アイビスSD2024予想
サルでも解る血統入門講座、ミスタープロスペクター系編

夏影
14期 予想歴41年

◎マイヨアポア
  17着/6人気

○ショウナンマッハ12着/11人
▲グレイトゲイナー15着/12人
△チェイスザドリーム9着/1人
×ウイングレイテスト


 いよいよ夏の新潟が開幕。今週の日曜メインは電撃の10ハロン、アイビスサマーダッシュである。

「サルでも解る血統傾向」

 ここ5年傾向は明白で、とにかくミスタープロスペクター直系の活躍が顕著だという事。ここ3年の勝馬は差し馬で、特に昨年は先行馬総崩れの決着となっている。ミスタープロスペクター系本来の長所は、「平坦コースでのスピード勝負に強い」ところだ。

 過去の好激走馬は次の通り。

2023年

1着 オールアットワンス(9番人気)
父マクフィ→シーキングザゴールド系→ミスタープロスペクター系

2着 トキメキ(6番人気)
父アドマイヤムーン→フォーティナイナー系→ミスタープロスペクター系

3着 ロードベイリーフ(12番人気)
母父キングカメハメハ→キングマンボ系→ミスタープロスペクター系

2022年

1着 ビリーバー(7番人気)
父モンテロッソ→シーキングザゴールド系→ミスタープロスペクター系

2着 シンシティ(2番人気)
父サウスヴィグラス→フォーティナイナー系→ミスタープロスペクター系

3着ロードベイリーフ
(既出)

2021年

1着 オールアットワンス(1番人気)
(既出)

2着 ライオンボス(2番人気)
父バトルプラン→ファピアノ系→ミスタープロスペクター系

3着 バカラクイーン(14番人気)
父アドマイヤムーン→フォーティナイナー系→ミスタープロスペクター系

2020年

1着 ジョーカナチャン(2番人気)
父ロードカナロア→キングマンボ系→ミスタープロスペクター系

2着 ライオンボス(1番人気)
(既出)

3着 ビリーバー(9番人気)
(既出)

2019年

1着 ライオンボス(1番人気)
(既出)

2着 カッパツハッチ(3番人気)
父、母父共に非ミスタープロスペクター系

3着 オールポッシブル(9番人気)
父、母父共に非ミスタープロスペクター系

「傾向を掘り下げる」

 競馬関係のネットを散策していると、「内外の馬場差が無くなっている…」なんて話もちらほら聞く。しかしわたし的には、内外の馬場差縮小というよりは、「シャタリング」効果の賜物だと考える。シャタリングにより路盤が柔らかくなり、且つ根が成長してくれたお陰で、クッションの効いた「跳ねる馬場」となっているのだろう。つまりが、「高速差し馬場」だという事。差し馬に注目したい。
 ここ4年の勝馬の馬体重は448〜474kg。テンのダッシュ力が決め手とならない為、馬格は必要とはならない。逆に、好走馬の大多数はサンデーサイレンスの血を持つ。つまりが、「テンの加速よりも後半のスピード」なのだ。

結論

◎マイヨアポア

(血統)
父リオンディーズ
母父ウインクリューガー

(オプション)
生涯初重賞

 血統的には、リオンディーズ→キングマンボ→ミスタープロスペクターライン。母母父はウッドマン→ミスタープロスペクターライン。
 ミスタープロスペクターの直系であり、更に4✕5クロスでこの血を強調。
 父リオンディーズは、「キングカメハメハ✕シーザリオ」という超良血で主流的スピードが期待出来る種牡馬。

 脚質的にも、差し競馬がメインで近年の傾向と合致。
 昨年の稲妻Sでは、32.1の最速上がりで千直競馬で差し切っており、コース適性の高さも実証されている。

 3戦連続の千直競馬とプラス面の欠くローテだが、初重賞でフレッシュさ溢れタイミング。良いパフォーマンスに期待してみたい。

○ショウナンマッハ

(血統)
父ショウナンカンプ
母父ダイワメジャー

(オプション)
「1000→1200→1000㍍」バウンド距離短縮、生涯初古馬重賞。

 非ミスタープロスペクター系も、かつてはベルカントやカヤノザクラといったスペシャリストを輩出したサクラバクシンオーの直系。
 差し脚質で物理的にも向く。前々走で千直の差し適性は実証済み。

▲グレイトゲイナー

父サンデーサイレンス系✕母母ミスタープロスペクター系

「1200→1000㍍距離短縮」

△チェイスザドリーム

父ミスタープロスペクター系
母父ミスタープロスペクター系
母父母サンデーサイレンス系

「ダート→芝」ショック激走後で、ローテ的にはマイナスだが。

▽テイエムスパーダ

開幕馬場得意。

✕ウイングレイテスト

これまでの競馬が1400㍍以上での先行策がメイン。1400㍍をスピードではなく、体力任せに走らせて強いタイプだった。
前走は「洋芝+スパイラルコーナー」というスピードが殺される条件による好走で、自身のスピード不足がカバーされた格好。
 今回スピードが問われるレース環境になり、パフォーマンスを上げるとは思えない。


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