安田記念2010予想

のび犬
10期 予想歴7年

◎リーチザクラウン
  14着/1人気

○トライアンフマーチ4着/2人
▲マルカフェニックス8着/11人
×フェローシップ
×サイトウィナー


〈過去の傾向〉
 様々なステップレースから連対馬が出ており、有利なステップ、不利なステップは特にない。

 マイラーズC組は一見すると不振のようだが、阪神改修後は07コンゴウリキシオー2着、08エイシンドーバー3着、09カンパニー4着と健闘している。
 
 国内のレースをステップにした馬の19/20は0.5差以内の競馬をしていた。例外はアドマイヤコジーン(高松宮記念2着、0.6差)だけ。

〈血統傾向〉
 サンデー系が不振で、代わってノーザンダンサー系、ミスプロ系を中心としたネイティヴダンサー系が活躍。ノーザンダンサー系×ネイティヴダンサー系という配合の馬がいれば注目したい。
 血統的にはノーザンダンサー系×ネイティヴダンサー系のスーパーホーネット、ライブコンサート、キングマンボ産駒のファリダットに注目。

〈展開〉
 日本馬の逃げ馬候補はリーチザクラウンとマイネルファルケ。前走控えて結果を出したリーチザクラウンは差しに回りそうで、マイネルファルケの逃げを予想。マイネルファルケは平均~瞬発力の流れを作る逃げ馬。香港馬ではビューティーフラッシュの陣営が積極的な競馬をすると発言しており、マイネルファルケをつつきそう。過去10年のこのレースの傾向を見ても瞬発力勝負にはなりづらく、平均ペースにはなりそうだ。

〈馬場〉
 3Cまでの直線も、最後の直線も長く、スタート直後が下り坂でペースは上がりやすいタフなコースで、中距離もこなせるスタミナが必要。内枠が有利な傾向。土曜日の馬場はかなり速く、31秒台の決着もあり得る。高速馬場をこなせるスピードと、差し、追い込み馬には33秒台の斬れ味が必要になりそうだ。差しが効かないわけではないが、内から3分どころまでを通った馬が良く伸びている印象。

〈結論〉
 先週は時計がかかるとは言えないまでも、それほど速い馬場ではなかったはず。今週も先週と似たような馬場か、昨日の雨で少し時計がかかる馬場になっているのかなと思ったら、1600万下のレースで31秒台が飛び出す超高速馬場になっていました。
 33秒台中盤から後半の決着であれば、去年健闘したファリダットやライブコンサートを狙おうかなと思っていたのですが、この馬場では……特にライブコンサートには厳しいですね。

 本命はリーチザクラウン。去年の秋からグダグダになっていましたが、マイラーズCで復活。よくよく考えてみれば、この馬がグダグダな競馬をしたのは芝2000以上とフェブラリーSだけで、1600、1800では全く底を見せていません。
 だからと言って絶対に強いとは言い切れませんし、折り合いの課題はまだ解消されていませんし、関東への輸送にも不安があります。リスクの大きい馬ではありますが、今回はこの馬の未知の魅力を買ってみたいです。
 「最内枠は競馬がしにくい」と陣営が弱音を吐いているそうですが、私は先行策にこだわらなければ、前に馬をおける内枠はむしろプラスではないかと考えています。中団から差す競馬を期待しています。

 対抗はトライアンフマーチ。なかなか勝ち切れない馬ですが、1600では安定して好走しています。何よりも評価したいのが、超高速馬場で行われた東京新聞杯で好走している点。今の東京1600はこの馬にとってベストに近い条件だと思っています。

 単穴にマルカフェニックス。前走の京王杯SCでは超高速馬場の前残りを中団から凄い脚で2着に突っ込んできました。1400のスペシャリストで、1600の今回はパフォーマンスを落とす危険性もありますが、1400の瞬発力勝負は1600の平均ペースと流れが似ていますので、1600でぬるい競馬をしてきた馬よりは適性がありそうな気がします。

 押さえにエーシンフォワード。東京新聞杯ではトライアンフマーチと差のない競馬をしていました。あのレースでトライアンフマーチを評価するのなら、この馬も買わないといけませんよね。ただ、大外枠ということで評価を落としました。

 
 香港馬は全部消します。サイトウィナーが去年出走して完敗し、フェローシップとビューティーフラッシュがチャンピオンズマイルではそのサイトウィナーと大差ないパフォーマンスだったので、いらないかな、と。フェローシップとサイトウィナーは調整も順調さを欠いているようですし。

 血統傾向に背いて◎、○、▲がサンデー系。嫌な予感はするんですが、ちょっと寂しい今年のメンバーでも4歳が勝ってくれれば未来に希望が持てるので、血統には目をつむります。

 馬券は◎、○からのワイド流し5点で。


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安田記念2010回顧

のび犬
10期 予想歴7年

次走狙い:エーシンフォワード


〈レース回顧〉
 マルカシェンクが毎度の出遅れ。一方、好スタートを決めたエーシンフォワードはなんとハナへ。マイネルファルケは控え、キャプテントゥーレ、リーチザクラウンが先団を構成。大きく離れずに後続も続いた。トライアンフマーチは中団やや前目、マルカフェニックスが中団、その後ろの内にスマイルジャック、外を回ってショウワモダン、スーパーホーネットは後方3番手から末脚に賭ける競馬になった。持久力勝負の流れになったが、馬群はそれほど縦長にはならずに直線へ。エーシンフォワードが最内で粘り、トライアンフマーチが迫るも、残り200で外から差し馬が押し寄せて大激戦に。ショウワモダン、スーパーホーネット、内からスマイルジャックの叩き合いは、わずかにショウワモダンが抜け出しての勝利。タイムは1:31.7のレースレコードだった。

 ショウワモダンに関しては「時計のかかる馬場でこそ」というイメージが拭いきれなかった。ダービー卿CTで初めて上り33秒台の脚を使い、メイSでは速いタイムで快勝しており、高速馬場もこなせるようになってきた兆候はあったのだが……
 大混戦だったので、胸を張ってマイル王とは言えないが、超高速馬場も時計のかかる馬場も走るとなれば、今後のマイル路線を引っ張っていける存在になりうる。遅咲きと言われるが、8歳馬がGⅠを勝つ時代。6歳なら、まだまだ活躍できるだろう。今後に期待。

 スーパーホーネットは後方から直線は外に出して追い込んだ。またも2着でGⅠの壁を突き破ることはできなかったが、近走の不振から見事に立ち直った。体質的に弱い馬なのでで、ステップで強い競馬をしてしまうと本番で走らないのかも。ステップと本番の間隔は開いている方が良いだろう。秋のマイルCSではステップの結果、内容に関わらず注目したい。

 スマイルジャックは内々をロス無く回って、直線も内へ。鞍上が懇親のムチを振るうも3着まで。高速馬場、直線の長いコースはもともと得意だったが、持久力勝負よりは瞬発力勝負の方が得意かと思っていた。六甲Sでは平均ペースを快勝しており、平均~持久力勝負の流れにも対応できるようになってきたようだ。

 トライアンフマーチは先行して粘ったことは評価できるが、インパクトに欠ける内容だった。キャプテントゥーレも同様。

 本命にしたリーチザクラウンは直線を前に失速し14着と大敗。レース中に骨折していたようだ。故障がなければ勝ち負けしていたかと言われると断言はできないが、強いマイラーの可能性はまだ捨てきれない。無事に復帰してくれることを祈りたい。

〈感想〉
 高速馬場でのガチンコ持久力勝負。残り200で後続がどっと押し寄せる激しいレースになりました。見ごたえ充分のレースでしたが、1着のショウワモダンは6歳、僅差の2、3着にスーパーホーネットとスマイルジャックは7歳と6歳でマイル重賞の常連で、期待した「若いGⅠ級マイラーの台頭」はありませんでした。09年のメンバーからウオッカとディープスカイとカンパニーがいなくなったようなレベルのメンバーでの決着で、ハイレベルのレースだったとは言いづらいですね。

 リーチザクラウンに関して「最内枠なら逆に折り合いがついていいんじゃないか?」と思っていましたが、見通しが甘過ぎましたね。まぁ、吹っ飛ぶリスクの高い馬だとは思っていましたので、惨敗も納得ですが、その保険として対抗にしたトライアンフマーチも馬券に絡んでくれないとは……
(リーチザクラウンはレース中に骨折していたようです。今回のレースに関してはそれが直接の敗因でしょうね)
 ペースはそれなりに速くなるだろうと予想はしていて、それなら差してくる馬をと思って選んだ馬が軒並み先行策……エーシンフォワードにいたってはハナを切ってしまいました。ただ、トライアンフマーチやエーシンフォワードは先行して結果を出している馬なので、先行策をとることも予想できないわけではなかったはずなんですよね。
 買えなかった好走馬に関してもそうですが、今回は出走馬1頭1頭への見解が甘すぎました。「木を見て森を見ず」ならぬ「森を見て木を見ず」でした。競馬予想では森も見て木も見ないといけませんよね……

 あと、血統に関して2つほど。
 「サンデー系が不振」と書いて、見事に非サンデー系がワンツースリーを決めました。が、私の買った馬は3/4がサンデー系という……サンデー系全盛のこの時代にサンデー系を軽視できる数少ないレースですので、来年からは血統を重視して予想をしたいです。
 それと、◎、○をスペシャルウィーク産駒にしたのですが、スペシャルウィーク産駒の牡馬はGⅠには壁がありそうですね。今後はGⅠで重い印は打たないようにしようかと思っています。

〈次走狙い馬〉
 エーシンフォワードは2番手にいたマイネルファルケが殿負けする厳しい流れを逃げて、残り200まで粘って、0.9差の10着に踏ん張りました。1200、1400で狙いたいのはもちろんですし、ペースが緩めば1600でも十分にやれるでしょう。
 先行して粘ったトライアンフマーチやキャプテントゥーレも強い内容だったとは思いますが、次走は人気になるでしょうし、どんな流れでも勝ち切れないイメージがありますので、狙い馬にはしません。


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