エアスピネル、18年1着ダノンプレミアムなど)。これは皐月賞は厳しい流れになりやすいが、弥生賞は中盤弛むためマイラーでも好走できるということ。特にマイラーの先行馬が好走多いように感じます。
 また同コース・同距離の重賞の京成杯好走馬も好走しやすいように思います(=01年ボーンキング、02年ローマンエンパイア、05年2着アドマイヤジャパン、08年1着マイネルチャールズ、11年3着デボネア、14年3着アデイインザライフなど)。14年より、ホープフルSが中山芝2000m重賞として格上げされているので、ホープフルS好走馬も期待できるのでは?と考える。ホープフルS好走からのステップでは、18年3着ジャンダルム、20年2着ワーケア、21年3着ダノンザキッド、23年2着トップナイフが好走。

 また内枠の馬の好走が多い傾向。外枠は先行できる馬の方が良いですが、やや割引は必要かも。

★予想★
弥生賞のポイントは、
①『中弛み』が基本の流れ。4コーナー5番手以内に好走馬が多い。
②内枠の先行馬の好走が多い。
③サンデーサイレンス系が中心。欧州型スタミナ血統の要素があると好走しやすい。
④ダート型の持続適性に優れた血統にも注意が必要。
⑤オープンや重賞好走実績のある馬か、近走好調な馬。重賞好走実績は要注目。
⑥京成杯上位好走馬は好走が多い。
⑦札幌2歳S好走馬にも注目。
⑧No.〔4〕〔9〕の牝系の好走が多い。

◎シンエンペラー・・・Siyouni×Galileo=ヌレイエフ×サドラーズウェルズ 〔16-h〕
 前走ホープフルS2着(=中山芝2000m:0.1秒差)。中山芝コースは(1-0-0-0)。、芝2000m戦は(1-1-0-0)。
 Siyouni産駒はヌレイエフ系で、マイルから選手権距離まで幅広く活躍馬を送り出し、産駒はギニーで勝負になる仕上がりの早さと古馬になっての成長力を備える。ガリレオ系やドバウィが幅を利かす中で、仏共用種牡馬としてそれらに対抗できる存在。ヌレイエフ系なら日本の競馬にも対応出来そうだが、産駒はローカル短距離でお茶を濁している程度。すぐには飛びつかず、本格化を待ってから買いに出るのが正解だろう。母父Galileoはサドラーズウェルズ系で、欧州のギニー、ダービー、セントレジャー戦線では盤石の強さを誇り、毎年クラシックの有力馬を送り込んでいる。しかし日本になると重厚すぎて、逃げては差され、差しては届かずの歯がゆい競馬ばかり。ピリッとした脚を欠き、勝ち味に遅い。とはいっても同父系のオペラハウス産駒同様に、条件戦より重賞で狙ってこその血統。厳しい展開からの消耗戦や力の要る馬場だと出番がある。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

◯トロヴァトーレ・・・レイデオロ×エンパイアメーカー=キングマンボ×ミスプロ 〔B3〕
 前走葉牡丹賞1着(=中山芝2000m)。中山芝コースは(2-0-0-0)、芝2000m戦も(2-0-0-0)。
 レイデオロ産駒はキングマンボ系で、馬券絡みは距離1800m以上と明確な傾向が出ている。良血馬がズラリと揃っているため、今後はスピード馬も出てくるだろうが、勝ち上がった馬も素早く加速して切れ味を発揮するタイプではなく、じわじわ伸びながらエンジンのかかるタイプのようで、トップスピードに乗るまでの時間に注目したい。馬群を割れるのか、外から伸びるのか。距離延長や、使われてからの上昇をマークするのがポイント。母父エンパイアメーカーはミスプロ系で、先行力があり、なおかつ溜めても良い脚を使えるタイプ。ミスプロ系の中では底力を持っていて、中距離を中心に力のいる馬場向きか、軽い馬場向きか見分けつつ狙うのが正解。大敗後の大駆けがあり、常に警戒は必要。高齢といって侮るなかれ。
 No.〔B3〕の牝系は、英国在来種と輸出されなかった非純血種の英国由来の牝系。「早熟」「短距離」「ローカル」がキーワードで、オープンや重賞は2歳~3歳前半の集中し、短距離での好走が多い。

▲シュバルツクーゲル・・・キズナ×Monsun=ディープインパクト×スターリング 〔28〕
 前走東京スポーツ杯2歳S2着(=東京芝1800m:0.3秒差)。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(1-0-0-0)。
 キズナ産駒はディープインパクト系で、牝馬は芝1600m、牡馬は芝2000mの勝ち鞍が多く、パワー型血統の兆候がでている産駒が多い。レース間隔は詰めた時に好走が多く、間隔を詰めてガラッと一変するのはキズナの母父ストームキャットの影響が出ているものと思われる。間隔をあけて好走する馬もいるので、産駒の変わり身を狙うなら「叩き2戦目」が買いになる。母父Monsunはスターリング系で、日本のスピードにも対応出来るスタミナの塊のドイツ血統。もちろん時計のかかる馬場にも強く、洋芝ならなお良い。格が高いレースになればなるほど凄みを発揮し、底力と順応性に優れている。
 牝系については不明。

△ダノンエアズロック・・・モーリス×Fastnet Rock=ロベルト×ダンチヒ 〔6-e〕
 前走アイビーS1着(=東京芝1800m)。中山芝コースは初で、芝2000m戦も初。
 モーリス産駒はロベルト系で、現状では2着や3着が多く、良血の評判馬も新馬戦で2着や3着に敗れるケースが見受けられる。もともと仕上がりの早い父系ではなく、忙しい距離に向く血統ではない。2着が多いのは、切れ味がないのではなく、一瞬の加速が得意ではないため。緩急のある流れより、ワンペースや締まった流れのほうが能力を発揮できる。その意味で1600mは向く。距離延長で良化し、力のいる洋芝が合う。母父Fastnet Rockはダンチヒ系で、仕上がりは早く、優れたスピードを有する。一度勝ち味を憶えると、上のクラスに行って即通用する上昇力がある。勝ち距離は1400m以下が多いが、マイルまでなら問題なく、芝でこその血統。
 No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すしたが、と復活が難しく、調子のピークが短い。


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