エプソムC2010予想

のび犬
10期 予想歴7年

◎ゴールデンダリア
  5着/2人気

○サンライズマックス12着/6人
▲シルポート2着/3人


〈展開〉
 差し、追い込み馬が揃った。コース形態も手伝ってスローになる可能性大。ただ、逃げ馬のシルポートが人気を集めており、道中はスローでも直線では後続が早めに動く可能性もある。外差しが決まる馬場を考えると単純な前残りや、内をすくって出し抜くような競馬は期待しづらいか。

〈馬場〉
 スローの上り勝負になりやすいので、基本的には逃げ、先行馬が有利だが、直線が長いので小回りを器用に先行して好走してきたような馬には向かない。多頭数では外枠は不利。依然としてかなりの高速馬場。内ラチ沿いは少し荒れてきて外差しが決まるようになってきている。

〈結論〉
 重賞では細かい傾向分析はしません。GⅠは「実績のある馬達が目標にするレース」だからこそ、過去の傾向が活きると思っています。GⅡ、GⅢは実績馬と上がり馬がそれぞれの目標を持って様々なローテーションで参戦してくるので、過去の傾向よりも展開や馬場を重視したいと思います。

 前日の人気と馬場を見るまでは本命にシルポート、対抗にタケミカヅチを指名していました。シルポートは楽に単騎で逃げられそうで後方で人気の差し馬が牽制し合っているところを出し抜けると考え、タケミカヅチはインを突いて外を回した人気の差し馬を出し抜けると考えたからです。しかし、シルポートが予想以上に人気になりマークされる可能性が高いことと、直線の内ラチ沿いが荒れていて伸びない馬場を見て「出し抜けを期待するよりも、力のある差し馬を買うべき」と考えを改めました。

 本命はゴールデンダリアにしました。相性の良いステップである新潟大賞典の勝ち馬。大阪杯ではドリームジャーニーに先着しての2着。6歳になって本格化したようです。緩い流れには不安もありますが、この馬を含めた出走馬がシルポートを意識して早めにレースが動いてくれれば。

 対抗はサンライズマックス。一昨年のこのレースの勝ち馬で、GⅡには壁があり、GⅢでは堅実に走る馬。スローな流れは得意ではないでしょうし、休み明けではありますが、リピーターが多いレースでもありますし、押さえておきたい1頭です。

 3番手は一応、シルポート。マークされると厳しいとは思うのですが「まぁ、誰かが追いかけるだろう」と誰もが思って結局誰も追いかけないパターンもありえなくはないので。昨年の勝ち馬シンゲンと同じ血統構成で、東京コースにも実績があり、1800では3-3-0-1と適性は間違いないですし、何よりも当初は本命にしていた馬をバッサリというのは勇気が要るので……
 
 馬券はワイドのボックスで。


tipmonaとは?

エプソムC2010回顧

のび犬
10期 予想歴7年

次走狙い:ゴールデンダリア
次走危険:キャプテンベガ


〈レース回顧〉
 揃ったスタートからシルポートが押してハナへ。外からトウショウウェイヴも前へ。セイウンワンダーは先団を見ながら好位を追走し、その内にキャプテンベガ、セイクリッドバレーは中団の内、ゴールデンダリアは後方の外、最後方からブレーヴハートが追っつけての追走となった。流れは大きく緩むことなく、馬群はやや縦長に。直線ではシルポートが荒れた内を嫌って3分どころへ、開いた内を通ってキャプテンベガがポジションを上げ、そのさらに内からセイクリッドバレー、セイウンワンダーはロス無くコーナーを回った。一方、シルポートが内を嫌ったために外を回したゴールデンダリアには大きな距離ロスが生じた。キャプテンベガ、セイクリッドバレーに早めに迫られながらも粘るシルポート。そこへセイウンワンダー、ゴールデンダリア、ストロングリターンが差してきて大接戦に。最後はセイウンワンダーがハナ差で差し切った。

 セイウンワンダーは中団からロスの無い競馬。前を追いかける時の脚色は抜けていたが、並んだ瞬間に脚が鈍ったように見えたのが少し気になった。長く脚が使えないタイプか、相手に合わせてしまうタイプか。どちらにしても今回は勝ちきったが、相手に恵まれても絶対の信頼は置けない印象。

 シルポートはテンがあまり速くなく、押して押してハナに立って、溜め逃げはせずに平均ペースを作って粘るタイプ。GⅢでも通用する能力を証明したが、よりテンが速い逃げ馬や、より強い差し馬を相手にした時、脆さを見せる可能性もありそう。

 キャプテンベガはシルポートが避けた内をロス無く回ってきた。恵まれた内容だったように思える。

 セイクリッドバレーはそのさらに内を回ってきた。こちらは荒れたところを通ってしまった印象。

 ゴールデンダリアは大外を回して5着。前述の通り大きな距離ロスになってしまった。良く追い込んできたが、最後は脚色が鈍ってしまった。

〈感想〉
 展開と馬場の読みは正しかったのですが、誤算はシルポートが馬場の悪いところを避けたこと。シルポートが作った第2の内ラチの出現で、外差し馬場は一転して内伸び馬場になってしまいました。
 このレースを見ていてコイウタが勝ったヴィクトリアマイルを思い出しました。アサヒライジングが荒れた内を避けて、外を回った人気のカワカミプリンセスとスイープトウショウが惨敗してしまったあのレースです。

〈次走期待馬〉
 次走期待馬はゴールデンダリアです。ゴールデンダリア以外の外を回した馬は惨敗している中、良く追い込んできたと思います。

〈次走危険馬〉
 次走危険馬はキャプテンベガです。このレースをコイウタが勝ったヴィクトリアマイルに例えましたが、このレースでコイウタに当たるのが、シルポートの内を通ったキャプテンベガだと思っています。恵まれた内容だったと思うので、次走、人気になるようなら軽視したいと考えています。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >