08期 予想歴26年
◎ルガル
10着/1人気
○ナムラクレア2着/2人
▲ビクターザウィナー3着/5人
△ママコチャ8着/3人
★傾向分析★
2019年 タイム 1’07”3 (良) 1FAve=11.22 3FAve=33.65
テン33.2-上がり34.1 『前傾』
1着ミスターメロディ・・・Scat Daddy×Deputy Minister=ストームバード×ヴァイスリージェント 〔8-k〕 4-5
2着セイウンコウセイ・・・アドマイヤムーン×Capote=フォーティナイナー×ボールドルーラー 〔2-f〕 3-2
3着ショウナンアンセム・・・ジャングルポケット×クロフネ=グレイソヴリン×ヴァイスリージェント 〔1-s〕 13-11
2020年 タイム 1’08”7 (重) 1FAve=11.45 3FAve=34.35
テン34.2-上がり34.5 『一貫』
1着モズスーパーフレア・・・Speightstown×Belong to Me=ミスプロ×ダンチヒ 〔14-b〕 1-1
2着グランアレグリア・・・ディープインパクト×Tapit=ディープインパクト×エーピーインディ 〔3-o〕 13-12
3着ダイアトニック・・・ロードカナロア×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔2-d〕 4-4
2021年 タイム 1’09”2 (重) 1FAve=11.53 3FAve=34.60
テン34.1-上がり35.1 『前傾』
1着ダノンスマッシュ・・・ロードカナロア×スピニングワイルドキャット=キングマンボ×ストームバード 〔4-r〕 10-9
2着レシステンシア・・・ダイワメジャー×Lizard Island=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔9-g〕 6-7
3着インディチャンプ・・・ステイゴールド×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔3-l〕 11-9
2022年 タイム 1’08”3 (重) 1FAve=11.38 3FAve=34.15
テン33.4-上がり34.9 『前傾』
1着ナランフレグ・・・ゴールドアリュール×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-b〕 15-14
2着ロータスランド・・・Point of Entry×Scat Daddy=ロベルト×ストームバード 〔3〕 7-8
3着キルロード・・・ロードカナロア×サクラバクシンオー=キングマンボ×プリンスリーギフト 〔20-b〕 3-3
2023年 タイム 1’11”5 (不良) 1FAve=11.92 3FAve=35.75
テン35.6-上がり35.9 『一貫』
1着ファストフォース・・・ロードカナロア×サクラバクシンオー=キングマンボ×プリンスリーギフト 〔9-e〕 7-5
2着ナムラクレア・・・ミッキーアイル×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔2-d〕 10-9
3着トゥラヴェスーラ・・・ドリームジャーニー×アドマイヤコジーン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔2-n〕 10-11
流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』の流れになりやすい。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・追込には厳しい流れと考える。過去5年の好走馬をみてみると、10番手あたりからの差しでの好走も多く、先行-差しの組み合わせが多いように思います。
中京競馬場の大改装にて、12年より現行の芝1200mで行われるようになった高松宮記念。以前のコースとの変更点は3つ。
①スタートから3コーナーまでの距離が、486m→315mと距離が短くなった。
②最後の直線が、313m→412mと距離が延びた。
③直線の坂が、無→有。高低差2.2m、最大勾配2.0%。
もともと左回りの小回りコースだったが、改装で芝1200m戦としては最長の直線距離を有し(=東京芝コースでは芝1200m戦がないし、新潟芝コースなどは内回りで直線は新中京コースよりは短い)、東京コースに近いコース形態+中山芝コースのような急坂コースとなったと思われる。これにより①②の変更点が影響したためか、旧コースだとテンが32秒台後半~33秒台といったより厳しいペースの『前傾』の流れになることが多かったが、過去5年の場合テン34秒台と過去に比べ緩くなり、③の急坂が加わったことでテンよりも上がりがかかるようになった高松宮記念。スピードとパワーの要素がより求められるようになったレースと考える。
先ずは①の変更点より外枠の先行馬はよりダッシュ力が求められ、良いポジションを取らないと終始外々を回されることになると思われる。また②の変更点より差し馬により向いた展開になると思われる。そのため外枠の先行馬には厳しい流れになると思われる。このポイントをうまく回避して好走した馬は、12年1着カレンチャン、13年3着→15年2着ハクサンムーン、15年1着エアロヴェロシティ。終始良いポジションをとり、また早め抜け出してパワーで押し切るタイプに向くと思います。
逆に外枠の差し馬は、やや距離ロスは生じるものの直線が長くなったことで挽回可能と考える。③の変更点よりよりパワータイプの馬が好走しやすいと考える。このポイントに合致した馬は12年3番人気2着サンカルロ、13年1着ロードカナロア・13年2着ドリームバレンチノ、14年2着スノードラゴン。展開的に恵まれているものの、距離ロスが不利になり差し届かずという結果は今年も十分にありうると考えるべきと思います。
内枠の先行馬については、先手で良いポジションをとれると終始内を回れる距離のメリットが生じるが、②③の変更点より直線が長くなることで後続の目標となる点では抜けた能力が必要と思われる。また先手争いでペースが上がると思われ、先行できる馬はその分パワータイプと思うのだが、最後まで踏ん張りきれるかどうか?がポイントとなる思われる。このポイントに合致した馬は、12年1番人気3着ロードカナロア、14年1着コパノリチャード。終始内内を先行し、直線踏ん張るものの差を詰められずの内容。13年1着ロードカナロアは中・外枠だったこともあり結果が異なっていた事でも証明されると思うので、内よりやや外目の枠の強い先行馬には注目したい。
先行できなかった内枠の馬は、内で包まれる不利が生じ、直線を向いた時点で前が詰まるようだと大きな不利が生じる可能性があると思われる。このポイントは、12年・13年・15年の外枠の先行・差し馬が上位を占めた結果から証明されたと考える。
★予想★
高松宮記念のポイントは、
①スピードとパワーに優れた馬を中心に。高速決着に向く血統重視(=キングマンボ系やヴァイスリージェント系などは特注)。
②開催が進み内の馬場は荒れ始めるため、基本は中枠・外枠の馬を。内枠で好走するには抜けた能力が必要。
③先行できる中枠・外枠の馬は中心に据えられるが、外枠の差し馬は差し届かずもあるので、連下候補に。
④近走好走馬を上位に。
⑤特に阪急杯好走馬は距離短縮もプラスに働くため要注目。馬場悪化時は要注意。まずは軸として評価すべし。
⑥スプリンターズSやオーシャンS好走の中山芝1200m好走実績もポイント。
⑦京阪杯・シルクロードSなど、暮れ・年明けの京都芝1200m重賞好走馬に注意。
◎ルガル・・・ドゥラメンテ×New Approach=キングマンボ×サドラーズウェルズ 〔20〕
前走シルクロードS1着(=京都芝1200m)。中京芝コースは初で、芝1200m戦は(1-2-0-0)。
ドゥラメンテ産駒はキングマンボ系で、芝1800mの人気馬は安定している一方、芝1200mの勝ち鞍は少なく、短距離向きの速さと俊敏さはいまいち。ゆったりした流れで折り合い、末脚を使う競馬に向く。道悪での勝利も多く、いろいろな条件に融通が利く万能性がある。母父New Approachはサドラーズウェルズ系で、中長距離血統。他のガリレオ系に比べ、柔軟性があり、条件戦よりも重賞でこその血統。
No.〔20〕の牝系は、2歳戦から走れて仕上がりは早いが、古馬になりもう一皮向ける成長力を有す牝系。人気では詰めが甘く、脇役にての好走が多い牝系でもある。小回りコースは得意だが底力はなく、近年は苦戦傾向にある。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。
◯ナムラクレア・・・ミッキーアイル×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔2-d〕
前走京都牝馬S2着(=京都芝1400m:0.0秒差)。中京芝コースは(1-1-0-0)、芝1200m戦は(5-1-2-1)。
ミッキーアイル産駒はディープインパクト系で、父譲りのスピード能力の高さを武器に、レースにおけるスイッチの入り方も速く、母父Rock of Gibraltarの影響もあってかスプリント能力にも長けている。軽くアクセルを踏むだけでびゅーんと行ってしまい、軽くブレーキをかけると走る気をなくす、敏感すぎるスピードとイレ込み、乗り難しい気性が特徴。ディープな系というよりは母父のダンチヒ系が特徴として出ている。牝馬は快速牝馬が目立つ一方、牡馬はダート馬が多く中距離馬もいる。枠順も注意が必要で、包まれるのが嫌いな馬は外枠が良いし、内の馬群で折り合える馬は内枠が良い。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
▲ビクターザウィナー・・・Toronado×Cape Cross=サドラーズウェルズ×ダンチヒ 〔13〕
前走センテナリースプリントC1着(=香港芝1200m)。中京芝コースは初で、芝1200m戦は(7-2-0-4)。
Toronado産駒はサドラーズウェルズ系で、詳細は不明。Toronadoの母父High Chaparralはサドラーズウェルズ系で、芝の中長距離向きの本格派血統。この血統は底力が試される競馬になるほど真価を発揮するので、条件戦よりも重賞でこその血統。条件戦は道悪や時計のかかる馬場に限る。母父Cape Crossはダンチヒ系で、距離には柔軟性を持っている。それでも中距離以上では適性を見極めてから勝負に行くのがグリーンデザート系の正しい買い方。マイルでの信頼性は高いが、展開に左右される面もありそう。3歳、4歳になって充実期を迎え、息の長い競争生活を送る。
No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。
△ママコチャ・・・クロフネ×キングカメハメハ=ヴァイスリージェント×キングマンボ 〔2-w〕
前走阪神C5着(=阪神芝1400m:0.2秒差)。中京芝コースは(1-1-1-0)、芝1200m戦は(1-1-0-0)。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号wは、典型的なローカル巧者が多いが、中央なら固く時計の速い馬場での好走が多い。
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