14期 予想歴41年
◎シカゴスティング
12着/3人気
○コラソンビート2着/1人
▲カルチャーデイ7着/4人
△エトヴプレ1着/11人
×バウンシーステップ
×ロゼフレア
「1400㍍G2でありながら、その厳しさは1600㍍G1並み」
下記は近5年の好走馬、その前走と距離である。
2023年
1着 シングザットソング エルフィンS 1600㍍
2着 ムーンプローブ 阪神JF 1600㍍
3着 ジューンオレンジ かささぎ賞 1200㍍
2022年
1着 サブライムアンセム 未勝利 1600㍍
2着 ナムラクレア 阪神JF 1600㍍
3着 アネゴハダ 1勝クラス 1400㍍
2022年
1着 シゲルピンクルビー 阪神JF 1600㍍
2着 ヨカヨカ 阪神JF 1600㍍
3着 ミニーアイル あざみ賞 1200㍍
2021年
1着 エーポス エルフィンS 1600㍍
2着 ヤマカツマーメイド 阪神JF 1600㍍
3着 ナイントゥファイブ 千両賞 1600㍍
2020年
1着 ノーワン 未勝利 1600㍍
1着 プールヴィル 紅梅S 1400㍍
3着 ジュランビル 万両賞 1400㍍
見ての通り、前走1600㍍からの距離短縮が圧倒的に有利。特にG1である阪神JFを使った馬の活躍が顕著だ。一般的にはタフさに欠けるのが1400㍍戦で、前走1200㍍からの距離延長が有利になりがち。しかしながら、フィリーズレビューに限ってはその逆の傾向が常となっているのだ。
前走1400㍍を使っていたアネゴハダにしても、プールヴィルにしても阪神JFに出走しており、いかにタフなレースを経験したか?どうかが非常に重要な要素となっている。
逆に芝の1400㍍を使い続けて馬券に絡んだのは、ここ5年でジュランビルの1頭のみ。勝つどころか連対すら果たせていないのが実情。馬に掛かる負荷が小さく、「最も楽な距離」と言われているのが1400㍍。その楽な距離体系にどっぷり浸かってしまうと、このレースのタフさに参ってしまうという事だ。
その際たる実例を挙げるなら、2021年に出走したララクリスティーヌだろう。後に京都牝馬Sを勝ち、G2レースであるスワンSを2年連続2着、1400㍍のスペシャリストとも言える存在となる馬だ。それほどの馬でありながら、フィリーズRでは無惨な結果を迎えてしまっている。
ララクリスティーヌ
新馬 1400㍍ 1着
紅梅S 1400㍍ 2着
フィリーズR 1400㍍ 14着
1勝クラス 1400㍍ 1着
2勝クラス 1400㍍ 5着
デビューから、2戦連続連対。しかも、フィリーズR直後もララクリスティーヌはしっかり躍進し続けていた。それにも関わらず、フィリーズRに限っては大きく崩れた。いかに1400㍍慣れした馬にとって、このフィリーズRがいかに鬼門なのかが窺える。ちなみに、これまでララクリスティーヌの二桁着順は、このレースとG1であるヴィクトリアマイルのみ。ララクリスティーヌにとって、このフィリーズRはG1並みの厳しいレースに感じたのだろう。
このレースのタフさは、好走馬の父系の血からも読み取る事ができる。大半は父系統が中距離向けだが、父そのものは距離に壁がありマイルを得意としていたタイプ。もしくは父自身も中長距離向けで、産駒自身がマイラーやスプリンターに成り下がったタイプだ。
こういったタイプは、中長距離的なタフさを持ちながら、自身の前向きさをコントロール出来ず体力切れを起こすタイプ。体質的には中長距離向けも精神的な要因でマイラーやスプリンターに成り下がったタイプである。
逆に父父、父共にマイル、スプリント向けだったタイプはジュランビルぐらいで、この手のタイプはほとんど皆無と言って良い。
そういった事からも、中長距離向けのタフさが求められていると考えた方が良いだろう。
中長距離向け父父 → マイラー or スプリンター向け父
ムーンプローブ スクリーンヒーロー → モーリス
ジューンオレンジ ハーツクライ → ジャスタウェイ
サブライムアンセム キングカメハメハ → ロードカナロア
ナムラクレア ディープインパクト → ミッキーアイル
シゲルピンクルビー スクリーンヒーロー → モーリス
ミニーアイル スクリーンヒーロー → モーリス
エーポス ハーツクライ → ジャスタウェイ
ヤマカツマーメイド キングカメハメハ → ロードカナロア
ヨカヨカ マーケトリー → スクワートルスクワート
中長距離向け父
シングザットソング ドゥラメンテ
アネゴハダ キズナ
ナイントゥファイブ スクリーンヒーロー
ノーワン ハーツクライ
プールヴィル ルアーヴル
父父、父共にマイラー or スプリンター
ジュランビル フジキセキ → キンシャサノキセキ
「結論」
◎シカゴスティング
(血統)
父ロゴタイプ
母父スクリーンヒーロー
(オプション)
多頭数内枠、「1400→1600→1400㍍」バウンド距離短縮、「差し→逃げ→差し」バウンド位置取りショック。
父ロゴタイプは、サドラーズウェルズ→シングスピールとヨーロッパの中長距離向きの系統だが、自身は前向きな性格ゆえ、距離に壁があった感の強いタイプだった。皐月賞馬ではあるが、どちらかと言えばマイラーで、マイルG1を2勝している。父父ローエングリンからは、2017年の勝馬カラクレナイが出ているように、実はこの系統のレース実績は存在する。
母母は桜花賞馬マルセリーナを輩出しており、かなりスピード面で優秀な血統背景を持つ。
ファンタジーSでは、しぶとくインから差す競馬を見せており、集中力の高さを見せた。
特に絶賛したいのは、阪神JFの内容だ。人気薄でのイン差し接戦後で、多大なストレスを抱えた状態。その状態で逃げを打ち、5着と好走している。上位入線馬は全て差し馬だったように、差し有利の競馬で逃げて馬番を掲示板に載せたのだから恐れ入る。出走馬の中で一番強い競馬をしたのは、この馬だろうと考えている。
レース間隔開きストレスや疲労は抜けたし、今回は「短縮+位置取り」の体力補完が入る。ここ2週の追い切りでは、併せた相手の真後ろに付ける内容で、明らかに差し競馬を臭わせたものだった。
ファンタジーSは外回りだが、今回は阪神内回りで更に流れが激化する。この馬の精神力の高さを生かす環境が整った。ここは中心視。
○コラソンビート
(血統)
父スワーヴリチャード
母父オルフェーヴル
(オプション)
「G1→G2」格下げ、「1400→1600→1400㍍」バウンド距離短縮。
強豪が揃ったデビュー戦や阪神JFでは、連対馬に食い下がれなかったように、力量が上の相手に弱く、下の相手には力任せに押し切って強いタイプ。
今回は、メンバーの質が下がるタイミングで素直にパフォーマンスを上げて来ると考える。
▲カルチャーデイ
(血統)
父ファインニードル
母父マイネルラヴ
(オプション)
「1400→1600→1400㍍」バウンド距離短縮。
父父はJC、宝塚記念の勝馬だが、パワーと前向きさが前面に出過ぎた父はスプリンター。
父、母共にペース激化向きで、且つ気の良さを生かして矯めをつくる競馬には向かないタイプなので、阪神外回りのマイルは向く訳もなく度返し出来る。むしろ今回は内回りの1400㍍、適性がグッと上がる。ファンタジーSの激走は伊達ではなかったことを証明してほしい。
✕バウンシーステップ
前走の勝ちっぷりが鮮やかで人気になっているが、「重馬場→良馬場」、「先行→差し」位置取りショックによる体力補完に頼ってのもの。
ここ4戦は全て下級条件の1400㍍という軽薄な条件でのもの。冒頭でも述べたが、近年はハードさが問われており、マイルからの距離短縮、特に阪神JF組の活躍が目立つレース。
負荷の高いレース質に耐えられるかどうか?。
✕ロゼフレア
叩き良化型も、7戦連続で1400㍍では流石に飽きがくるはず。
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