新潟記念2024予想
新潟記念 ライトバックの好走に期待。

軍神マルス
08期 予想歴26年

◎ライトバック

○キングズパレス3着/1人
▲レッドラディエンス5着/2人
△エーデルブルーメ7着/4人


★傾向分析★
2019年 タイム 1’57”5 (良) 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン34.9-中盤48.2(3F換算36.15)-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着ユーキャンスマイル・・・キングカメハメハ×ダンスインザダーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-l〕 13-12
2着ジナンボー・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔9-f〕 4-4
3着カデナ・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔16-h〕 17-15

2020年 タイム 1’59”9 (良) 1FAve=11.99 3FAve=35.97
テン36.8-中盤50.0(3F換算37.50)-上がり33.1 『加速・中弛み』
1着ブラヴァス・・・キングカメハメハ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔12-c〕 9-9
2着ジナンボー・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔9-f〕 1-1
3着サンレイポケット・・・ジャングルポケット×ワイルドラッシュ=グレイソヴリン×二アークティック 〔1-l〕 11-11

2021年 タイム 1’58”4 (良) 1FAve=11.84 3FAve=35.52
テン35.3-中盤48.7(3F換算36.53)-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着マイネルファンロン・・・ステイゴールド×ロージズインメイ=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔6-b〕 15-15
2着トーセンスーリヤ・・・ローエングリン×デュランダル=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔1-s〕 10-10
3着クラヴェル・・・エピファネイア×キングカメハメハ=ロベルト×キングマンボ 〔2-u〕 13-13

2022年 タイム 1’58”9 (良) 1FAve=11.89 3FAve=35.67
テン36.6-中盤48.5(3F換算36.38)-上がり33.8 『加速・中弛み』
1着カラテ・・・トゥザグローリー×フレンチデピュティ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔1-t〕 7-7
2着ユーキャンスマイル・・・キングカメハメハ×ダンスインザダーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-l〕 17-17
3着フェーングロッテン・・・ブラックタイド×キングヘイロー=サンデーサイレンス×リファール 〔3-d〕 3-3

2023年 タイム 1’59”0 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン36.1-中盤48.6(3F換算36.45)-上がり34.3 『加速・中弛み』
1着ノッキングポイント・・・モーリス×キングカメハメハ=ロベルト×キングマンボ 〔4-d〕 5-6
2着ユーキャンスマイル・・・キングカメハメハ×ダンスインザダーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-l〕 10-11
3着インプレス・・・キズナ×Dr Fong=ディープインパクト×ロベルト 〔5-d〕 13-13

 流れは、以前は『加速』が基本で『中弛み』も複合することが多かったが、近年は『一貫』の流れも増え、上がり特化の末脚勝負になることが多い。『加速』や『中弛み』は、展開上逃げが有利なはずなのだが、好走馬の多くは差しが中心で、直線が長いので脚を溜めて、最後までばてない末脚を繰り出すタイプに向いていると考える。

 血統の傾向は、グレイソヴリン系(=トニービン、タマモクロス、コジーンなどの系統)が活躍しています。ホワイトマズルなどリファール系も好走。
これらの血統は東京コースのマイル~中距離でも活躍する傾向があり、東京コースとの適性は(直線の長いコーナー2つというコース形態からも)関連があると考える。
 サンデーサイレンス系なら、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。近年はディープインパクト産駒の好走が多く、欧州スタミナ型血統との配合馬ならなお良い。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕が好走馬が多い。これらは完成度が高くスピードに優れた牝系です。No.〔9〕の牝系も好走が多く、直線の長いコースでの好走が多い特性が活きていると思われる。
 分枝記号は、b・e・wが複数好走馬を出しています。
b記号は、ストレスの少ない時に鮮度を活かして好走しやすい特性あり。
e記号は、重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強くパワーに優れています。
w記号は、典型的なローカル巧者。好走馬が多いのも納得です。

 ステップの傾向は、前走関屋記念活躍組が近年では不振ということ。同じ小倉記念組も活躍組がやや不振。
 関屋記念組が不振な理由としては、速い時計で好走→次走で反動がでて失速(=距離も延長だし)というのが考えられます。
 小倉記念組は、コーナー4つの小回りコースで好走できる適性(=マクリ勝負型)、対して新潟記念の適性は窮屈な小回りコースで脚を余したタイプが広い外回りコースで能力全開(=末脚の加速&持続性能)と思われる。ただ近年は好走馬も出ています。
 前走七夕賞組なら3着前後に好走した馬がよく好走しています。福島コース→新潟コース向きのタイプが、近走好走で調子を持続して反撃という感じではないかと思います。

★予想★
新潟記念のポイントは、
①上がり勝負になりやすいが、流れ次第で好走する馬の位置取りが変わる。差し・追込が届く流れになるかを良く考えること。
②スタミナ型サンデーサイレンス系向きの重賞。ディープインパクト産駒は特注。
③グレイソヴリン系やリファール系にも向くので、欧州型のスタミナが必要。
④サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系にも注目。
⑤リピーターが好走しやすく、好走した血統配合馬も注意が必要。
⑥七夕賞・小倉記念組は、好走馬は小回り向きが多く、適性が向かずに負けた馬の反撃が期待できる。特に5着前後に負けた馬は、調子自体は悪くないので、反撃の期待大となる。
⑦休み明けよりは、叩き2戦目・3戦目あたりの馬を狙うこと。
⑧近走好走している条件戦馬も注意は必要だが、これまでの重賞好走実績などをより重視すべし。

◎ライトバック・・・キズナ×Exceed And Excel=ディープインパクト×ダンチヒ 〔4-n〕
 前走オークス3着(=東京芝2400m:0.4秒差)。新潟芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は初。
 キズナ産駒はディープインパクト系で、牝馬は芝1600m、牡馬は芝2000mの勝ち鞍が多く、パワー型血統の兆候がでている産駒が多い。レース間隔は詰めた時に好走が多く、間隔を詰めてガラッと一変するのはキズナの母父ストームキャットの影響が出ているものと思われる。間隔をあけて好走する馬もいるので、産駒の変わり身を狙うなら「叩き2戦目」が買いになる。母父Exceed And Excelはダンチヒ系で、詳細は不明。Exceed And Excelの父Danehillはダンチヒ系で、優れたスピードに加え、中長距離でも勝負できるスタミナと底力を備えている。本格化すると連勝街道を走り、一気に登り詰める爆発力と勢いを持つ。ハイペースでもバテないスピード能力が売りで、マイラーは下手に溜めるよりも突っ走らせたほうが強い内容を見せ、高速決着にも強い。弱点は揉まれた時の脆さと、勢いが止まるとしぼんでしまうこと。不調期に入った馬は嫌う方が良い。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

◯キングズパレス・・・キングカメハメハ×Dubawi=キングマンボ×ミスプロ 〔1-s〕
 前走七夕賞2着(=福島芝2000m:0.0秒差)。新潟芝コースは(0-1-0-1)、芝2000m戦は(2-5-0-0)。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父Dubawiはミスプロ系で、産駒の活躍は欧州だけに留まらず、北米、UAE、香港、オセアニアと、距離も問わずにGⅠ勝ち馬を輩出。特にドバイ開催に強く、ドバイワールドCの他にも勝ち馬を送り込んでいる。ミルリーフ系のクロスを持つ産駒の活躍が多い。日本では芝、ダートとも短距離に勝ち鞍が集中。得意コースに中山D1200m、東京芝1400m、函館芝1200mが並ぶ。欧米の実績から中距離の重賞級を出せる潜在能力を持っていることを踏まえつつ、現状は短距離戦で買うのが賢明。大敗からの大駆けは少なく、前走2着からの勝利が多い。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。

▲レッドラディエンス・・・ディープインパクト×Jump Start=ディープインパクト×エーピーインディ 〔1-m〕
 前走七夕賞1着(=福島芝2000m)。新潟芝コースは(0-1-0-0)、芝2000m戦は(3-2-1-0)。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Jump Startはエーピーインディ系で、詳細は不明。Jump Startの母父A.P. Indyはエーピーインディ系で、平均ペースで流れる8.5~10Fの中距離に強い典型的なアメリカン血統。瞬発力よりも全体的なスピードで勝負する。夏に強く、芝・ダート兼用型で代表産駒はダートに多いが、日本ではやや芝向き。ローカルの平坦中距離はもちろん、坂のある1800m&2200mでも狙える。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分枝記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。

△エーデルブルーメ・・・ハービンジャー×アグネスタキオン=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔16-c〕
 前走マーメイドS2着(=京都芝2000m:0.4秒差)。新潟芝コースは(1-1-0-1)、芝2000m戦は(4-4-4-3)。
 ハービンジャー産駒はダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。母父アグネスタキオンは、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。
  No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。


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