函館記念2024予想
函館2000㍍に向く血に注目

夏影
14期 予想歴41年

◎グランディア
  2着/4人気

○サヴォーナ4着/1人
▲オニャンコポン13着/8人
△トップナイフ10着/2人
×ホウオウビスケッツ


◎グランディア

(血統)
父ハービンジャー
母父サンデーサイレンス

(オプション)
多頭数内枠、ハンデ戦、「57→56kg」斤量減、洋芝。

 父産駒の傾向や母の気質とは全く異なり、かなり集中力に依存した走りを見せるタイプ。
 前々走のように馬群を割ったり、最内を突く事で高いパフォーマンスを見せる。逆に前走のような大外枠に入ったり、少頭数の競馬では揉まれる機会を失い気を抜く。
 今回は多頭数競馬での内枠に加え、ハンデ戦で混戦になりやすい環境で、揉まれる機会が多いのはこの馬にはプラス材料。前走は体力充填後の外枠、体力で押し切るタイプではないので、この環境で0.6秒差の6着ならむしろ上々の内容。
 今回は叩いての良化と、性格的にも物理的にも向く環境にシフトしており、大幅なパフォーマンスアップに期待。古馬重賞2戦目で鮮度の高い状態でもあり、ここは馬券の軸に考えたい。
 父ハービンジャーは、ダンチヒ系のイギリス産馬で、本来パワーとタフさが売り。函館のようにパワーを要し、且つ体力消耗の激しいコースは向く。今年の函館2000㍍で最も勝鞍を稼いでいるのは、何を隠そうハービンジャー産駒である。

○サヴォーナ

(血統)
父キズナ
母父スニッツェル

(オプション)
「3200→2000㍍」距離短縮、洋芝。

 母からパワー、父からスタミナは受け継いでいるが、前向きさが仇となり距離延長には向かないタイプ。逆を言えば、前向きさを生かせる距離短縮は向く。ただし京成杯4着以降、2400㍍以上の距離を使い続けているように、スピードに難のあるタイプだけに、函館の「スパイラルコーナー+洋芝」はこの馬の欠点を補う要素となる。
 性格的にはちょっと違うが、指向的はブローザホーンとかなり酷似しているタイプで、「時計の掛かる馬場+距離短縮」がベスト。今回が正にそのタイミング。巻き返しに期待。
 函館2000㍍は、キズナ産駒が得意とする条件で、単勝回収率334.4㌫、複勝回収率161.6㌫を誇る。

▲オニャンコポン

(血統)
父エイシンフラッシュ
母父ヴィクトワールピサ

(オプション)
多頭数内枠、「OP→G3」格上げ、「58→57kg」斤量減。

 最近1600㍍を中心に、使われている事、前々走の先行でかなり気持ちに前向きさが刺激されている事を評価。小回りコースへの適応力が高まっている状態が期待出来る。
 休み明けから5戦、使われつつ上昇しているのは近走の成績からも明らかで、そろそろ仕上がったと判断したい。
 母父に持つヴィクトワールピサは、イギリス色の強い種牡馬で、函館コース向き。函館2000㍍での産駒の単勝回収率は210.0㌫を誇る。
 エイシンフラッシュ産駒は、総じて集中力に依存した走りを見せる。ヴェラアズールは馬群を縫うように裁き、ジャパンCで差し切った。ココロノトウダイは、内枠での好激走が目立つ馬だった。
 この馬も、この条件での変わり身に期待したい。

△トップナイフ
△チャックネイト

✕ホウオウビスケッツ

 前走は体力充填後で、疲労なく相手も弱く、気持ち良く逃げる事が出来た。
 今回はレース間隔からして、前走の疲労が残り、おそらく筋力も落ちた状態だろう。
 G1レース2着、札幌記念2着と一流馬相手に互角のレースが出来るトップナイフ相手に、デビットバローズやラリュエルを相手にしていた時と同じレースが出来るとは思えない。


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